本におかえりなさいませ
2024年8月6日(火)朝の6:00になりました。
書物は、君が君自身の中へ帰るのを助けてくれる。
どうも、高倉大希です。
本におかえりなさいませ。
蔦屋書店でもらえる栞に、書かれている言葉です。
代官山T-SITEがオープンする際に、作家の原田宗典さんが考えた言葉だそうです。
正直に言うと、はじめて見たときはなんだかスカした表現だなと思っていました。
ところが何度も目にしていると、不思議と馴染んでくるものです。
今となっては毎回、「ただいま」という気持ちで本のページを開いています。
「おかえり」という言葉は、とても強力です。
どれだけ傷ついたとしても、帰れる場所がそこにあります。
ところが、そんな「おかえり」に甘えてしまうと大変です。
「おかえり」がなくなることを、過剰に恐れるようになります。
「おかえり」なんかなくたって、自分の足で歩いていける。
ほんとうはそれが、理想なのだろうなと思います。
その点、本は親切です。
こちらがページをめくるのを、いつだって待ってくれています。
変わることは、ありません。
いなくなることも、ありません。
本におかえりなさいませ。
この「おかえり」に救われた人たちが、きっと山ほどいるはずです。
この note を、毎朝6:00に更新している理由のひとつもここにあります。
いつ読みに来ても、「おかえり」と言える状態でありたいなと思っています。
毎日帰ってきても構いませんし、数ヶ月ぶりに帰ってきても構いません。
何なら、当分は帰ってこなくてもそれはそれで構いません。
「柿の種」に、おかえりなさいませ。
明日も、6:00に書いています。
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