偏見について ~障碍者採用で感じていること~

  偏見と向かい合うことは、非常に大切であると感じている。私はどちらかというと偏見をなくして欲しいと思い、自分ができる範囲で活動をしているつもりである。

 しかし、現実はなかなか上手いように理解をしてもらえたりはしない。
例えば、実際に勤務している職場内でもしばしば見受けられる。障害者雇用に関する件で、いずれ障害者を雇用することを目指して職場内で出来る仕事の分担も考えていかなければならないと会議内で発言しても、「身体なのか、知的なのか、精神はいつ辞められるか分からないから厳しいし、職場を訴えられたりしてもらっても困る。」等の発言がかえって来る。

これはもっともであると思う。しかし、就労支援、医療、心理士等のサポートがあり、社会に出ることが可能となった方に対しての雇用問題であると最近の勉学などから私は認識が変わってきている。なので、働く場所を提供する側がある程度許容し、就労をサポートする姿勢を培われなければならないのではないだろうか。これが培われない限り、職場における偏見はなくならないと感じている。

まずは今現在の障害の方々のサポート体制、就労状況などを企業内で把握してもらい(心理教育等)、何らかの理解を得るように努力していく事が第一歩ではないかと思う。社会的な課題や差別を少なくし、平等な社会を構築するためにも働く場所の許容は必要ではないかと考える。

また、病気に関する勘違いにより、(うつ病の人には「がんばれ」と言ってはいけない。)余計に悪くなると可能性があるとのことであるが、正にこれは職場で聞く話である。

 これは勘違いというかやはり古い考え方というか、アップデートされていない知識が残っているためにこのような誤解を生んでいるのであろうと考える。

自分もいつ精神的に病むかもわからないし、事故にあうかもしれない。そう思っているので、自分ができる範囲では何かできることはやっておこうという気持ちで日々過ごしている。誰であれ、なりたくてそのような境遇になっているわけではないと思っている。

 しかし今回の本の中でなってしまってからの方々の中で双極性障害の方、統合失調症を患っている方が前を向いて生きていく、またその生きていくに従い社会復帰を目指せる社会作りがあることがかなり進歩してきているのには少し驚いた。私ももちろんそうだが、自分自身の偏見に気付き、偏見に関する知識を深め、他の人々や異なる文化について学ぶ姿勢が大切であると感じている。

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