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柿の種

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2023年2月の記事一覧

「ここは笑うところだぞ!」から生まれる地獄

2023年2月28日(火)朝の6:00になりました。 毎朝投稿をはじめて、ちょうど2ヶ月が経過しました。 どうも、高倉大希です。 人前で話す機会が多い仕事をしています。 こう話したら伝わらない。 こう話したらスベってしまう。 そんな経験を何度も何度も積み重ねてきました。 うまくいかないパターンはいくつもあるのですが、その中でももっとも気をつけなければならないのは「相手にすべてを委ねてしまうコミュニケーション」です。 「あれ、今のおもしろくなかった?」 「ここ

世界を説明するためのあたらしい言葉をつくる

2023年2月27日(月)朝の6:00になりました。 3には、キリのよい平方根がありません。 だから、ルートという記号をつけて平方根を表します どうも、(√高倉大希)^2 です。 平方根を学習したときから、数学をおもしろいと思うようになりました。 ルートと呼ばれるこの記号「 √ 」に、創作性を感じたからです。 それまでは、数学を「機械的に情報を処理するだけの学問」だと捉えていました。 ルールを理解して、そのルールを当てはめて、情報を処理していけばよいだけだ。

迂闊な共感は相手との距離を遠ざける

2023年2月26日(日)朝の6:00になりました。 わかる。わかるよ、きみの気もち。 どうも、高倉大希です。 人の気もちを考えなさい。 人の気もちが想像できる人になりなさい。 誰もがいちどは言われたことがあるはずです。 たしかに他者を思う想像力が、喜びを生んだり楽しさを生んだりします。 しかし、ひとつだけ忘れてはならないことがあります。 それは、どこまでいっても「ただの想像でしかない」ということです。 こうすれば相手は喜んでくれるだろう。 こうすれば相手

準備には勇気が要る

2023年2月25日(土)朝の6:00になりました。 投稿する文章を、毎朝6:00に準備することなんて余裕です。 どうも、高倉大希です。 「一緒に走ろう」と言っていた友だちが、はるか先を行ってしまう。 「勉強していない」と言っていた友だちが、高得点を叩き出す。 これらがもはや、あるあるとして語られています。 準備をすればするほど、結果に対する言い訳ができなくなります。 「準備をがんばった」という事実が、過去に残ってしまうからです。 だから、じつは準備には、ちょ

いてほしかった大人になる

2023年2月24日(金)朝の6:00になりました。 気温が下がるアイスブレイクが、この世にはたくさんあります。 どうも、高倉大希です。 子どものころ、学校の先生の「まわりの人と話し合いましょう」という指示がとても嫌いでした。 「グループの人と、相談しましょう」 「隣の席の人と、意見を交換しましょう」 「お互いに、よいところを伝え合いましょう」 決して、友だちがいなかったから嫌だったわけではありません。 「話し合わせておけばよいでしょ」という安直な考えが見え透

「宗教かよ!」というツッコミが成立する国

2023年2月23日(木)朝の6:00になりました。 特定の宗教に対する信仰心はありません。 どうも、高倉大希です。 「どっちも、自分が正しいと思っているよ。戦争なんてそんなもんだよ」 国民的ネコ型ロボット「ドラえもん」の台詞です。 海軍には海軍の「正しさ」があり、海賊には海賊の「正しさ」があります。 鬼には鬼の「正しさ」があり、鬼殺隊には鬼殺隊の「正しさ」があります。 「正しさ」は、見る角度によって簡単に変わります。 一方に「正しさ」があり、もう一方にも「正

子どもに生かされる大人たち

2023年2月22日(水)朝の6:00になりました。 きみは考えを変えた。たったそれだけのことさ。 どうも、高倉大希です。 小学校教員から、教育関係の一般企業に転職して、気づいたことがありました。 それは「子どもたちが明日も来てくれるとは限らない」ということです。 学校では「明日も来る」が前提にものごとが進んでいきます。 だから、来ない子どもには「不登校」や「登校拒否」という特別な名前が与えられます。 一方で、塾のような場では「明日も来る」が、当たり前ではありま

