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2021年2月の記事一覧
0153:消費者に味方する行政
行政の中立・公正──それは公務員の行動の基礎だ。恣意的な贔屓をせずバランスのとれたサービスを提供する意味でそれは美点となり、「多くの人に同じ事を求められてもできないから」という理由で目の前の困っている人に簡単なサービスすら提供しないとしたらそれは欠点となる。
民民の争いに対して、中立であるべき行政は基本的に距離を置き、手を出さない。顕著な例外のひとつが消費者行政だ。国民生活センターや各自治体
0152:行政と民間のあわい
トヨタのウーブン・シティ着工のニュースがメディアを賑わしている。確かにこりゃ凄い、トヨタという日本最大の民間企業の底力だなあ。
こういう事例を見るに付け、社会的課題の解決について行政が担う領域と民間が担う領域のデザインを考え込んでしまう。
民間には営利活動と非営利活動がある。営利活動はまさに利益を生み出すことそのシステムの持続・拡大を目的とするから、実利と課題解決が噛み合う領域では力強い
0151:予算の仕組み
日本の役所は単年度予算主義を取っている。4月から3月までの年度単位で最初に当初予算を組み、年度中途で不測の事態があれば補正予算を組んで、年度内に事業を執行する(例外として繰越はある)。
予算は款・項・目に分類され、目の中で事業が立てられる。予算は事業毎に総額が決められ、事業内でも旅費・需用費・役務費など使途つまり節で区分される。これは国会や地方議会で承認されたものであり、執行のひとつの縛りを