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今の時代は「懐の広さ」が情報を伝えるキモなのかも

インスタでユーザーの検索行動が変わったなんて話はずいぶん昔から言われていて、分かってるつもりでいましたが…

最近流れてきたこちらの記事を見てコンテンツを作る側はこういう設計をしていかないといけない時代なのか…とはっとしました。

ちなみに話題に上がっているHOTEL SHE, KYOTOはこの夏私が行きたいと思っている場所のひとつでもあります。

以下は、HOTEL SHE,のインスタのユーザー動線についての抜粋です。

実際このツイートの台湾の子も、HOTEL SHE, KYOTOの指名検索ではなく、
①インスタで「kyotohotel」と検索
②検索結果から「HOTEL,SHE」の写真を気に入る
③HOTEL,SHEのインスタに遷移
④自社サイトで予約
の順番でHOTEL SHE, KYOTOにたどり着いています。
(③はもしかして飛ばしてるかもしれないけれど)

で面白いのは、②の検索結果の写真が、ホテル側が撮った写真じゃなくて、ユーザーが撮った写真がほとんどなんです。

そして、HOTEL SHE,はこれをちゃんと狙ってやってるんですね。

このホテルはインスタ映えを目指してるホテルでなく、目指すもの・世界観がちゃんとあり、共感してくれるカスタマーが自分たちなりに世界を切り取り広げていく…インスタ映えはあくまで手法のひとつ、という印象です。

もはや購入行動に至る前の発見行動なんてのは、自前でSNSにチマチマ公開していくのは古いのだと…!!

これって、言うは易しですがめちゃくちゃ大変だと思っています。

まず、事前の設計で
・世界観の決定・統一
・カスタマーがそれを感じ取れる動線の設計
・世界観を切り取れる場所もちゃんと用意する
が必要だと思います。HOTEL SHE,はまだ行ってないですが、これが無いとインスタでこうはならないはず。

そして、こんだけユーザー行動を想像しきって設計しても最終的にはカスタマーが自分の感性で好きに切り取り、拡散していくわけなのですが…これを許容するのが実はめちゃくちゃに難しいことだなと。

コンテンツを自分たちで精査できないということは、せっかく自分たちでつくりあげた世界観・想いとは違うものがあがってくる可能性もあります。

心を込めたものであればあるほど、許容するのしんどいですよね…。

でも、それを覚悟して許容しないとホントのSNSでのコンテンツマーケティングは成功しないと思うと、とんでもない懐の広さを持って挑んでいかないといけない時代になったのだなぁと思いました。

それにしたってインスタのハッシュタグフォロー機能はすごい発明ですねぇ。ユーザー行動の変わりようとその影響のインパクトはSNSが出てきた頃とおんなじくらいの大きさがあるよなぁと改めて思いました。

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