見出し画像

埴輪と暮らそう!わが家の新たな同居人をご紹介します。 #はにわ展①

ポカンとあいた目と口が愛らしい「踊る人々」の愛称で知られる埴輪はにわたちとの暮らしをはじめました。

みなさまこんにちは、ミュージアム部mitu.です。
浮世絵の中に登場する“不思議な生き物”や“素敵なおじさん”との暮らしを楽しんいる私ですが、このたび、新たなジャンルの同居人が加わりましたので、みなさまに発表させてください!

それがこちら!!
古墳時代の埴輪から生まれた二人〈みずらさん〉と〈のっぽさん〉です!

ミュージアム部 踊る人々 はにわ収納ケース
左:〈みずらさん〉・右:〈のっぽさん〉

いったい彼らは何者なのか……!?
まずは、モデルとなった埴輪からご紹介します。

埼玉県熊谷市 野原古墳から出土!
「埴輪 踊る人々」と呼ばれる2体の埴輪。

埼玉県熊谷市 野原古墳出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館蔵
出典:左 ColBase( https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/J-21428 )を加工して作成
右 ColBase( https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/J-21429 )を加工して作成

埴輪とは、古墳の上やすそ、周堤しゅうていにたてられた、土でつくられた焼き物。筒形の円筒埴輪を基本に、家が道具類、武器・武具・船、人や動物などさまざまな形のものが作られたのですが、ご覧ください、この2体を! ポカンとあいた目と口が愛らしく、特に目は、じっと見つめていると引き込まれてしまいそうです。

埼玉県熊谷市 野原古墳出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館蔵
出典:左 ColBase( https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/J-21428 )を加工して作成
右 ColBase( https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/J-21429 )を加工して作成

左手を上げたポーズから「踊る人々」という愛称で知られているのですが、踊っているという説もあれば、馬をいているという説もあり、はっきりとした答えはわかっていません。

また、髪型や顔、服装の表現がかなり省略されていることで、愛らしい印象の造形となっていますが、省略されているがゆえに、謎も多いのです。

埼玉県熊谷市 野原古墳出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館蔵
出典:ColBase( https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/J-21428 )を加工して作成
小さい方の埴輪には「美豆良」以外に、腰まわりの左前と後ろに装飾が付いています。

小さい方の埴輪(左)に付いている頭の飾りは、顔の両側で結って束ねた「美豆良みずら」と呼ばれている男性の髪型を表現していると考えられ、男性の埴輪だろうと言われています。しかしながら、装飾の付いてない大きい方(右)の埴輪は、そういった特徴がないため、男女どちらかはわかっていません。

埼玉県熊谷市 野原古墳出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館蔵
出典:ColBase( https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/J-21429 )を加工して作成
大きい方の埴輪は腰の左前にヘラのような跡があるのみで、装飾は確認できません。

そんな謎も含めて、私にとってはなんとも魅惑的な2体。
“嗚呼……彼らと暮らしたい!彼らをわが家にお招きしたい!!”
そんな思いから、踊る人々 はにわ収納ケース〈みずらさん〉〈のっぽさん〉は誕生しました!

それでは彼らの特徴をご紹介します!

ボディーはやわらかい微起毛素材

「土で造られた焼き物」である埴輪の質感はプリントで表現しつつ、思わずでたくなるやわらかな微起毛素材を採用。上半身には中綿わたを詰めて、もっちりとした肌ざわりに仕上げています。

左が〈のっぽさん〉右が〈みずらさん〉。「黒斑こくはん」と呼ばれる、埴輪を焼く際に火が回りきらなかった胴体部分の痕跡もプリントで表現しています。

魅惑的な目と口は刺繍ししゅう

目と口は刺繍にすることで、深い黒色になるように表現し、元の埴輪に感じた、引き込まれそうな魅力を再現しています。口の形も元の埴輪にあわせて、〈みずらさん〉〈のっぽさん〉で微妙に変えています。

