0152:行政と民間のあわい
トヨタのウーブン・シティ着工のニュースがメディアを賑わしている。確かにこりゃ凄い、トヨタという日本最大の民間企業の底力だなあ。
こういう事例を見るに付け、社会的課題の解決について行政が担う領域と民間が担う領域のデザインを考え込んでしまう。
民間には営利活動と非営利活動がある。営利活動はまさに利益を生み出すことそのシステムの持続・拡大を目的とするから、実利と課題解決が噛み合う領域では力強い。社会的課題の解決に貢献すること、それが社会の支持を得ることを「実利」と捉えて折り込んでくれる限りは、自律的資本に基づく民間企業の活動はとても大きな価値がある。ただ、経営陣が「実利」をそのように捉えるかどうかはまちまちであり、社会貢献に前向きな経営陣であったとしても株主などの利益追求の圧力が高ければ必ずしも思うようには活動できない。
教科書的には、民間だけではうまく回らない公共領域──典型のひとつは福祉だ──を支えるのが行政の役割だ。しかし、民間で回る/回らないというのは、明確に色分けできるものではない。だから、歴史的経緯や政治権力の有り様、社会的注目度など様々な要因によって行政活動の範囲は変化をし、仮の姿として今の状況がある、と考えるのが実際的なのだろう。
民間にとって行政は「支援はして欲しい/束縛は止めて欲しい」存在だ。だから行政に対して意見を言い、要望をする。
行政にとって民間は「公共課題解決に協力して欲しい/社会的不利益を招くことは止めて欲しい」存在だ。だから民間アクターを繋ぎ、違法行為は取り締まる。ただし大前提として、民間活動は自由だ。不利益処分は法的根拠を要するし、行政指導はあくまで民間の任意の協力を求めることに留まる。
こうした行政と民間の関係で連想が及ぶものがあるけれど、これは明日またはその次のネタにしよう。
本日のヘッダ画像は神奈川県横浜市・日本丸メモリアルパーク+ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル+コスモクロック21。
■本日摂取したオタク成分
『宇崎ちゃんは遊びたい!』第8~11話、お母さんのキャラがまた立ってる。『ラスダン』第8話、安定。『バック・アロウ』第4話、ながら観でもう話が全然追えてない。グレンラガンの時もそうだったけど、中島かずき脚本と私は相性があまり良くないのかも(「嫌い」なのではなくて「ちゃんと観てないと頭に入らない」という意味)。ハードディスクがやばくなったら切ろう。『ひぐらしのなく頃に 業』第14話、刑事さんが雛見沢症候群で暴走するのは初めての展開かな。つい15話も観て止められず16話そうか猫騙し編はあと一話かじゃあ17話まで一気に四話観る。梨花ちゃんが非道い目に遭う章だったな……。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?