今だけしか味わえないかもしれない。日本で世界中のスイーツを楽しむ(業務スーパー編 Vol.2)
日本にいながら、世界のスイーツを味わえる場所。
それは「業務スーパー」。
輸入食品は、成城石井などでも買えるかもしれませんが、業務スーパーの売りは、やはり安さでしょう。
輸入食品は高いというイメージを一掃してくれます。
一概にお菓子と言っても、それぞれの国の文化や歴史によって、味や種類が違っていて、とても楽しい。
そんなわけで、世界のスイーツ巡りと称して、業務スーパーでお手軽に購入できるお菓子を紹介します。
そして、記事の最後に、一番のおススメのスイーツを紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
一部にご好評(?)だった、前回のVol.1です。
海外のお菓子は、危ない?
その前に。
「やっぱり国内産が安心よね」という「日本の食品安全神話」を信じていませんか?
でもそれは、名前のとおり神話であって、真実ではありません。
国内産の商品だからといって安全ということはありません。後述しますが、日本国内の食品表示基準は、どんどん甘くなっています。
じゃあ、海外の食品が安全ということもありません。結論を言ってしまうと、危険性は食品ごとに違います。
つまり、国やメーカーで判断するのではなく、ひとつひとつ判断しながら購入する必要があるということです。
今回は、原材料も併せて紹介しますので、健康が気になる貴方も、安心してください。
それでは、さっそくご紹介していきましょう。
【Part 1】スイーツはコスパだよ!アニキ編
味はそれなり。
でも、安い。
食品添加物も、ぼちぼち入っていたりします。
でも、安い。
それぞれの国の風情を味わいながら、気軽に味わえます。
<ベルギー>ラングドシャロール ¥158
日本でもおなじみ。ロールクッキー。
17本入り158円なので、1本あたり9円ですね!
<スペイン>セレレクトビスケット ¥104
このビスケットは、とにかくボリューム感があります。皆で食べるのはどうでしょうか?
また、味は良い意味で、大味で甘すぎません。
なので、チョコクリームやハチミツをつけてたり、いろいろ味付けして食べるのも良いと思います。
【Part 2】ちょっとホットなスイーツ編
今、大変なことになっているあの国のスイーツも、業務スーパーでは普通に売っているんです。
<ウクライナ> どうぶつビスケット 118円
パッケージが可愛いですよね。色使いが独特。ジャケ買いしたい。
250gも入って130円というコスパも、なかなか良い。
というか安いです。
味は、かなり素朴で薄味です。
難を言えば、ビスケットの輪郭が曖昧で、動物に見えないことろでしょうか(笑)
あと、同じシリーズで、「海の仲間たちビスケット」というのもあります。
<ロシア>アリョンカビスケット ¥97
どうですか?このインパクト。
こんな可愛い少女にじっと見つめられると、つい買わなくちゃいけない気持ちになります。完全にジャケ買いです。
この特徴的なパッケージは、ロシアの国民的ブランド「アリョンカ」。
「アリョンカ」は、ロシア帝政時代に富裕層の贅沢品だったお菓子を「安く多くの子供たちの手に渡るようにする」という使命で、ソ連、そしてロシアに至るまで激動のロシアを生き延びてきたブランドです。
「あの、アリョンカが、業務スーパーで買える!」
このビスケットが業務スーパーで売られていることは、日本のロシア通の人達には、相当な激震だったらしいです。
内容量も190g。そして、100円以下という安さ。
原材料も、鉄、ビタミン、葉酸など、女性が不足しがちな栄養素がさりげなく入っいるのも、ポイント高いですね。
愛すべきロシア菓子については、この過去記事で詳しく書いたので、ロシア菓子に興味を持ってもらった人は、是非お読みください。
【Part 3】添加物が少ないヘルシースイーツ
添加物などが、比較的少ないスイーツです。
成分表は、こんな感じでチェックするとよいと思います。
・成分の種類が少ない。
(ワケワカラン成分が入ってない)
・怪しい成分が、後ろのほうに記載されている。
(入っている量の多い順に並んでいるため)
<フランス>ガレットブルトンヌ 148円
フランスのブルターニュ地方の伝統菓子。
サクサクとした食感とバターの風味が美味しい。
ポイントは「ショートニング」や「植物油肪」が使われていないところ。
大抵のビスケットには、上記の油が使われています。
これらの油は、冷めても溶けないのでベタつかない、つまりサクサク感を出すために使用されているのですが、問題は体内に入っても固形のままなので、血管の中で詰まり、動脈硬化を引き起こすと言わています。
このビスケットには、それらの油の代わりに、バターが使われているのが良い。
アーモンドバタークッキー 275円
これもまた、ショートニングや植物油肪ではなく、バターを使用しているのが良いです。
前回の記事でご紹介した、このベルギー兄弟分もおススメです。
バターの含有量は、こちらの方がおおいですね。
【Part 4】自然志向。ナチュラルなスイーツ
やはり、人工物は怖いねー。自然のままが一番。
そんな人には、果実や種などは如何?