〈みずらさん〉の方が口もとが少しにっこり♪

胴体の下部分は収納スペース

一緒に暮らすからには、おうちの中で役立ってほしい! そこで〈みずらさん〉〈のっぽさん〉の胴体下部分を、収納スペースにしています。

胴体下部分の背面にファスナーが付いています。

フェイスタオルが1~2枚ほど入るスペースなのですが、何を収納するかは、みなさま次第! 薄手や小さめならばブランケットやストールも入りますし、ティッシュやウェットティッシュのカバーにしても良さそうです。

我が家ではリビングでのスイーツストッカーとして活躍中♪

大きさは元の埴輪とほぼ同じ

〈みずらさん〉と〈のっぽさん〉の大きさは、元の埴輪とほぼ同じになるように企画しています!

というのも、ミュージアム部では、もともと知識として知っていたものでも、実際にミュージアムへ足を運び、本物を見た際の「え!こんなに大きいの?」や「こんな小さかったのか~!」という鑑賞体験に面白みを感じているからです。

二人はみなさまの印象と比べて、大きかったでしょうか?それとも小さかったでしょうか?

企画を進めていて私の感じたのは「抱っこすると、なんと愛おしい大きさ!!!」でした。元の埴輪を触ることはできませんが、〈みずらさん〉〈のっぽさん〉なら抱っこし放題です。

ぜひみなさまにも抱っこしていただきたい!

埴輪と暮らそう!

古墳時代から現代にやってきた〈みずらさん〉と〈のっぽさん〉。
かつて古墳の上やすそ、周堤しゅうていにたてられたという埴輪ですが、あなたのおうちの中にもお招きしませんか? 彼らとの暮らしは、おかしみと癒やしに満ちていること間違いなしです!

けだるげに横たわる姿も、なんとも素敵★

ミュージアム部
踊る人々 収納ケース〈みずらさん〉
〈のっぽさん〉
各1個 ¥4,300(+10% ¥4,730)

本物の二人に会えるチャンス!
東京と福岡で開催!特別展「はにわ」

「踊る人々 はにわ収納ケース〈みずらさん〉・〈のっぽさん〉」は、「埴輪 挂甲の武人」の国宝指定50 周年を記念した特別展「はにわ」の開催を記念して製作したタイアップ商品です。

挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」

特別展では「埴輪 踊る人々」はもちろん、全国各地から約120件の選りすぐりの至宝が空前の規模で集結します。素朴で“ユルい”人物や愛らしい動物から、精巧な武具や家に至るまで、埴輪の魅力が満載の展覧会。ぜひ、足をお運びください。

【東京会場】
 挂甲の武人 国宝指定50周年記念
 特別展「はにわ」

 
会期:2024年10月16日(水)~12月8日(日)
 会場:東京国立博物館 平成館
 開館時間:午前9時30分~午後5時
 ※毎週金・土曜日は午後8時まで開館
 ※入館は閉館の30分前まで
 休館日:月曜日
 ※ただし11月4日(月)は開館
 ※11月5日(火)は本展のみ開館

【福岡会場】
 挂甲の武人 国宝指定50周年記念
 九州国立博物館開館20周年記念 特別展「はにわ」

 会期:2025年1月21日(水)~5月11日(日)
 会場:九州国立博物館 特別展示室
 開館時間:午前9時30分〜午後5時
 ※毎週金・土曜日は午後8時まで開館
 ※入館は閉館の30分前まで
 休館日:月曜日
 ※ただし2月24日・4月28日・5月5日は開館
 ※2月25日・5月7日は休館

★最新情報は展覧会公式サイトをご覧ください。

特別展「はにわ」とのタイアップシリーズ

ミュージアム部グッズはこちらで
まとめてご覧いただけます!

ミュージアム部SNSでは
グッズ情報や部員注目のアート情報を発信中!

@felissimo_museumb


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?