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■6月19日 小さな言葉が与えてくれた

今日は一日仕事をしていました。
明日が締切の仕事の仕上げ部分がかっつり残っていたので、一気呵成に終わらせてしまおうと考えたのです。

いちばんの難所はもう通り過ぎていたので、すすっと終わるだろうと始めたところ、思いの外時間がかかり、地味に驚きました。結局、夜中までかかってデータ納品まで辿り着いたのでした。

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今回の原稿は、少々手間のかかるもので、私にしては珍しく想定していた時間をオーバーしていました。いつもなら締切までかなり余裕をもって出来上がるのに、今回は締切ぎりぎりまでかかってしまったのです。

あるとき、何の気なしにそのことを編集さんにメールでお伝えしました。「今回は、少し手間取っています」と。

たしか、何か問い合わせたいことがあり、そのついでに私信のように書いたのだと思います。特に何か伝えたいという強い気持ちがあったわけではなく、問い合わせだけだと味気ないように感じて、添えただけの言葉でした。

ですから、私はその問い合わせの返信を待つ間に、そんなメッセージとも言えないようなことを書いたことすら忘れていたのです。

すると、幾許かの時間が経ち、それに対する返信がやってきました。これでまた、作業が進められると思い、メールをぴょいっと開きました。すると、問い合わせに対する回答と共に、「締切は1日くらいなら延ばせます」と書いてあったのです。

私は、そのほんのりとした一言が、とても…とてもうれしかったです。

作業の終盤戦でもあり、そろそろゴールは見えているけれど、でもまだ距離はそこそこあるというとき、ずっしりした疲労感がのしかかってくる頃でした。ここを越えればラクになると自分に言い聞かせ、全力失踪しそうになる集中力をなんとかつなぎ止め、パソコンに向かっていたのです。

言葉って不思議ですね。

「1日くらいなら延ばせる」と伝えられた瞬間、気持ちのなかで滞っていたモノがすんなりと流れていき、そんなぎりぎりな状態だった自分がすっと軽くなったのです。

結局、もともと提示されていた締切通りに仕事を終わらせることができました。

もちろん、あの言葉がなくても、締切は守ったと思います。私は替えのきく外部スタッフでしかありませんから、締切を守るのは最低限のルールです。そこは意地でもやり切ります。

でも、編集さんのあの言葉があったおかげで、データを納品したあとの心持ちがものっそい軽かったのです。作業の最終コーナーをまわったあたりの、気持ちのラクさはなかなか感じることのできないものでした。

それは仕事をする上でとても有難かったですし、なけなしの集中力を何とか繋いで最後まで持ちこたえられたのは、本当にその言葉のおかげだと思います。

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小さな言葉であろうとも、人を支える大きな力となる。

そのことは知ってはいたし、今までだってそういった経験をしてきています。でも、今私は独りでパソコンに向かって仕事をしています。このnoteだって、そう。一人でこつこつ書き綴っています。

独りで生きていくことなどできないと理解はしているし、実際そうではあるのだけれど、日常的に孤独を感じる時間の方が多い生活です。国語講師や書店員をしていたころは、手触りとして腑に落ちていたことが、今はなかなか実感しにくいのです。

そんななかで、今回のこの「編集さんの一言」が私に与えてくれた温かな感触は、うまく言えないけれど、「私は多分大丈夫だ」という安心感にも似たものを与えてくれました。

編集さんご自身は、おそらく事実をお伝えになっただけで、何かしら大きな意図があったのではないと思います。それでも、仕事で孤独を感じがちな私にとってはとても有難く、大きな力をくれるものでした。

また、次も頑張ろう。うん。

明日、すぐに次の来るしね(滝汗)
もう1社の原稿もたまってるしね(自爆)

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今日もここまで読んでくださって
ありがとうございます。
今日がいい日でありますように。
んじゃ、また。

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