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[読書] 痛みが消えていく身体の使い「型」伊藤和磨/著

突然激しい腰痛になった。
いや、思い返せば前兆はあったのだ。だが、これほどまでの痛みになるとは思っていなかったので、油断していた、ということか。

夜中にトイレに行こうとして、ベッドから起きあがろうとしても、痛くて身体が起こせない。身体を回してうつ伏せになって足の方向に身体をずらして降りようと思ったが、身体を回すこともできない。

腰を少しでも曲げようとすると激痛が走る。左足側は太腿から脛にかけて痺れがある。

まずい、と思いながらも、気持ちを落ち着けて徐々に身体の向きを変える。腹に大きく空気を送り込んで、身体の軸を強化するようにして、何とか寝返りを打ち、ゆっくりと痛みに耐えながら足側にずれる。

ベッドから降りるところも一苦労である。身体が少しでも折れると痛みが走る。

何とかトイレに行くが、そこでも、かがむという動作ができない…

再度ベッドに横になって何とか朝がするのを待ち、また痛みに耐えながら身支度をする。
休みが取れない日だったが、リモートワークの中で、医者に行く時間を作ろうとパソコンに向かい、午前中の予定をやりくり。

近所の整形外科に行くことにした。腰痛で整形外科に行っても、何も実効性がある治療は期待できないが、一応レントゲンを撮ってもらい、ほねに異常がないことを確認いておこうという意図だ。

トボトボしか進まない足を何とか引きづって整形外科に着くが、何と下駄箱に履き物をいれ、スリッパに履き替える必要何ある。かがむことが全くできない身として、入り口に立ちすくむ。靴下が履けずに素足でサンダルの我が身を振り返りながら、足下が何と遠いことか、と嘆息し、受付の人に「すみません。下駄箱に入れられないのですが…」と伝えた。かがめないので仕方なく放り投げたスリッパに何とか足を入れ、中に入る。受付を済ませるが、座れないので立ったまま待つことにした…

ここからもレントゲン写真を取るときに容赦なく要求される「身体の向き替え」要求など、更なる苦痛は続く…

特に骨に異常はない、という診断と、痛み止めの処方をもらい、一旦帰宅。このまま安静にせよ、という整形外科からの指示はあったが、それで良くなるとはとても思えず、整骨院と鍼をそれぞれ予約。ネットで見ただけで、これまで通ったことがない整骨院と、鍼については、たまたま家の近くちある、というだけの理由である。(あまりの痛さに、何もしない、という選択肢はなかったのであるが。それにしても、人間、一日の中で、かがむ、しゃがむ、という行動の多いこと。かがめないと、歯磨きや顔を洗うという基本動作もできないのである!)

何をやってもこれより悪化することはなく、良くなるか、現状維持だろう、というある意味冷静な判断である。

結果としては、整骨院の「ハイボルテージ」という電気治療と鍼治療を3日間で4回やった結果、痛み何どんどん引いて行ったのである。

この本は、2回目の整骨院治療の帰り道に、町の商店街がある本屋さんで見つけたものだ。

特に何かをしたわけではないのにこれほどの腰痛になる、ということは、慢性的に視線が悪いとあうことではないか、と思っていた私に目にスッと入ってきたのである。

読むと、やはり、姿勢について、或いは腰を痛めないかがみ方、しゃがみ方など、わかりやすく書いてある。

今回の件で懲りた自分にも継続できるような内容だ。

人間は、必要が生じると、答えを勝手に見つけ出すものだ、と常々思っているのだが、今回はこの本み出会えた、ということか。

完治するまではもう少しかかるかも知れないが、この後の身体な管理に役立つ本を見つけられて、何か得をした気になった。


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