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■大河ドラマ『光る君へ』第19話を深掘りしたい人のための参考本

えりたです。

さて、久しぶりの参考本記事です。ばたばたしていて、なかなか記事執筆に辿り着かず、少し間遠になってしまいました。

今回は大河ドラマ『光る君へ』第19話「放たれた矢」を深掘りできる参考本のご紹介です。

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第17話で大好きな藤原道隆さまがご出立になり、ドラマを見続けるモチベは大丈夫か? と自分でも((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルしていたのですが、何のことはない、蓋を開けてみたら2週続けて4000字超え記事を更新。ぜんぜん問題ありませんでした(笑)

そんな傷心な? 第18話、19話の感想がこちらです。

相変わらず、主人公ふたりはほんのり香る程度で、感想の中心には至りません。それでも記事をもりもり書けるということは、やはり『光る君へ』というドラマの登場人物がどなたも魅力的だからでしょう。

というわけで。わたしたちの公任さまに関する本からご紹介です。

■『藤原公任 天下無双の歌人』

■小町谷照彦 著
■角川ソフィア文庫
■1240円+tax
■2023年10月

※本書は、1985年6月に集英社から刊行された『王朝の歌人(7)藤原公任』を改題し、文庫化したものです。

第19話で、政争のなかではなく、風雅の道に生きることを仲間に宣言した公任さま。その言葉通り、これから漢詩や和歌、音曲などの文化の面ですばらしい作品をたくさん残されます。

史実における公任さまがどのような人生を歩まれたのか。和歌や逸話などから読み解きます。

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第19話の冒頭で、まひろっちが白楽天の『新楽府』を書写していました。一条天皇にその一節を披露してもいました。また、これはまひろっちが「紫式部」として宮仕えしたとき、中宮彰子にこの『新楽府』を講義することへの伏線にもなっています。

■『ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 白楽天』

■角川ソフィア文庫/ビギナーズ・クラシックス 中国の古典
■下定雅弘 編
■2010年12月
■800円+tax

こちらの『白楽天』は、中国の大詩人であり、日本にも大きな影響を与えた白楽天について、その生涯を伝える共に代表的な漢詩を紹介しています。ビギナーズ・クラシックス本には『新楽府』も収録されています。

当時の貴族たちの素養として「白楽天の漢詩」はありましたから、それに触れることで『光る君へ』に生きる彼らの心持ちの在り様の一端に触れられるのではないでしょうか。

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さて、第19話では日記を書くよう勧められ、勉強をいやがっていた幼い頃の三郎の表情を見せた道長どんもいました。そんな道長どんの日記がこちらです。

■『ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 御堂関白記』

■藤原道長著・繁田信一編
■角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス日本の古典
■933円+tax
■平成21年6月

第19話の大河紀行にもありましたが、『御堂関白記』は自筆本が残っています。

大河ドラマ『光る君へ』のなかでも「道長フォント」として注目を集めていましたが、コチラの本に載る写真を見てもなかなかに味わい深い、大らかな字で綴られています。

また、残してくれるなと書いてあるのに、かわいい誤字までちゃっかり残っているあたり、有名人はたいへんだなぁと苦労がしのばれたり、ちょっと微笑ましかったり。

柄本佑さんが創られる道長とはまた違った、史実のなかの「藤原道長」を感じられる一冊です。

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そんなこんなで第19話の参考本でした。
どれも今だから楽しく読める本ですし、本屋さんでも注力して展開していることと思います。よろしければ、お手に取ってみてくださいね。


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んじゃ、また。


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