Aiko (日本語教授法研究会@Asao Language School)

Asao Language Schoolでレッスンプランや教授法のアドバイス等を担当。…

Aiko (日本語教授法研究会@Asao Language School)

Asao Language Schoolでレッスンプランや教授法のアドバイス等を担当。 楽しくて、日本語能力も伸びる授業を目指して、悩む毎日。 月に1回、日本語や日本語レッスンなどについて、皆さんと一緒に勉強します。 毎回異なるテーマについて、じっくり考えていきます。

最近の記事

日本語教師の語学学習

語学に関わる仕事をしていると、語学への関心が高まりませんか? 毎日、いろいろな国の日本語学習者と話すと知らないを覗き見ることができます。 私は文化や風習、習慣だけでなく、言語にも興味がわきます。 言語も文化の一つですから、その言語を知るとその学習者を理解することに繋がりますね。 できることなら、全ての言語を学びたい!! 時間とお金とやる気と体力があれば…。 そう、語学学習はなかなか大変なのです。知ってました。 でも、『学ぶということ』と『マスターするといこと』は

    • どのくらいで話せるようになりますか?

      日本語を教えていると、必ず聞かれる質問です。 答えは、一つ。 「それは、あなた次第です。」 初回レッスンで、されることが多い質問ですが、かなり難しい質問だと思いませんか。 この質問をされたとき、私は頭の中でこんなことを考えます。 まず・・・ ・あなたの「話せる」のレベルは、どのくらいですか? そして・・・ ・1日何時間日本を勉強できますか? ・それは、継続できますか? ・授業以外で日本語を使うチャンスは、1週間に何時間ですか? ・周りに日本人はいますか? ・その日

      • 最強の語学習得法は何か?

        1ヶ月に1回開催している日本語教授法研究会。 6月のテーマは『第35回 日本語力を伸ばす作文指導』でした。 自分で考えて、文章を作り上げ、書くこと について、 日本語学習の面から色々と考えてみました。 毎月の日本語教授法研究会では、毎月のテーマの講義の後に 意見交換会という名のフリートークの時間を設けています。 今回、みなさんとお話しする中で… ・日本語を流暢に話せるようになる人は、書いている ・宿題で文章を書いてくる人で、日本語が伸びない人はいない というよ

        • 語学学習に文法は必要か

          語学学習と切っても切れない関係の文法学習。 ところが、 文法学習はつまらない!!やりたくない!! 文法を勉強しても話せるようにはならない。 と思っている人は、少なくない。 日本語レッスンをしていると、 「文法も文字も必要ないから、話せるようにしてください!!」 というリクエストをしてくる学習者もいます。 (はい。頑張りましょう!と言いながら、おお〜どうやって文法を教えようかなと考えています…。) そもそも言葉はコミュニケーションのツール、 母国語(私たち日本人は日本

          日本語レッスンならこのテキストが正解!

          日本語のテキスト問題を考えてみようと思います。 日本語を勉強するためのテキスト。 日本語を教えるためのテキスト。 日本語を教えることを学ぶテキスト。(いわゆる教本) 宿題のためのテキスト。(いわゆるワークブック) 日本語文法のテキスト。(いわゆる文法書) などなど、副教材も含めると日本語のテキストってすごい量ですよね。 どれを使うべきなのか…。 「おすすめの教科書はありますか?」 よく聞かれる質問ですね。 はい。ありますよ〜。 でも…。 ポイントは使用目的です

          日本語レッスンならこのテキストが正解!

          JLPT対策

          テスト対策というとなんだか難しそうで、つまらなさう…。 と思いがちですよね。 でも、実は先生にとってはやりやすい授業なんです。 なぜなら、目標と内容がすでに決まっているから! 授業計画が立てやすい! 学習者に合わせてのプランもアレンジがしやすい! 目標達成までの期間か明確なので、学習者のやる気をキープできる! 成果を数字で確認できるので、わかりやすい! 文法的に、正しい日本語を教えればいい! 事前準備がしやすい! 教師にとっては、いい内容ではないでしょうか? 特に、

          セルフスタディー

          先日、学習者の方からもらった質問です。 『自習は セルフスタディー ですよね?』 私は英語はあまり得意ではないですが、 セルフスタディーは、わかります。 self-study つまり、自分で勉強することですよね。 さあ、この学習者の質問は YES or NO ? 学習者のこのような質問に答えるとき、いつも悩みます。 学習者の質問の意図は? 日本語で表現したいのは、何か? どのような状況で使う? その英語の意味やイメージは日本語と同じ? などなど・・・。 な

          日本語教師は英語を話せるべきか

          日本語を教えるのが、日本語教師の仕事。 対象は、日本語を母国語としない人。 一般的には、外国人。 英語は必須スキル!! と、思われがちですよね。 実際どうでしょう? 私個人の意見は、英語を話せるスキルは必須ではないと思います。 なぜなら・・・ 「英語を使って日本語を教えるてほしい!」というリクエストはほとんどないから。 そして・・・ 下手に英語で説明すると誤解や混乱を生じることがあるから。 でも!! 日本語教師が英語やその他の語学ができるとメリットもあります

