「読書」いままで起きたこと、これから起きること。「周期」で読み解く世界の未来 高城剛
高校のときだったか、世界史の時間に「コンドラチェフの波」についての記述を読み、50年という長いスパンで経済循環を捉える、ということに感じ入ったことを覚えている。何を感じ入ったのか、明確に言い表すことはできないが、経済に周期がある、ということを言い切ることに対する驚きであり、その周期が50年という長いサイクルであることに対する驚きでもあった。当時は、「過去に発生した事象に基づいて未来を予測すること」に対する懐疑心もあった。ただ、どこか心の中に引っかかるものがあったのだろう。長く