見出し画像

受験生が安心して聴けるサクラソングを探してみる

200X年、自分が大学受験をしていた年のこと。
息抜きがてら音楽を聴いていたら、ある曲の歌詞に「桜が散っている」描写がなされていた。


ワァオ、やっちまった!

受験生にとって「サクラサク」はめでたいワードですが、「サクラチル」となると一転、不合格を伝える電報になります。

「すべる」「落ちる」は受験生の前で禁句というのは有名ですが、サクラチルも避けるべきでしょう。



その一方、サクラソングのリリースと受験シーズンが重なることもあります。

サクラソングは桜が散る歌詞もそこそこの割合で含まれており、うっかり聴いちゃった受験生が微妙な気持ちになることもあり得るでしょう。



そこで今回は、「受験生にも安心してオススメできるサクラソングは何か」を考えてみました。

複数のサイトでサクラソングとして紹介されている楽曲を調べて、歌詞を確認してみます。



①森山直太朗「さくら(独唱)」

めちゃめちゃ流行った曲ですね。懐かしい。

さっそく、歌詞をチェックしてみます。

「刹那に散りゆく運命と知って」

(「さくら」作詞:森山直太朗・御徒町凧)


あー、散っちゃった!

さらに

「さくら さくら ただ舞い落ちる」

(同上)

と、「落ちる」という受験生最大のNGワードが使われています。

歌詞に「さらば友よ またこの場所で会おう」とあるので、卒業シーズンに聴きたいですね。


②ケツメイシ「さくら」

学生の時によく聴いていました。
自分の中でサクラソングと言えば、断トツでこの曲です。

「さくら舞い散る中に忘れた記憶と 君の声が戻ってくる」

(「さくら」作詞:ケツメイシ)


しょっぱなから散ってます。残念ヒュルリーラ。

「そっと僕の肩に 舞い落ちたひとひらの花びら」

(同上)

しかも落ちた!
これも受験生にとっては厳しいですね。

③いきものがかり「SAKURA」

有名な曲ですね。
カップリングの「ホットミルク」も名曲なのでぜひ聴いてください。

「さくら ひらひら 舞い降りて落ちて」

(「SAKURA」作詞:水野良樹)


さっそく落ちてます。

「今も見えているよ さくら舞い散る」

(同上)

散ってしまいました。
これも卒業ソングとしてどうぞ。


④中島美嘉「桜色舞うころ」

個人的にかなり好きな曲。しんみりします。

歌詞は……一応、散ってません。

受験生向けとはまた違う気がしますが、とりあえず散ってません。

「桜が舞ったあとに散るんじゃないの?」と屁理屈言われそうですが、散ってない扱いにカウントします。



⑤嵐「サクラ咲け」

(曲のリンクはいい感じのものが探せなかったので割愛)

予備校のCMに使われていた曲らしい。なら大丈夫かな?

・・・

・・・

散って………ない!!

バンザイ合格!!

ちなみにこの曲、受験生以外にも刺さる歌詞も多いです。今を頑張るすべての人にオススメ。


⑥福山雅治「桜坂」

(こちらもリンク割愛)

桜というより地名の印象が強いですが、サイトによってはサクラソングにカテゴライズされてます。


2000年前後のミリオンお化けソング。

調べていたら「未来日記」のタイアップ曲だったらしいです。
未来日記、懐かしすぎて腰が抜けました。笑

テレビ番組のコーナーで、日記の内容通りに男女に動いてもらうという恋愛ドキュメンタリー企画なのですが、ウチの親がハマってたんですよね。


話がズレました、ゴメンナサイ。


ちょっと切ない歌詞ですが、とりあえず花は散ってません。



⑦コブクロ「桜」

これまた名曲ですね。昔懐かしの「着うた」に設定していた方も多いらしいです。

「桜の花びら散るたびに」

(「桜」作詞:小渕健太郎・黒田俊介)


あー、サビで散ってますねー!


「実のならない花も 蕾のまま散る花も」

(同上)

サビ前でも散ってます。バラバラ散ってます。受験生には刺激が強いですね……


⑧宇多田ヒカル「SAKURAドロップス」

サクマドロップス。

ドロップスがアメ玉を指すのかシズクを指すのかにもよりますが、後者だと「落ちる」を連想しそうです。

drop 自体が落下だしな。考えすぎ?

歌詞に直接「散る」とは入っていないからセーフってことにしましょう。

それにしてもこのPV、20年前のものとは思えないくらい美しいですね。


⑨AKB48「桜の木になろう」

インパクトあるタイトル。

そんな小説家になろうみたいなノリで言われても……と困惑したが、通しで聴いたら超正統派卒業ソングだった。

もっと若い頃に、この曲に出会いたかった。

「花びらのすべてが散っていても」

(「桜の木になろう」作詞:秋元康)

散りました。

卒業間際にじっくり味わいましょう。


⑩YUI「CHE.R.RY」


サクラソング扱いになっていることもあるが、あまりサクラの印象がなかった。

でもよくよく聞くと、2番の歌詞の中で桜が咲く描写がされていました。
そして散ってない!

受験っぽさはないですが、可愛らしい歌なので気分は晴れるはず。



⑪大塚愛「さくらんぼ」


花じゃないやん! 実がメインやん! 

どっかのサイトに何故かサクラソングとして扱われていたことがあったので取り上げましたが……
何をもってこの曲をサクラソングに分類したんや。

桜咲く、ではなく笑顔咲クになりますが
「とにかくをテンション上げたい!!」
そんな受験生にはアリですね。

勉強に疲れたときはアガる曲が一番です。



結論?

この作業をしていて、「結婚式の忌み言葉か!」と思っちゃいました。

招待状の返信や余興のスピーチを考えるにあたって、忌み言葉が入ってないかどうかを探すときの、あの煩わしさに似ています。

ただでさえナーバスになる受験期に、そういった煩わしい作業をするべきではないですね。

結局、本人が好きな曲を聴くのが一番です。


この記事で複数の曲を残念とか何とか言うとりますけれど、あくまで「受験生にとって縁起の良くないフレーズが含まれているかどうか」の話です。

僕はここに挙げてる曲はみんな好きですよ!! 


当たり前のことですが、やっぱり受験生本人は忌み言葉を気にせず、聴きたい曲を聴くべきですな。

桜がバサバサ散ってる曲だとしても、好きな曲ならガンガン聞いて、合格を掴んでほしいです。

グッドラック!