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内浦穂高
2024年3月21日 22:11
あれだけ特別だった君の誕生日がなんでもない日になりました。カレンダーに輝く文字が虚しく胸を張っていたけれどもそんな現実はまるで元からなかったかのようになんでもない空っぽの平日を過ごしました。あと2年もすれば君の誕生日は薄れてゆき「あぁ、そういえば」とふと思い出す落ち葉のような記憶に変わりゆくのでしょう。お誕生日おめでとうございました。
2024年3月20日 20:50
忘れ去られた深海の中 少女がそっと手を伸ばす。翼のようにしなやかな白皙の腕が蒼を纏う。優しい波にさらわれて、僕は海底と同化する。潜り込んだゆりかごの世界 僕は大地に背を向けた。重力が刻を飲み込んで水圧の中に消失した。海中に響くアルペジオが螺旋階段を形作る。音の粒子は光を放ち 歩みの世界を彼女に示唆する。少女は陽射しに導かれ大地を目指して海を舞いいかなる白より嫋やか
2024年3月17日 11:54
1人の孤独は世界の孤独 時が止まった部屋の中の孤独カラカラの腹に紫煙の殴打コーラとウォッカが喉を横断空腹とは孤独の別名称倦怠感だけが僕にメンション陽射しは退屈を浄化せずに無機質にぼうっと輝き続ける。口に広がる煙草の味無音の昼下がり 誰もいない町。無味無臭こそが心の死。あぁ、刺激。刺激。心の火!!退屈よ!!お前の目論見通りにはさせない!!私の生命を見く
2024年3月8日 21:34
一滴の涙が僕の胸を突く心の水面に ぴちゃっ と波及し 溶解し 重なり合う涙の味は少女の味 桃色の頬の熱の味遺伝子の彼方からこだまする 37.0 ℃の白い吐息少女の匂いが僕を抱き少女は僕に包まれる硝子に浮かぶ 綿の雪茶色い尻尾が地を張って脈打つ大地がせめぎ合う血潮の生命は今にあり 遠い未来へと血を送る。再び、涙を結晶化して凍土の中心から、また濡れてきて
2024年3月4日 23:14
思い出が僕の心を押しつぶす。遠い 遠い 無邪気な空そこから溢れ 逆流した 何千トンもの思い出があの日の景色が あの笑顔が走馬灯のよう駆け巡り戻れぬ日々がのしかかる。貴女の笑顔は今いずこ貴女の心は今いずこいや もういない いないんだ僕の世界にはいないんだ。過ごした日々は消えやしない消えやしないから なお寂しいいっそはじめから なかったらいいえ、やっ
2024年3月1日 23:07
コスパ コスパ んなもの度外視ウォッカのお供に煙草スパスパ一夜に何万叩こうが、この夜こそが我が全て。落伍者極めりゃ武人と同じ明日にはあるかもわからぬ我が身。生きてもなんにもならぬなら死んでもなんにもならぬなら円よりも強きペンにて記す、駄犬が吠え散らかした日々。キャンキャンキャンキャン またキャンキャン醜く気高い駄犬の遠吠え負け犬が摩天楼を噛む。負け犬は