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自営業を辞めても終わりではない

僕は自営業(Web制作)を13年ぐらいやりましたが、始めたときの動機は全然カッコよくなくて、起業なんてものでもなく、ただ単に自分探しの成れの果てでした。

いくつかの会社で勤めて、業種も職種もそれぞれ違ってて、最後ついに行くところが無くなり、

しょうがない、自分でやるか

と思って始めたのが自営業だったんですね。
それまでは、自営業なんて考えたこともなくて、自分は商才がないから無理だと思っていました。
でも、止むに止まれず仕事をするネタを考えたら、ホームページや掲示板は作ったことがあったから、その能力を活かしてWeb制作がやれるんじゃないかと思ったわけです。

商才がない

最初に思っていたことはその通りで、実際いまでも商才はないと思っています。生きてるのが長いんで(笑)商才があったらすでに何か商売をやって成功してるでしょう。

で、失敗すると。

自分なりに13年という数字は、よくやったと思います。
企業の寿命が30年と昔は言われたし、企業でも30年経つとおかしくなるんだから、個人が十数年でおかしくなっても全く不思議ではありませんよね。

以前ビジネス交流会で出会った人が「10年やってるって大したもんですよ」と言ってくれました。
その人は会社をやっていたそうだけど失敗して、その時は個人事業で外資系のノルマのキツい会社の手先になって、ちょっとヤバめの仕事をしながら、それまでの生活のクオリティを維持されていました。
(僕には絶対できないワザ)

失敗したとき真っ暗になった

自営業を始めたきっかけがそもそも「もうこの仕事しか僕には残っていない」という思いだったので、失敗したときに「もうやることがない」と思ってしまったんですね。
八方塞がりでどの方向にも出口がない感じ。

幸い、負債があるとかいうことは無かったから、その点はまだ楽だったのですが、自分的にはもう真っ暗でした。
それで頭がおかしくなって・・死ぬことを考えたし、その手前まで行きました。

甘いですけどね。大きな会社潰して負債抱えても立ち上がっている人が沢山いるというのに、自分はこんなちっぽけな事業がダメになっただけで死のうとするなんて。土俵の真ん中でもう諦めちゃってる。

実のところ、その前から生活習慣が最悪で絶不調だったんですよね。体がそもそもおかしかったのです。健全じゃない肉体に健全な精神は宿らないです。

一回どん底に行くと楽観することしか考えなくなる

他人から見たら全然、どん底じゃないですよね。
でも自分はどん底だと思っていました。

幸いにも、なぜか体調がよくなって、病院を抜け出せて、次のことが考えられるようになりました。SNSでも発信できるようになりました。
そうすると、ネガティブなことって、だんだん考えなくなりました。

だって、ネガティブな考えが自分を幸せにすることなんて絶対ないから。
幸せになりたいなら、前を向かないといけないし、明るい方向を見ないといけないです。

それで、嘘でもポジティブになるために、そういうアカウントを作ってアバターを作りました。
アイデンティティのかけらもないけど。
でも正直だからプロフィールはスカスカ、意味不明。昔の知り合いをフォローしたらブロックされました。

SNS再開からもうすぐ2年

今も、経済的には全く目処が立っていないです。
でも、僕の運勢は「お金に困らない」らしいです。確かに、本当に困ったことはありません。不思議に最低限の生活はできています。

だけどこれからもずっと今のままで行けるかというと、それはノーです。
頑張らないと。

もう絶対に戻れないと思っていた会社員に戻ったり

非正規だけど、会社員にもなれました。10年前ならあり得ない考え。
でもまた辞めるけど(笑)

Webライターだけは、続けたいなと思っています。自分がやりたいとか、自分が向いてるなと思えるものって、もうあんまり残ってないのです。

これからは、会社員とか個人事業主とか、区別することなく、自分の能力適性と、ささやかな情熱と相談しながら、求められるところに流れて行きます(笑)
自分の中で固定観念をもたないようにして、どうやったら自分が活かせるか、それだけを考えて進んで行きたいですね。

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