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「できない」をポケットに入れて


2023年2月20日(月)朝の6:00になりました。

高知龍馬マラソンを無事に完走してきました。

マラソンに出場するたびに、チョコレートと応援の偉大さを実感します。

どうも、高倉大希です。




ときどき、読み終えてしまうことが寂しくなるような本に出会います。

そんな本を読むときは、毎日ほんのちょっとずつだけページをめくります。


一度出会ったものとは、もう二度と出会うことができません。

すでに出会ったものがひとつ増え、まだ出会っていないものがひとつ減る。

人生はそのくり返しです。


本当に僕が感動するのはだね、全部読み終わったときに、それを書いた作者が親友で、電話をかけたいときにはいつでもかけられるようだったらいいな、と、そんな気持を起こさせるような本だ。
J.D.サリンジャー(1984)『ライ麦畑でつかまえて』白水社


ただ、幸いなことにこの世は、一生をかけても出会いきれないくらいの「まだ出会っていないもの」で溢れています。

書店の本を順番に手に取ったとしても、きっと死ぬまでにすべてを読み切ることはできません。


そう考えると「できないことがたくさんある」という事実も、もしかすると幸せなことなのかもしれません。

それだけ「できることに出会える可能性」が残っているというわけです。



ランニングをしていると、いつもできない自分に出会います。

体力の限界を感じたり、心が折れそうになったり。

しかし、そんな「できないこと」を生活のすぐ近くに置いておくことが、案外重要なのかもしれません。


挑戦しないクセがつくと、きっと長い人生は退屈になるのではないだろうか?だから不安と向き合って共存する道を私は勧める。早いに越したことはないが、いつ始めてもその時点からの人生を輝かせられることを考えると、遅すぎることはないはずだ。
森岡毅(2019)「苦しかったときの話をしようか」ダイヤモンド社


多くの人がゲームにハマるのは、直前のプレーで「できなかったこと」を、おなじ環境ですぐに再挑戦することができるからです。

「できないこと」が感情を動かし、感情が行動を変えていきます。


いつでも「できない」をポケットに入れて。

「まだ出会っていないもの」に出会いつづけられたらと思います。





サポートしたあなたには幸せが訪れます。