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喜び 悲しみ 醜さ 美しさの結晶 生命を燃やして生き抜いた 僕の証達です。
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2024年3月の記事一覧

【落葉】

【落葉】

あれだけ特別だった君の誕生日が
なんでもない日になりました。

カレンダーに輝く文字が虚しく胸を張っていたけれども
そんな現実はまるで元からなかったかのように
なんでもない空っぽの平日を過ごしました。

あと2年もすれば君の誕生日は薄れてゆき
「あぁ、そういえば」とふと思い出す落ち葉のような記憶に変わりゆくのでしょう。

お誕生日おめでとうございました。

【深海】

【深海】

忘れ去られた深海の中 
少女がそっと手を伸ばす。

翼のようにしなやかな白皙の腕が蒼を纏う。

優しい波にさらわれて、僕は海底と同化する。

潜り込んだゆりかごの世界 僕は大地に背を向けた。

重力が刻を飲み込んで水圧の中に消失した。

海中に響くアルペジオが螺旋階段を形作る。

音の粒子は光を放ち 歩みの世界を彼女に示唆する。

少女は陽射しに導かれ大地を目指して海を舞い

いかなる白より嫋やか

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【のっぺらぼうな太陽へ】

【のっぺらぼうな太陽へ】

1人の孤独は世界の孤独 

時が止まった部屋の中の孤独

カラカラの腹に紫煙の殴打

コーラとウォッカが喉を横断

空腹とは孤独の別名称

倦怠感だけが僕にメンション

陽射しは退屈を浄化せずに無機質にぼうっと輝き続ける。

口に広がる煙草の味

無音の昼下がり 誰もいない町。

無味無臭こそが心の死。

あぁ、刺激。刺激。心の火!!

退屈よ!!お前の目論見通りにはさせない!!

私の生命を見く

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【パラノイア】

【パラノイア】

一滴の涙が僕の胸を突く

心の水面に ぴちゃっ と波及し 溶解し 重なり合う

涙の味は少女の味 桃色の頬の熱の味

遺伝子の彼方からこだまする 

37.0 ℃の白い吐息

少女の匂いが僕を抱き

少女は僕に包まれる

硝子に浮かぶ 綿の雪

茶色い尻尾が地を張って

脈打つ大地がせめぎ合う

血潮の生命は今にあり 遠い未来へと血を送る。

再び、涙を結晶化して

凍土の中心から、また濡れてきて

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【思い出の重力】

思い出が僕の心を押しつぶす。

遠い 遠い 無邪気な空

そこから溢れ 逆流した 何千トンもの思い出が

あの日の景色が あの笑顔が

走馬灯のよう駆け巡り

戻れぬ日々がのしかかる。

貴女の笑顔は今いずこ

貴女の心は今いずこ

いや もういない いないんだ

僕の世界にはいないんだ。

過ごした日々は消えやしない

消えやしないから なお寂しい

いっそはじめから なかったら

いいえ、やっ

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【熱き負け犬】

【熱き負け犬】

コスパ コスパ んなもの度外視

ウォッカのお供に煙草スパスパ

一夜に何万叩こうが、この夜こそが我が
全て。

落伍者極めりゃ武人と同じ

明日にはあるかもわからぬ我が身。

生きてもなんにもならぬなら

死んでもなんにもならぬなら

円よりも強きペンにて記す、駄犬が吠え散らかした日々。

キャンキャンキャンキャン またキャンキャン

醜く気高い駄犬の遠吠え

負け犬が摩天楼を噛む。

負け犬は

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