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自分が変わっても許してくれる人を集める


2024年1月26日(金)朝の6:00になりました。

弱いものほど、相手を許すことができない。

どうも、高倉大希です。




あのバンドは、変わってしまった。

こんなことを言いながら、離れていくファンがたくさんいます。


自分が聴きたいあの曲を、ずっと歌ってほしいのです。

自分が好きだったあのリズムを、再現してほしいのです。


こうしてトム・ヨークは、『Creep』を歌うことをやめました。

こうして藤原基央は、『天体観測』を歌うことをやめました。


30歳、40歳になったら20歳のころと考え方が違うのは当然だし、50歳、60歳になってもまた変わってくる。同じ自分を維持しながら、昔の過ちを少しずつ正していく。それが老いるということです。老いるとは変化することであり、訂正することなのです。

東浩紀(2013)「訂正する力」朝日新聞出版


変わらないでいてほしい。

これは、ファンの勝手な願望です。


バンドは、人です。

人は、つねに変わり続けます。


変わっても許してくれる人が、まわりにどれだけいるのか。

バンドの本当の強さは、ここに表れるのだろうなと思います。


画風の変化も含め、僕は変わったということ。ポジティブに考えています。この年になって新しい画風を手に入れた、これは大いに喜ぶべきことでしょう。

横尾忠則(2023)「時々、死んだふり」ポプラ社


たしかに、いまでも『Creep』は大好きです。

『天体観測』も、いまだに何度も聴き返します。


その一方で、『Daydreaming』を歌う老いたトム・ヨークも大好きです。

『記念撮影』を歌う藤原基央も、相変わらずカッコいいなと思います。


『Creep』と『Daydreaming』は違います。

『天体観測』と『記念撮影』もまったくの別ものです。


子どもは「一緒にいたい。このままがいい」って泣くわけですから。(中略)保守的で、変化をおそれているから泣いて駄々をこねるんです。それではなぜ、子どもが保守的で変化をおそれるかというと、無力だからですよね。身体もちいさいし、弱い立場にいる。生存戦略として、保守的にならざるをえないのが子どもなんですよ。

糸井重里、古賀史健(2018)「古賀史健がまとめた糸井重里のこと」ほぼ日


たしかに違っているけれど、たしかに変わっているけれど。

それでもずっと、ふたりのファンだと言い続けたいなと思っています。


自分が変わっても、許してくれる人を集める。

きっと、その最たる例が家族なのだろうなと思います。


これからも、変わり続けます。

どうかみなさん、許してください。






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