「なぜ実現していないのか」を考えなければ喉が枯れるだけ

2023年2月21日(火)朝の6:00になりました。 フルマラソンから2日が経過しました。意外とふつうに歩けます。 どうも、高倉大希です。 川まで行くのがめんどくさいから、村に井戸ができました。 井戸の水を汲み上げるのがしんどいから、水道設備が整いました。 人の中にある負の感情が、ものごとを前に進めます。 そんな負の感情には、大きくふたつの出口があります。 ひとつが「文句」で、もうひとつが「提案」です。 それぞれにはそれぞれの役割があります。 「文句」の役割

「できない」をポケットに入れて

2023年2月20日(月)朝の6:00になりました。 高知龍馬マラソンを無事に完走してきました。 マラソンに出場するたびに、チョコレートと応援の偉大さを実感します。 どうも、高倉大希です。 ときどき、読み終えてしまうことが寂しくなるような本に出会います。 そんな本を読むときは、毎日ほんのちょっとずつだけページをめくります。 一度出会ったものとは、もう二度と出会うことができません。 すでに出会ったものがひとつ増え、まだ出会っていないものがひとつ減る。 人生はその

「やってみなきゃわからないじゃないか」という博打に限られたコストを割くのか

2023年2月19日(日)朝の6:00になりました。 いよいよ高知龍馬マラソン当日です。 42.195kmは、気合いでなんとかなる距離です。 どうも、高倉大希です。 自分の提案に対して、上司や先輩から代替案が提示されます。 「それじゃあ、ダメだよ」 「もっと、ここをこうした方がよいと思うよ」 こうして未熟な提案は、こなごなに粉砕されます。 「せっかく一生懸命考えて出した案なのに」 「どうしてお前にそんなことを言われなきゃいけないんだ」 「やってみなきゃわから

「あの人だからできるんでしょ」がすべての可能性を閉ざす

2023年2月18日(土)朝の6:00になりました。 明日はいよいよ人生で3度目のフルマラソンです。 どうも、高倉大希です。 はじめから得意だったんでしょ。 もともとこういうことが好きだったんでしょ。 あの人だからできるんでしょ。 こう思った時点で、すべての可能性が途絶えます。 相手が可能性を閉ざしているのではありません。 みずから自分の可能性を閉ざしています。 たしかに「あの人だからできるんでしょ」と言ってしまえば楽です。 自分が努力する必要がなくなるか

期待はあらゆる苦悩のもと

2023年2月17日(金)朝の6:00になりました。 何ごとも期待せぬこと。それが肝心。 どうも、高倉大希です。 期待するということは、他者に変化を求めるということです。 それは「成長」という意味の変化かもしれませんし、「俺にとって都合のよい人になれ」という意味の変化かもしれません。 いずれにせよ、他者に期待する人は「変化したあとの相手」を見据えています。 だからこそ、期待した瞬間から減点方式による採点がはじまります。 期待したとおりの道筋を辿らない。期待したと

車の運転には未来を予測する力が必要です

2023年2月16日(木)朝の6:00になりました。 日本の未来をもっとも考えている省庁は、気象庁です。 どうも、高倉大希です。 歩行者用の信号が赤に変わったということは、車用の信号ももうすぐ赤になるはずだ。 2台前の車のブレーキランプが光っているということは、自分ももうすぐブレーキを踏むことになるはずだ。 あの高さの段差を乗り越えるということは、車内に大きな揺れが起こるはずだ。 合流車線があるということは、右車線に寄っておいた方がよいはずだ。 先日、こんな記事

起こったことに対応する力よりもそもそも起こさない力を

2023年2月15日(水)朝の6:00になりました。 note のメンテナンスが入ろうが、6:00 は 6:00 です。 どうも、高倉大希です。 よくないできことが起こったときに、冷静に対応できる人はカッコよく見えます。 しかし、本当にカッコいいのは、よくないできごとをそもそも起こさない人です。 体調を崩すと、みんなに心配してもらえます。 復帰すると、みんなに喜んでもらえます。 しかし、本当にすごいのは、体調をそもそも崩さない人です。 起こったできごとには、注