0151:予算の仕組み
日本の役所は単年度予算主義を取っている。4月から3月までの年度単位で最初に当初予算を組み、年度中途で不測の事態があれば補正予算を組んで、年度内に事業を執行する(例外として繰越はある)。
予算は款・項・目に分類され、目の中で事業が立てられる。予算は事業毎に総額が決められ、事業内でも旅費・需用費・役務費など使途つまり節で区分される。これは国会や地方議会で承認されたものであり、執行のひとつの縛りを意味する。最初の予算編成の詰めが甘いと、事業総予算が足りなくなったり、総額は足りていても旅費が足りない、なんてことがあり得る。
でも、それで身動きできなくなるのも具合が悪い。人のやることは完璧ではない、ある種の柔軟さが必要になる。それが「流用」だ。ある節から別の節に流用したり、ある事業から別の事業に流用する仕組みがある。もちろん何でも出来るわけではなく、目をまたぐ流用とか完全に性質の異なる節(人件費、物件費、補助費、扶助費)の間の流用はできない。
こうしたことは全て省令・規則でルール化されている。そして予算・執行それぞれにルールの番人がいて適正運用のための睨みを利かしている。公務員にとって、こうした仕組みは空気のように当たり前に日々接するものだ。
■本日摂取したオタク成分
朝から晩まで余裕がなく、なんと何ひとつ摂取していない。コミックスが何冊か溜まってるから、取り敢えず布団の中でゴールデンゴールド8巻を読むかな。
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