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時間で分断される生活


2023年12月15日(金)朝の6:00になりました。

分断して、征服せよ。

どうも、高倉大希です。




授業時間は、勉強に集中する。

そのせいで、授業以外が勉強する時間ではなくなりました。


休み時間は、遊ぶ。

そのせいで、休み時間以外が遊ぶ時間ではなくなりました。


わたしたちの生活は、時間で分断されています。

本来の生活は、一本の線で地続きです。


その休み時間には遊んでよい、というきまりをつくってしまったことに端を発している。それ以来、学ぶ(勉強する)ときは遊ばないし、遊ぶ時は、勉強から解放される、ということで、遊びと学びは真っ二つにわかれてしまった。

孫泰蔵(2023)「冒険の書 AI時代のラーニング」日経BP


特別な体験をする。

本当に大切なのは、体験そのものではありません。


その体験を経て、なにを得たのかです。

体験そのものよりも、なにを得たのかが大切です。


言い換えるなら、その体験をどう解釈するかです。

体験そのものがうまくいったかどうかなんて、なんだってよいのです。


ぼくは親として娘たちが将来、束縛の少ない人生を送るためにできることがあるとすれば、くだらない雑用を言いつけて時間を分断してしまわないことだと考えました。

吉本隆明(2004)「超恋愛論」大和書房


本当にすごい人たちは、なんの変哲もない日常からさまざまなものを得ています。

ごはんを食べるだけでも、散歩をするだけでも、得られるものはあるわけです。


なぜ、彼らは日常からたくさんのものを得られるのか。

その答えはきっと、時間で分断していないからだと思っています。


授業中にも遊び、休み時間にも勉強をしています。

特別な体験からだけなにかを得るのではなく、日常からもおなじようになにかを得ているのです。


いつでも、人の暮らしている世の中ってやつは、学者やマーケッターたちが考えるよりも先を行っている。現実にすでにはじまっていることや、現実に人々が感じていることを、「研究者」たちがまとめ上げて解説したりすると、その説明を聞いて安心した多くの人々が、あとをついてきて市場は大きくなっていく。

糸井重里(2004)「ほぼ日刊イトイ新聞の本」講談社


考えつづける。

それにより、生活が本来の一本の線でつながります。


はじめから分断されているわけではありません。

誰かが決めたルールの中で、分断されているだけです。


生活を繋ぎなおすには、考え続けるしかありません。

時間の切れ目は、考えることの切れ目ではありません。






サポートしたあなたには幸せが訪れます。