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美しく、快適に歩くための10ポイント

美しく、快適に歩くための10ポイント

①身体のクセを知りましょう。

 長い間の生活習慣で知らず知らず体に染み付いたクセ(ゆがみ)が、だれにもあるものです。その体のクセをそのままにして、少し長い距離を歩いたりすると、すぐ疲れやすかったり、痛みや故障が起きたりします。
 
 体のゆがみをチェックし合いましょう。

 頭が左右に傾くと、肩の高さが左右で変わります。そうすると、背骨が湾曲して、腰骨の高さが左右で変わっていきます。それによって最終的には、脚の長さが左右で違ってくるということになるのです。

 頭が前後に傾くと、それを受けて肩や背骨の位置が変わってきます。それぞれの関節の曲がりが大きくなって、負担がかかります。身長も縮んだ状態です。内臓も圧迫を受けているようです。
 こんな状態では、快適に歩くことは困難です。


②良い姿勢をえるには


(a)両手の指を組んで裏返して頭の上に伸ばして、体全体を引き上げます。

(b)体はそのままに、手を下ろします。

(c)かかとも下ろします。

 さぁ、背筋が気持ちよく伸びて、胸も大きく広がっています。お腹も引き上げられて、引き締まっているでしょう。この姿勢を保って歩きましょう。


③膝を伸ばす

 ひざが伸びると、歩幅が無理なく広がり、美しい歩行姿勢が得られます
 ひざが曲がったとぼとぼ歩きは、歩幅も狭いはずです。ひざが伸びきったときに
地面にすっと着地するようにすると、歩幅が無理なく広がります。


④かかとから着地する

 すっと伸びた脚は、自然にかかとから着地します
 ひざが伸びて着地するとき、自然にかかとから地面に着きます。ひざが曲がったままだと、足裏全体で着地するので、ペタペタ音がします。かかとからの着地では、ほとんど音のしないしなやかな良い歩き方が得られます。


⑤体重移動

 かかとからつま先へ、足の裏を転がすように重心を移します
 すねの筋肉を使って、しなやかに滑らかに、かかとからつま先へ重心を移動させましょう。このときも一気につま先まで重心移動をすると、ペタンと音がします。
 そうではなく、最初は足の裏で地面をつかむような気持ちで、ゆっくり重心を移動させて、足裏の感覚をつかんでください。


⑥つま先にしっかり重心を残すことが大切です

 つま先にしっかり重心を残して踏み込むと、その反発力で腰が前方へグンッと押し出され、歩幅もさらに広がり、背筋が伸びて美しい姿勢になります。
 このとき、踏み込みのできない底の固い靴や、つま先に余裕のない幅の狭い靴では、この自然な動きを妨げてしまいます。
 はだしになって、つま先で踏み込んだ足の形を見てください。五本の指が広がって地面を押さえているはずです。歩きやすい良い靴というのは、このはだしの状態を保てる靴と言えます。

 また、かかとが上がったとき、自分のかかとに靴のかかとがぴったりついてくる
ことも大切です。あきがあるようでしたら、かかとをトントンと地面に着けて、靴ひも
を保てる靴と言えます。きっちり結びなおしましょう。かかとがぴったりしたら、踏み込みもしっかり力強くなります。
 これで最初に述べた、腰が後ろから押されたような、背筋の伸びた美しい歩き方ができました。腰が前に出るとお尻が引き締まり、ヒップアップ効果で後ろ姿がさらにうつくしくなります。


⑦脚の運びは、左右それぞれの直線状を歩みます

 がに股歩きや、女らしさを誇張した内股歩きでは、長い距離や速く歩くことはできません。いちばん体に負担のない歩き方は、まっすぐ立った時に負担を感じない姿勢を保てばよいということです。
 その姿勢では、両足のかかとが握りこぶし一つ分くらい開いているでしょう。つま先は二つ分くらい開いています。このかかとの開きを保ちながら左右それぞれの足が直線状を進めばいいわけです。
 歩きなれてくると、やや腰の回転も加わり、左右の開きは狭くなるようです。


⑧目線はいつも10~15m先を見ましょう

 上を向いては歩けませんし、下を向くと姿勢が悪くなります。疲れてくると、つい下を向きがちになるようです。下を向くと頭が下がり、肩が落ち、腰からひざが曲がって、体全体が沈んだとぼとぼ歩きになっています。
 自分のつま先が見えるようではいけません。

 正しい、美しい姿勢を思い出してください。景色を楽しむ気持ちになると、目線を良い位置に保てます。


⑨ひじを軽く曲げ、腕をコンパクトに元気良く振ると、速く歩けます

 手をだらんと下げたままでは、長く歩くと手がむくみ、はれぼったくなります。
ひじを軽く曲げて、腕をコンパクトに振りましょう。これで体の無駄な揺れを防げますし、腕を速く振ることができます。腕を速く振ると、脚も同じように速く動きます。
 手提げかばんや肩掛けショルダーバックなど、また手に荷物を持っていては、この働きを妨げてしまいます。両手を自由にする荷物の持ち方を考えましょう。
 両肩にかかるデイバッグや、体に密着したウエストポーチなどが機能的と言えます。


⑩呼吸は自然に、脚の動きに合わせて「吸う吸う」「吐く吐く」がいい

 歩くスピードに合わせて「吸う吸う」「吐く吐く」、リズミカルに呼吸すると疲れません。


 さぁ、しなやかに美しく歩きましょう。

#創作大賞2023

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