マガジンのカバー画像

旅と歴史

26
歴史(古代史が中心ですがそれ以外も)に関係した旅の記事を写真入りで書いています。
運営しているクリエイター

#歴史

源平合戦の地へ:壇ノ浦

源平合戦の地へ:壇ノ浦

 源平合戦の地,屋島には2020年2月に行った。それよりおよそ10年前,壇ノ浦に行っている。今回は写真を多めにした紀行文。
 ルートは,下のマップで,門司港から唐戸,左下で見えないけれど巌流島,赤間神宮,みもすそ公園(壇ノ浦古戦場址),火の山。

 新幹線で12時26分に小倉着。ここで食べた昼食は「旅めし:小倉」に書いた。
門司港へJRで行き,連絡船で下関へ。下関へ行くだけならJRで行ってしまう方

もっとみる
朝倉義景 2つの墓所

朝倉義景 2つの墓所

 NHK大河ドラマ 麒麟がくる の効果で,福井市一乗谷の朝倉氏遺跡にもスポットが当たるようになった。
一乗谷の朝倉氏遺跡には,最後の当主となった朝倉義景の墓があるが,もうひとつ,越前大野市にも朝倉義景の墓がある。
 2つの墓については,次のWebページが参考になる。

 私が越前大野を訪れたのは,2017年5月だった。そのときは,朝倉氏はまったく念頭になく,湧水と,越前大野の在来蕎麦を食べるのが目

もっとみる
奥明日香・もう一つの「にゅうだに」へ

奥明日香・もう一つの「にゅうだに」へ

 菟田野の「にゅうだに」を訪れた翌日,阿騎野を出て国道370号線を吉野方面へ下る。吉野から芋峠を越えて奥明日香へ行く行程だ。
 稲渕(いなぶち),栢森(かやのもり),入谷(にゅうだに)の3集落を「奥明日香」という。そう,菟田野の入谷と,もう一つの入谷。今日は奥明日香の入谷が目的地だ。昼食を栢森の「さらら」に予約している。
初めはゆるい上り坂。
関戸峠。ここを越えればあとはずっと下り坂で宮滝に至る。

もっとみる
菟田野と阿騎野

菟田野と阿騎野

 奈良の宇陀市にある菟田野。吉野から伊勢に向かう経路の一つである。「ウダ」と「ウタ」は同じ語源と考えていいだろう。今回は(2016年6月)菟田野にある入谷(にゅうだに)が主な目的地。「にゅう」は「丹生」に通じる。実際,ここには「丹生神社」がある。「丹生」といえば,吉野に丹生川上神社がある。上社,中社,下社の3つがあり,水神を祀っている。菟田野にも水神を祀る宇太水分神社がある。

 近鉄榛原駅前から

もっとみる
日本武尊の伊吹山に登る

日本武尊の伊吹山に登る

 日本武尊が荒ぶる神を退治しに行ったという伊吹山に登る。とはいっても,バスで頂上付近まで行く,お気楽登山。
 出発はJR関ヶ原駅。ここから伊吹山ドライブウェイで約50分。ドライブウェイはこのように山肌を走る。

 到着。右に見えるのがスカイテラス伊吹山。ここから山頂までは徒歩。ドライブウェイの料金所に書かれていた,山頂の気温は24度。下界より10度低い。

 上に登る前に,ちょっと早いけど昼食。(

もっとみる
福寿草が群生する姫川源流へ

福寿草が群生する姫川源流へ

 糸魚川ー静岡構造線に沿って,白馬から糸魚川まで流れる姫川。姫川の名の由来は,オオクニヌシが出雲から求婚に来た沼河比売(古事記)であるという。JR大糸線もこの川にほぼ沿いながら糸魚川まで行く。下流にはヒスイの産地があり,長者原遺跡(糸魚川)など,縄文時代の遺跡からこのヒスイで作った勾玉が出土している。

 2016年4月,姫川源流を目指した。
長野駅から白馬行きのバスに乗り,サンサンパーク白馬で下

もっとみる
千国街道・塩の道を白馬から南小谷まで

千国街道・塩の道を白馬から南小谷まで

 千国街道(ちくにかいどう)は、長野県松本市から新潟県糸魚川市に至る街道である。また,ここは塩の道として、古代から利用されてきた道でもある。
白馬から南小谷まで約10kmを自転車で走った。

 白馬八方を出て,148号線よりひとつ中に入った道を行くと,平川神社があった。

 祭神の誉田別尊は応神天皇,息長足比売令はその母の神功皇后である。応神天皇を祀った神社の多くは八幡神社。ここも鳥居の扁額には「

もっとみる