<中国>ナツメチップス 148円
ナツメは、中国で「一日3個のなつめを食べれば老いない」という意味の言葉があるくらい有名な果実で、ミネラルやビタミンB群・たんぱく質・食物繊維・鉄分など、女性に必要な栄養素がバランスよく含まれています。
そのナツメを輪切りにして、乾燥させたチップスです。
チップスと言っても、油で揚げていないのが良いですね。
当然、砂糖は不使用。
味は、すこしチリチリする感じもしますが、しっかり甘味があって美味しいです。
<中国>クコの実 97円
杏仁豆腐や薬膳スープに入っている赤い実です。
中国では「薬食両用」として、料理に入れたり、薬膳として使用されたりするるほど、栄養価の高いスーパーフードです。
食べてみると甘味があり、小腹が空いたときに食べると、ちょうど良いです。
もちろん、スープや蒸し料理にトッピングしたりしても、良いかと思います。
<中国>チャチャひまわりの種 246円
ローストしたひまわりの種。
こんなの食べるのは、ハム太郎くらいだと思ったでしょ?
このひまわりの種は食用で、海外では定番のおやつとして親しまれています。
食用ひまわりはビタミンとミネラルの宝庫。
ビタミンE、B群、鉄分、亜鉛、マグネシウム、その他の等々。
それらのミネラルは、アンチエイジングや疲労回復、貧血回避、うつ病退散など良い効果が期待できます。
ただ、ヒマワリの種を食べるには、ちょっとテクニックがいります。
① ひまわりの端を歯で噛む。
② 出てきた中身を、舌にくっつけて、ペロッ。
始めは面倒くさいのですが、すぐ慣れます。
慣れたら、友達に自慢してみましょう。
【Part 4 マイベスト①】
ダイエット効果あり?スパイシースイーツ
それでは、数ある輸入スイーツの中から、おススメを紹介していきます。
<スリランカ>スパイスジンジャービスケット 73円
なぜ、ダイエットに効果があると思うのか?
それは、スパイスが入っているからです。
普通、スパイスといえば、カレーに使うもの。
スパイスとスイーツは合うのか?
それが合うんです。
スパイスは「香辛料」です。その名の通り「香り」と「辛さ」が特長です。
スイーツによく利用されるのは、スパイスの「香り」です。シナモンなどが有名ですね。
ただ、このスパイスジンジャービスケットは、香辛料の「辛」の部分で攻めてきます。マニアック。
食べると甘いのですが、当然、ピリピリもします。
なので、一口食べたらすぐに次の一口、とはなりません。
でも、少し時間が経つと、また一口食べたくなるので、それで、また一口。
そんな感じで、ゆっくりと時間かける食べ方になるのですが、そうなると、自然と食欲も収まってきます。
すると、食べる量が減る、爆食いが防止できます。
そんなわけで、爆食いに悩んでいる人は、このビスケットがおススメです。
【Part 5 マイベスト②】
世界一おいしいお菓子?
<オランダ>ストループワッフル 279円
円形のワッフルの生地の間にキャラメルシロップを挟んだ、オランダのの伝統的なお菓子。
そのまま食べると、ちょっと濃いキャラメルシロップの味がする、もっちゃりとした食感。一見、普通のビスケットなんですが。
実はこれ。
このように、暖かいコーヒーや紅茶が入ったカップの上にのせて食べるんです。
まるでマグカップのカバーのように、ピタッとカップの上にハマります。
そして、そのまま4~5分...….….…..…
ほのかにシナモンの香りがしてきたら、食べごろです。
飲み物の湯気で、生地はしっとり、中に挟まれたキャラメルシロップはトロトロに。
美味しそうでしょ?
でも実は、ひとつ注意することがあります。
142 kcal。
魂の熱さですか?
いや違います。
これは、ストループワッフルのカロリーです。
しかも、1枚分のカロリー。
だいたい、ソバ一杯分(132 kcal)くらいです。
なかなかのインパクトですねー。
でも、大丈夫!
