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超短編小説

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ショートショートを随時まとめています。※作品は全てフィクションです。
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2024年4月の記事一覧

【超短編小説】 リセット

【超短編小説】 リセット

俺は横断歩道で車にはねられたはずだったが、

「リセット」という女の声がした。

気が付くと、いつもの交差点にいた。

母さんは5年前に亡くなった。

母子家庭だった俺は、母さんがある日、用事もないのにどこかに出掛けて行くことがあった。

ご飯は用意してあり、「夕方には帰るから」と言ったきり、どこに行くのか何も教えてはくれなかった。

母さんが亡くなって以後、不思議なことが起きた。

それは不慮の

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【超短編小説】 エルト

【超短編小説】 エルト

下降して、横に移動する。

私を乗せた"それ"という物は目的なく、

上下に動いては並行移動した。

到達点は何もない。

誰かの指示で動いているというより、

その日の感覚を頼りにとりあえず動いているという印象である。

乗せられている側からすればひどく迷惑な訳だが、

アルファベットのLの字や片仮名のトに近い形で動いていることだけは分かった。

私はそれを「エルト」と名付けた。

エルトはどこ

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【超短編小説】 桜でジャンプ

【超短編小説】 桜でジャンプ

「ウチらの記念。桜の前でジャンプしよう!」

桜が舞い散る4月、入学式のあの日。

同じ中学に入ったミナと校門にある桜の木の前で写真を撮った。

写真はひどくブレていたが、そこには笑顔の二人が映っていた。

3年後、卒業式。

私は、桜の木の前にいた。

ミナは生徒会長になり、クラスも2年生まで一緒だったが、なんとなく遠い存在になった。

校門の前で桜を眺めていると、ミナがこっちにやって来た。

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