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【写真館507】小さな心遣いと爽快感

今日の一枚はコチラです。

1月に大阪へ泊まりで参りました。そのとき泊まったホテルのお部屋に折り鶴さんがいたのです。

もちろん、清掃担当の方の自発的な行為というのではなく、ホテルの方針的なものだとは思うのですが。それでも、人の体温の感じられるものがひっそりと置いてあることの豊かさが、旅人にとって代え難い救いを与えてくれるように思えたのです。

思えば、折り鶴って随分折ってないような。まぁ、何かしらのきっかけがなければ折る機会を得ることはないようにも感じますが。

そういや、昔、考えることを全部放棄して、自由作品的な宿題として「千羽鶴」をひとりで折ったことがあります。願いとか、希望とか。そんなものは何一つ籠めず、ただひたすら千羽の鶴を折るという無心の苦行に身を浸したのです。

とりあえず、カタチだけ提出し、何の評価も与えられず。それでも、展示が終わったあと、学校の焼却場へ持っていき、どぉんっと焼却炉につっこんだ爽快感だけは未だに何となく覚えているのでした。

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