なぜなら、1枚で満足しちゃうからです。
1枚食べれば、おどろきの満足感。
ついつい、もう1枚、もう1枚、という、いつものダメパターンが発生しないのです。
そう考えると、ヘタなお菓子よりも100倍ほど良いです。
(ちなみに、ポテトチップスは554 kcal、クロワッサンは448 kcalですよ!)
ストループワッフルは、他の店でも売っていますが、成城石井では680円します。やはり、業務スーパーの279円はコスパ良すぎますね。
輸入食品のコスパの良さ
どうだったでしょうか?
海外のスイーツは、個性豊かで楽しくなるものばかり。
そして、業務スーパー、というよりも、輸入食品のコスパの良さがわかると思います。
試しに、普通のスーパーのお菓子コーナーに行ってみてください。
ビスケット系は、普通に200円以上すると思います。
そして、スナック菓子は100円とかですが、そのスカスカさ加減に驚愕します。袋に入っている空気の方が量が多い。
ただ、輸入食品のほうがコスパ良いという状況は、変わるかもしれません。
懸念するのは、ニュースで報じられている歴史的な円安です。
円相場は128円です。(2022年の4月時点)
このグラフのように、円は急激に安くなってます。
半年前は、1ドルが114円で交換できたのに、いまでは、128円必要ということになります。
これを、1ドルではなく、輸入食品として考えれば、実生活に与える影響は具体的にイメージが沸くと思います。
原因としては、コロナとかウクライナ戦争などによる、輸入品の価格上昇などと言われています。
つまり、原産国の生産が止ったり、流通ルートが止ったりすると、輸出品の流通量が減るので、輸出品目の価値が希少になり、結果的に価格が上がる、という理屈ですね。
もしそうなら、その原因となっている現象が収まれば、元に戻り、輸入品の価格も下がります。
しかし、円安の原因はそれだけではないようです。
以下のグラフは、通常の為替レートではなく「購買力平価」という観点からみた為替レートです。
「購買力平価」は、具体的な商品を元に、各国の通貨の価値を比べるという考え方です。
有名なことろでは、各国のマクドナルドのビッグマック1個の値段から為替レートを算定する「ビッグマック指数」が有名ですね。
このグラフではみると、実は日本は1980年代から、購買力平価が下がり続けていることがわかります。
一概に言えませんが、コロナとかウクライナ戦争が収束しても、円安は止まらず、物価上昇も止まらない可能性があります。
もし円安が続くと、輸入食品の価格も上がり続け、とても海外のスイーツなんて気軽に買えなくなります。
そして、高くて売れなくなると、そもそも輸入されなくなるでしょう。
この記事のように、業務スーパーの海外のスイーツが安い!コスパ最強!など言えなくなる未来がやってくるかもしれません。
国内産の食品なら大丈夫?
じゃあ、国内産の食品を食べるしかないかー。となると思いますが、ちょっと気になるのは、食品表示の問題。
食品表示の基準が、どんどん改定されています。
もちろん、適正な表示にする、分かりやすい表示にする、という意図の元に改正されている筈ですが、弊害も起こりそうな内容もあります。
①「人工」「合成」の用語を削除
「別にい、体に良いか悪いか〜なんて、「人工」とか「天然」に関係なくない?」という趣旨ですね。確かに一理はあると思います。
しかし、成分表を見て、これは人工成分か、天然成分か?という判断は、消費者がしなくてはいけなくなるので、ある意味、消費者の知識が必要になってきますね。
②「遺伝子組換えでない」という表示がなくなるかも。
現在食品の成分には「遺伝子組換えでない」という表示を見かけると思いますが、その表示基準が厳しくなります。
簡単に言うと「遺伝子組換えでない」という表記は、遺伝子組換えでない作物が混入しても「5%まで」なら表記できたのですが、新制度では「不検出」でないと表記できなくなります。
一見、表記基準が厳密になることは、消費者のためになると思いますが、どうでしょうか?
混入を「不検出」にするには、生産工程も厳しくなり、その証明も必要になります。そのコストは生産者側に重くのしかかるでしょう。
結果どうなるかというと「100%遺伝子組換え原料」の食品も、手間も費用もかけて「非遺伝子組換えの原料を調達して作った食品」も、同じ表記になります。
極端に言えば、聖人君子以外は、極悪人も善人も「人間」と一括りになってしまい、違いがわからなくなるのです。
今後は、高コストをかけた「遺伝子組換えでない」の基準で作られた食品は、高級食品のみとなり、庶民の食卓からは無縁になるでしょう。
そもそも、食料が不足するかも?
