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『ザフライ2』(1989)

『ザフライ』の続編。
『ザフライ』の記事↓

ヴェロニカが妊娠していた子供を
出産するシーンから始まる。
壮絶な分娩のすえヴェロニカは死んでしまう。
そうして生まれたマーティンは研究施設で育てられることになるが、マーティンの成長は早く5歳にして成人男性の体型になっていた。
知能もかなり高く父親譲りであった。
ある日隔離施設から抜け出し、行ってはいけないと言われていた場所に行くと、父が開発した「テレポッド」の研究が行われており、犬をテレポートする実験を目の当たりにするが失敗に終わり怪物となってしまった犬の姿に驚愕する。
実は父が開発した「テレポッド」は未開発のままであったのだ。
5歳になったマーティンはやっと隔離施設の外に出ることができ、父の「テレポッド」を完成させるべく日夜研究に没頭する。
そんな中、同研究所で働いていた研究員のベスと恋に落ちるが、マーティンの体に異変が起き始めた......。

前作に引き続き、恋愛とバケモノ化していく絶望感を上手く表現した作品になっている。
やっぱりセスの血筋を引き継ぎ全く同じ運命を辿っていくマーティン、ただなんとなく2のハエ男の方が割と作り込まれたクリーチャー感がある。
※ネタバレ注意

完全にハエ男化するシーンは前作もかなりヤバかったけど2作目はさらに気持ち悪く、蛹から生まれまた蛹に戻っていく様子が前作を超えた演出になってると個人的には思う。
※ネタバレ注意

※かなりネタバレ
あとはなんと言ってもストーリーの展開が気持ちいい!中盤辺りからなんとなく、研究所長のバートックが嫌なやつだから制裁を受けて欲しいななんて思いが生まれてきたと思ったら、前作でセスが成し遂げられなかった遺伝子を戻すという禁断の方法(なぜ禁断なのかというと片方が死ぬかもしくは化け物になってしまう、つまり他人を犠牲にしなくてはならないため)をバートックで実行して、マーティンは人間に戻る......。これこそまさにハッピーエンド!
前作で味わった嫌な終わり方じゃないからスッキリした。

でも、バートック死ななくてさ、化け物になってちょっと可哀想で『M r.タスク』のセイウチにされたの思い出したよ。


シリーズ通して最高傑作だと思う。
ただ見るには勇気がいる作品なのは間違いない......。

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