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日本語上手ですね!は褒め言葉なのか。

上手な日本語を話す外国の人にあったら、なんと言いますか?

「日本語上手ですね!」

と、ついつい言ってしまいがちですよね。

もちろん、褒め言葉として受け止めて

「わーい。褒められた。」
「ありがとう!!」

と、思う人もいると思います。

でも、知っていますか?

そう感じない人もいるんですよ。

なぜでしょう?

考えてみると、
日本人に「日本語上手ですね!」とは言いません。
英語の先生に「英語上手ですね!」とも言いません。
言語以外にも
画家に「絵が上手ですね」も
歌手に「歌が上手ですね」も
サッカー選手に「サッカーが上手ですね」も言いません。

その褒め言葉は、少し失礼だと思いませんか?

日本語学習者の中には、10年以上日本語を学んでいる人もいます。
日本人と同じ自然な日本語を話したいと頑張っている人もいます。

つまり、
「日本語上手ですね!」
は、少し危険な褒め言葉です。

もちろん、言う側に悪意はないですが、

「私の日本語は、まだまだだ…」とがっかりしたり、
「はい!!20年勉強してますからね!!」と憤ったり、
「あ、もうそれ大丈夫です…」と感じたりする人もいるということです。

じゃあ、褒めてはいけないの??

いえいえい、人は基本みんな褒められたいんじゃないでしょうか。
問題は、
誰がいつどうやって褒めるか?
もしくは、
誰にいつどうやって褒められたいか?
ですね。

私自身、そこそこ長く日本語と中国語を教えていますが、
「日本語教えるの上手ですね!」
「中国語上手ですね!」
と言われたら、
基本的には「わーい。褒められた。嬉しい🎵もっと頑張ろう!」
と、思います。

褒めるタイミングと言葉選び、相手との関係性は、とても大切ですね。

今月の日本語教授法研究会では、具体的に「褒める」「叱る」「やる気を引き出す」方法を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
開催日は、2月16日(金)と2月17日(土)です。
ご興味ある方、ご連絡お待ちしています。

日本語教授法研究会


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Asao Language School では、月に一回オンラインで日本語教授法研究会を開催しています。
日本語を教えることの楽しさや難しさをみなさんで共有し、一緒に成長できる会にしたいと日々奮闘しております。
日本語教授法研究会は、所属先や資格・経験の有無を問わず、どなたでもご参加頂けます。
既に日本語教師として働いている方、現在日本語教師を目指して勉強中の方、副業として日本語を教えることを検討されている方、日本語教育に興味を持ち始めた方などなど、新しいチャレンジや成長のチャンスを探している方、ぜひご参加ください。




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