食糧危機の問題。
食品が安全かどうか。
そんな問題以前に、そもそも日本国内で食料が不足する可能性だってあります。
ウクライナ問題で、小麦粉の高騰が問題になっていますが、実際に日本が輸入している食料の比率はどうなっているのでしょうか?
今問題になっているのは、小麦粉。
「パンがなかったら、お米を食べればいいじゃない。」
なんて言っている人もいますが、もう一つ問題なのは「大豆」ですね。
大豆は、日本人のソウルフードの豆腐、納豆、みそ、醤油の原料ですが、それ以外でも様々な加工品に使われていること、ご存じでしょうか?
あのカップヌードルに入っている謎肉が「大豆」であったことは有名ですが、それ以外にも、大豆は加工食品に広く使われているんですね。
大豆は、加工食品にも入っている
加工食品には大抵「植物性たん白」という成分が入っているのですが、これは大豆から作られています。
「植物性たん白」とは、大豆や小麦から独自の方法によりタンパク質を抽出したものです。
ハムやソーセージ、かまぼこ、ちくわ、ハンバーグ、ミートボール、パン、乾麺、餃子、挽肉などに使われています。
栄養強化、食材の粘着目的、保水性、形状維持、食感改良、かみごたえ、縮み防止などの目的で加工食品に添加されます。
つまり純粋な国内産の食品って、ほぼ存在しないことになります。
あなたの作った料理は、どのくらい海外に依存しているのか?
農林水産省が、自給率計算というサイトを用意していますので、一度お試しあれ。
未来の食料事情はどうなるのか?
結局のところ、輸入食料の問題は避けて通れないわけです。
そして、今のウクライナ問題が解決しても、輸入食料の高騰や、食糧危機の懸念は解決しないでしょう。
その理由としては2つ。
① 全世界的に、食料が不足してきている
人工増加によって、より多くの食料が必要になります。
国連予想では、2050年までに人口と食料需要が、約1.6倍増加する見通しとなっています。でも、穀物の生産量は、ほぼ横ばいの状態。
このままでは、全世界的な食料が不足することになります。
② 経済力が低いと、食料争奪戦に負ける
限りある食料に対し、世界中の国で争奪戦が始まります。
戦争でなければ、経済戦になるでしょう。
つまり、金持っている国が、高く食料を買っていくんです。
経済力が低い国は食料不足しますし、流通している食品も価格が高騰するでしょう。
それでは、日本はどうなるのか?
残念ながら、日本は将来、経済力が低い国に入ると思われます。
その理由としては、先に説明した「円安」です。
円安が続く限り、日本は食料を高い価格で買い続けないといけなくなります。
そうなると、肉や小麦粉を始め、パン、麺類、お菓子などの加工品は今よりも高い価格になってしまう可能性があります。
③ 未来の食卓予想
これも、農林水産省からの資料です。
いも類中心の献立。もう戦時中の食事ですね。
今やれること。これからできること。
思えば~、遠くに来たもんだ。
いやいや、「業務スーパーで味わう世界のスイーツ」というタイトルから、想像できないところまで来てしまいました。
暗い話ばかりでスイマセン。
しかし、BAD ENDで終わってしまうのは、さすがに気がひけるので、これからのことを考えていきましょう。
<食料自給率アップのための5つのアクション>
先から引用しています農林水産省では、こんな提唱をしています。
特に①は重要ですね。
旬の食材は「安い」「栄養が多い」と食べない理由がありません。
②~⑤も、概ね賛成です。でも、③の「朝ご飯」は、自給率に、あまり関係ないような気がしますね・・・。
それ以外に付け加えるとしたら、
<自炊>
小麦粉、大豆などはじめ、輸入食材が高騰すると、加工食品、外食の価格があがるでしょう。
ならば自炊。自炊すれば、食材のコントロールができるので、食費もコントロールしやすくなります。
仕事で忙しいあなたでも、料理スキル0のあなたでも、簡単に自炊できるアイテムありますよ。
<家庭菜園>
海の向こうから食料が入ってこないなら、自前で作ってしまえば良い。自給自足。
といっても、すぐには難しいでしょう。
まず、家庭菜園レベルでも良いのではないでしょうか?
目のまえの収穫よりも、コストよりも、野菜を育てる経験を得ることができる、それが一番貴重かものかと思います。
そして、癒されることもありますよ。
【この記事へのお断り】
・これらの予想は、あくまでも個人の感想、もしくは妄想ですので、御了承ください。予想が外れて楽な未来がくると良いですね。
・この記事で紹介しました海外スイーツは、この後、スタッフが美味しくいただきました。
今後の体重が気になります。
東のテツ
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