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車の運転には未来を予測する力が必要です


2023年2月16日(木)朝の6:00になりました。

日本の未来をもっとも考えている省庁は、気象庁です。

どうも、高倉大希です。




歩行者用の信号が赤に変わったということは、車用の信号ももうすぐ赤になるはずだ。

2台前の車のブレーキランプが光っているということは、自分ももうすぐブレーキを踏むことになるはずだ。

あの高さの段差を乗り越えるということは、車内に大きな揺れが起こるはずだ。

合流車線があるということは、右車線に寄っておいた方がよいはずだ。



先日、こんな記事を書きました。

「起こったできごとに対応する力」よりも「起こさないように先まわりする力」の方が重要なのではないかという記事です。


車の運転もよく似ています。

「事故が起こったときに対応する力」よりも「事故を起こさないように先まわりする力」の方が重要です。

そのためには、未来を予測しなければなりません。


アクセルをふもうとしたとき、松井さんは、はっとしました。
「おや、車道のあんなすぐそばに、小さなぼうしが落ちているぞ。風がもうひとふきすれば、車がひいてしまうわい。」
あまんきみこ(2000)『車のいろは空のいろ 白いぼうし』ポプラ社


対向車が多いということは、ロービームに切り替えた方がよいはずだ。

左折するということは、自転車やバイクの巻き込みを確認した方がよいはずだ。

両サイドに車が停まっているということは、内輪差を考慮した方がよいはずだ。


車の運転には、未来を予測する力が必要です。

当たり前じゃないかと思ったかもしれませんが、意外とこれができません。


こんなことが全国初になるなんて、日本がどうかしているだけなのです。決して明石市が斬新でも、特別進んでいるわけでもありません。伝えたいのは、日本だけが、いかにこれまで「何もしてこなかったか」という残念な事実、冷たい社会への憤りです。
泉房穂(2023)「社会の変え方」ライツ社


ほんのちょっとはやく、ウインカーを出すだけ。

ほんのちょっとはやく、ブレーキを踏むだけ。

これらが、とてつもなく難しいのです。 


日本の未来をもっとも考えている省庁は、気象庁です。

これがただの冗談になればよいなと思います。




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