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コンテンツビジネスはもっと発展していいはず

先行きの見えにくい世の中で、政治家も経営者もビジョンが示せずに、これから果たして産業や文化というものがちゃんと育まれるのか?という不安は大いにありますね。

政治家は、ハード的な目に見える大きなものを取り上げがちですが、必要な「モノ」はだいたい揃っている世の中で、エコやSDGsや「心」を満足させる産業って、やっぱり「ソフト」関連なんじゃないかなと思います。

もちろんハードが無かったらソフトも十分に機能しないわけですが、せっかくソフト面の可能性がたくさんある中で、いつまでもハードの大量生産に拘っているのもどうかと思います。

自分自身、いままで経験した業界をとってみても、後ろ半分はソフト関連なんですよね。
ずっとソフト的な業界で暮らしてきたのです。

そう言えば、20年ぐらい前にインテリアデザイン関連への転職を考えて、最後の機械メーカーを去るときに、挨拶まわりをしていて総務部長に言われた言葉。

これからはやっぱりそういうソフトの時代になっていくんだろうねー

僕が退職することに対して、その部長さんだけが背中を押す言葉をかけてくれたんですね。

海外で起きている日本文化ブーム

いまは、日本人が想像する以上に、海外では日本ブームなのかもしれません。
太古の昔にも西洋では「黄金の国ジパング」と呼ばれたり、近代ではパリ万博で日本の美術・工芸品などが高く評価されたりなど、日本には他の国にない、興味深い文化がありました。中国などもそうですね。

僕がnoteでよく紹介しているシティポップも、海外ではとてもウケていて、山下達郎のレコードは高値で取引されているらしいですし、あの頃のシティポップ系のミュージシャンやレコード会社がわざわざレコードを発売するような事態になっています。

また、以前テレビで見ましたが、イギリスでは演歌を歌うのど自慢のようなイベントがあるらしいですね。
僕は個人的に、演歌は西洋人には理解できないと思っていました。
でも、イギリスの一部の若者は演歌に興じていると(笑)

日本のソフトというか、コンテンツは、べつにアニメやゲームだけじゃないんですよね。さまざまなもの、伝統的な芸能や文化、最近では映画なども注目されています。

海外のコンテンツ・バイヤーは、日本のコンテンツに注目しているけれど、映画などの作品を掘り起こしたいと思っても、日本のどこの業者・機関に連絡したらよいか、分からなくて困っているという話をNHKで耳にしました。

そういうことって、ビジネスとしては大変な機会損失ではないでしょうかね?
工業製品とかなら、売り込んでもなかなか買ってくれないのに、コンテンツは沢山あっても買い手に届いていないのですよ。

僕はなぜか今、ライターやってる

ライターっていうのは文章を書くのが仕事なんですが、それっていうのは世の中のコンテンツの上では中核になるものじゃないかと思うのですね。
何を表現するにも「言葉」って必要なんですよ。

もちろん、絵や写真のようにビジュアルだけで訴えるコンテンツもあります。でも、絵画作品にもタイトルが付いていたり、美術館では説明が書かれたパネルが貼ってあったりしますよね。
絵画の本には、作品の背景とか作者の思いとか、本当にさまざまなことが詳しく解説されています。絵はビジュアルだけで感じるのが基本だけど、ビジネスの上では理屈や具体的な認識が必要なのです。
それを表現できるのは「言葉」なんですよね。

そう思うと、僕がいまやっていることは、大きな大きなコンテンツビジネスの世界の、ごくごく一端にぶら下がっているということなんです。
それだけで、少しは未来が見えるというか、生き方・働き方として大筋は間違っていないだろうと思えるのですね。

ググってみたら・・

「コンテンツビジネス」って、僕は上記のような大きなイメージを持っているのですが、検索してみると「個人が自分の作品を売る」みたいな解釈がされているのが目立つのですよね。

たぶんそれは、いまのネット社会の象徴的な解釈なのだろうと思うのですが、コンテンツを「産業」として捉えると、もう少し大きなムーブメントが必要なんじゃないかと思っています。

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