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会えない人が増えていく


2024年9月25日(水)朝の6:00になりました。

錆びついた車輪、悲鳴を上げ、残されたぼくを運んでいく。

どうも、高倉大希です。




関係性を続ける努力をしなければ、会えない人が増えていく。

大人になって、気づいたことのひとつです。


関係性を続ける努力をしたとしても、会えなくなる人もいる。

大人になって、気づいたことのひとつです。


いま、会うことができている。

じつは結構、すごいことなのかもしれません。


けっきょく、自分の世界というのは「普段なにを見ているか」や「普段誰と会っているか」によって決まってくるものだと思います。

糸井重里、古賀史健(2018)「古賀史健がまとめた糸井重里のこと」ほぼ日


子どものころ、近所に公園がありました。

家に帰って宿題を終えたら、すぐにその公園に向かいます。


べつに、約束はしていません。

その公園に行きさえすれば、必ず誰かがいたからです。


ひとりふたりと増えていき、気づいたころには大人数になっています。

日が暮れて真っ暗になるそのときまで、飽きずに遊んだものでした。


『子ども』の発明とは、大人と子どもの間に線が引かれたことを意味する。同じような分割線は『仕事』と『遊び』の間や『公』と『私』の間にも引かれていった。そしてこの区別こそが人間の生活を貧しくしたのだ。

孫泰蔵(2023)「冒険の書 AI時代のアンラーニング」日経BP


テレビドラマを観ていると、よくバーが出てきます。

主要人物がばったりと出くわす、あのバーです。


大人の公園みたいで、いいな。

バーのシーンを観るたびに、いつもこう思っていました。


子どものころのイメージは、案外間違ってはいなかった。

大人になって、気づいたことのひとつです。


手術室に入る直前、近づいてきたカミさんが嬉しそうに笑って「バイバイ」と手を振ったのです。それで僕は落ち着きました。それから少し悲しくなって、涙が流れました。

横尾忠則(2023)「時々、死んだふり」ポプラ社


会いたい人がいるのなら、会えるうちに会っておかねばなりません。

「またいつか」の「いつか」が、やってくることなどありません。


どうせ、自動でお別れはやってきます。

どうせ、自動で最期はやってきます。


会えない人が、増えていく。

大人になって、気づいたことのひとつです。






サポートしたあなたには幸せが訪れます。