          日本語教師は英語を話せるべきか

          簡単な日本語で話そう

          日本語のレッスンでよく言われることです。 特に初級〜中級レベルの日本語学習者と話をするときに、 注意するべきポイントですね。 ほとんどの日本人は、子どもがわかる日本語が簡単な日本語だ!と思うのではないでしょうか? まあ、概ね正しいですよね。 でも、 日本人の子どもがわかる日本語 ≠ 外国人の日本語学習者にとって簡単な日本語 ここはイコールではないと思います。 言葉を短くしたり、崩したり、文の一部を省略したりする日本語は、外国人学習者にとって、難しいですし、 子

          学習者の日本語をどう直すか

          日本語教師をしていると、悩むタイミングがあります。 それは、学習者の日本語をいつ直すか? そして、どこまで直すか? これに、正解があったら教えてくださーい! 学習者の日本語が間違っていたら、訂正するのが私たち日本語教師の役目です! 絶対に訂正を入れるべきなのですが・・・ そのタイミングと量は、調整が必要ですね。 学習者が求めるレッスンスタイルやレベル、目標によっても変わってきます。 そのため、臨機応変に対応する必要があります。 日本語教師は、レッスンの中で瞬時

          泳げるようになってからプールに入る人はいない。

          先日、この言葉を聞いて まさに! と思いました。 日本語教師もこれではないでしょうか? もちろん基礎知識は大切! 日本語文法も、教授法も、日本語文化も、知っていたら、最高ですが…。 経験してみて、その必要性と重要性を実感するように思います。 始めないと、始まらない! まさに、そんな感じではないでしょうか? やってみてから、勉強する、補う、修正する、諦める、悩む、見切りをつけるなどなど 試行錯誤も大切ではないでしょうか。 日本語教授法研究会 飛び込むプールを

          泳げるようになってからプールに入る人はいない。

          敷居が高い

          この言葉の意味をどう説明しますか? 日本語教師をしているみなさんとの勉強会の中で、出てきた話題です。 日本語レッスンでは、慣用句や四字熟語、決まった言い回しなど、 テキストに出てこない言葉の意味や用法を聞かれることも多いです。 「敷居が高い」の意味は・・・ 「高級すぎる・上品すぎる・レベルが自分とはあっていないので、入りにくい」 という、意味合いで使っている人が多いのではないでしょうか? でも、 本来の意味は、辞書によると 「相手に不義理などをしてしまい、行き

          フリートークレッスンの極意

          1対1の日本語レッスン。 会話の練習を希望する学習者が本当に多いです。 レベルを問わず! 読む・書く・聞くは、独学である程度まで学習できますが、 話すは、相手がいないと…。 楽しく会話すればいいなんて、なんていい仕事でしょう! 確かに、楽しいです。 盛り上がれば…。 でも、残念ながら全く盛り上がらない時もあります。 そもそも、母国語でもおしゃべりって難しくないですか? 私個人の意見では、語学学習において、一番難しいのはおしゃべりではないかと思います。 はい。自由に

          先生たるもの!・・・どうあるべきか?どうありたいのか?

          先生と聞くと、どんなイメージがありますか? 博識、情熱的、真面目、優しい、厳しい、元気、品行方正、堅物などなど…。 いいイメージも悪いイメージもいろいろありますよね。 世間一般から見られるイメージで、日本語教師に対してもあるべきの姿とい うものを思い描いていませんか? 実際は、どうでしょうか。 世間一般的なイメージに当てはまる先生方もいらっしゃる一方で、 全く当てはまらない方もたくさんいます。 そんな多種多様な人材が集まっている日本語教師という世界ですが… 人

          先生たるもの!・・・どうあるべきか?どうありたいのか?

          日本語上手ですね!は褒め言葉なのか。

          上手な日本語を話す外国の人にあったら、なんと言いますか? 「日本語上手ですね!」 と、ついつい言ってしまいがちですよね。 もちろん、褒め言葉として受け止めて 「わーい。褒められた。」 「ありがとう!!」 と、思う人もいると思います。 でも、知っていますか? そう感じない人もいるんですよ。 なぜでしょう? 考えてみると、 日本人に「日本語上手ですね!」とは言いません。 英語の先生に「英語上手ですね!」とも言いません。 言語以外にも 画家に「絵が上手ですね」も

          日本語上手ですね!は褒め言葉なのか。

          努力の仕方。

          頑張りましょう! 頑張ってね! 私はいい言葉だと思います。 でも、どんな言葉も使い方が肝心ですよね。 努力の仕方って、意外と難しいと思いませんか? いろんな努力があると思いますが、日本語教師の立場から考えてみます。 学習者に向けての「頑張ってね!」 もちろん日本語の勉強を!ですが…。 語学の学習と習得は、 果てしない終わりの見えない戦いでもあると思います。 特に、初めて外国語を勉強する学習者にとっては、絶望さえ感じるかもしれません。 ピクニック気分で、スタートライン