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摩擦係数

はじめまして

この一文から始めさせていただきます。

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8月3日発売される櫻坂461st Album「As you know?」のリード曲「摩擦係数」のMVが公開された。

そもそも櫻坂46を知らない人がいるかもしれないため、補足的に説明しておこう。櫻坂46とは前身グループである欅坂46から改名して2020年12月にデビューした女性アイドルグループだ。改名理由はメンバーの卒業や脱退、コロナ禍で思うように活動ができないなどあるが明言はされていない。いわゆる大人の事情というやつだろう。それを変に調べたり憶測で喋るようなことは無粋なのでやめておく。

欅坂46は超人気アイドルグループだった。パフォーマンスや歌詞の過激さで炎上に似たことも時々あったが、その毒や闇のような部分が、多くの若者の支持を得た。意外に思う人もいるかもしれないが、欅坂46のデビュー曲「サイレントマジョリティー」以来、日本女性アイドルのMVでYouTube1億回再生を超えたものは生まれていない。ここで日本女性アイドルの未来について語ってもいいのだが、長くなりそうなので別の機会に語ることにしよう。

そんな大人気グループで、国民的楽曲も生み出したグループからの改名だ。時代を築いた1期生も既に3分の1ほどしか残っていない。そんな、嫌でも比べられてしまう状況で奮闘しているのが現在の彼女たち、「櫻坂46」なのだ。正直欅坂46時代から現在まで応援しているファンはだいぶ少なくなった。ファンの中ではある種の猛者扱いをされる。逆に言えば、ほとんどが新規のファンなのに現在の人気を保っているのは凄いと言えるだろう。

前置きというにはあまりにも長い説明が続いたが、そんな彼女たちがこの夏に1st Albumをリリースする。まだ発表されていないが、このアルバムを引っ提げて全国ツアーを回るのはほぼ確定だろう。色んな期待を背負ったアルバムリード曲「摩擦係数」のMVが昨日公開された。本来なら先週の金曜日に公開予定だったのだが、日本全国でそのようなムードではなかったため、公開が延期された。生憎、欅坂からのファンたちは待つということにおいては最早プロの領域だ。延期とはいえ、公開が確約されている未来ならいくらでも待てる。

本来なら金曜日に公開されて、日曜日の夜に冠番組内のCMで告知という流れだったのだが、ゴタゴタがあってそこが逆転した。とはいえ、一部が公開されただけでオタクたちは大歓喜だ。期待に胸を膨らませて、MV公開を待っていた。

楽曲解禁は今まで様々な形で行われてきた。ライブでのサプライズ披露やラジオでの音源公開が多かったため、YouTubeでのMV公開が先行というのは珍しい形だった。作り込まれた世界観、メンバーの表情やダンス、歌唱やバックに流れる楽器隊などを繰り返し見れるのは魅力的だ。

オタクは基本、盲目的でなんでもかんでも「最高、マジ神、今回も良すぎる」などと語彙力を失いながら賞賛するのが通例だ。そして、今作を見て私は典型的なオタクのように語彙力を失いながら賞賛していた。まったく、オタクという生き物はつくづく救いようがない。

今回のMVロケ地はヘレナ国際ホテルという場所だ。福島県いわき市出身のテレビプロデューサーの佐久間宣行が「うちにはヘレナ国際ホテルがある」と言ってマウンティングを取るほど有名な場所だ。バブル期に長期滞在リゾート地を構想して造られた施設だったが、途中で工事が中止となり廃墟として残っている。廃墟だが、様々な空間が作れており、なかも綺麗に整備されている。多くのアーティストがMVに利用する、アーティスト御用達施設といえる。名前を挙げていくとKing Gnu、BiSH、SCANDAL、ぼくのりりっくのぼうよみ、ポルカドットスティングレイ、UVERworld、藤井風とキリがない。

櫻坂自身もここが初というわけではなかった。2nd single「BAN」のアーティスト写真はここで撮影されている。既に聖地化しつつあったわけだが、MVロケ地となり、完全に聖地となった。

今作はまさかのダブルセンターによる布陣だ。欅坂から通しても初の試みだ。改名をプラスの思い出にできるほど私の心は豊かではないものの、櫻坂だから出来ることが増えているのもまた事実だ。ダブルセンターは最たる例だろう。そして、このダブルセンターの何がいいかというと、パフォーマンスやダンスが上手いメンバーであるのは大前提なのだが、特筆すべきは身長差だ。サムネ右側に映る子は150もなく、女性の中でも小さい部類になる。一方、左側の子は170近い。2人で20cmの身長差がある。それが違和感ではなく、表現として映るのがこのグループの力だと言えるだろう。

基本的に身長が高く8頭身ぐらいの人のダンスはそれだけで美しく見える。一方体が小さい人が踊ると、美しいや綺麗よりも可愛いが勝つこと多い。しかし、今作センターで150もない「森田ひかる」は美しいのだ。本人の身体能力の高さや動きのキレなどもあるが、なんといっても表情だろう。あまりのカッコ良さに男が黄色い歓声をあげるレベルだ。

そして、もう1人のセンターは恐ろしいほどのスタイルの良さ、そして表現力の高さはピカイチな「山﨑天」である。グループ内最年少でありながらそれを感じさせない大人の魅力がある。今作では高めのポニーテールをしており完全に髪まで踊らせていた。

こんな感じで全メンバーの魅力について語っていっても良いのだが、既に2000文字を超えている。そろそろオタクの語りを止めることにするか。もちろんここまで、オタク特有の早口息継ぎ無しだ。MVを皆さん見てくれ。では、また。

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手の届く範囲にいるあなたが

幸せでいることを願います

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