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世界を説明するためのあたらしい言葉をつくる


2023年2月27日(月)朝の6:00になりました。

3には、キリのよい平方根がありません。

だから、ルートという記号をつけて平方根を表します

どうも、(√高倉大希)^2 です。




平方根を学習したときから、数学をおもしろいと思うようになりました。

ルートと呼ばれるこの記号「 √ 」に、創作性を感じたからです。


それまでは、数学を「機械的に情報を処理するだけの学問」だと捉えていました。

ルールを理解して、そのルールを当てはめて、情報を処理していけばよいだけだ。

ずっと、そう思っていました。


しかし、授業の中で「3には、キリのよい平方根がありません。だから、ルートという記号をつけて平方根を表します」という解説を聞いたとき

はじめて「数学は人類が創作したものなんだ」と思ったのです。


ニュートンにとっての微積分学は、「あたらしい数学」というよりも、「世界を説明するためのあたらしい言葉」といったほうが的確なのかもしれません。

瀧本哲史(2016)「ミライの授業」講談社


いちどつくられたルールは、だんだんと疑われなくなっていきます。

そのルールの中で、いかにやりくりするかに躍起になってしまうからです。


だから、多くの場合においては「ルールを破る人」に注目が集まります。


静かな図書館では、私語をする人に目が向きます。

店のレジの行列では、順番を抜かす人に苦情が発生します。


そんな人たちのシューティングを行っている間に、本来実現したかったことを見失っていくのです。


これからみなさんは、あたらしい価値観に基づく、あたらしい生き方や考え方を主張し、古い世界を変えていかなければなりません。そしてこのとき必要なのは「あたらしいルール」をつくることです。世界は、たった一行のルールで変わる。

瀧本哲史(2016)「ミライの授業」講談社


「ルールを破る人」のもぐら叩きをしていても、なんの解決にもなりません。

何よりも、まったく楽しくありません。

本当は、みんなが楽しく過ごすための「ルール」だったはずです。


だからこそ我々は、つねに「ルール」の先を見据えなければなりません。

その「ルール」を通して、どんな未来をつくりたかったのか。

その「ルール」を通して、だれを笑顔にしたかったのか。


ウエズレーは、服にもゲームにも食べものにも、なにからなにまで、あたらしい名前をつけた。そして、とうとう、「ウエズレー語」ができあがった。

ポール・フライッシュマン(1999)『ウエズレーの国』あすなろ書房


3には、キリのよい平方根がありません。

だからといって、3のせいにしていても、世界はなにも変わりません。





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