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6歳の時 ホームスクールの動機と決断(4) 実行の話

※画像は5歳の時、タイのチェンマイにて

ちょうど1年半の世界半周の旅から帰ってきた頃、小学校へ入学する2年ぐらい前、4歳の時に、ホームスクールでやっていこうと決断しました。

学校のあれがダメだ、これがダメだ、というのは確かにあるかと思います。私自身、息子が生まれる頃に3年間ほど学校職員をやっていた経験もありますので、内情に詳しく、学校の長所短所はよく知っている方かと思います。

ただ、学校がどうこうよりも(他律)、私達は自分たちのやりたい教育を率先してやるために(自律)、ホームスクールを選びました。学校に通うとどうしてもできない事が多々あるからです。

海外への旅は行けるタイミングで、半年単位で行きます。半年旅に行って、半年学校に通うことは、できなくはありませんが、クラスに馴染むのは難しいでしょう。

日本国内の旅も、現在(2022年、11歳)までに28県を旅してきました。コロナ前まではキャンプしながら各地を旅していたので、季節や天気のタイミングで旅に行きます。コロナ後はキャンプブームに辟易して(静かなキャンプが好き)、キャンプの旅はしばらく中断して、安宿メインで旅をしています。

セルフリフォーム(自分の家を自分で改築する)も始めています。建築現場の慣例上、施工の時間が平日の昼間に限定されるので、学校に行く時間と完全に重なります。家を自分達の手で作り直すというのは、人生においてかなり貴重な体験かと思います。完成までまだまだ先ですが、コツコツとやっています。

音楽と哲学は、まぁ、学校と相容れないかもしれませんが・・・。

これ以外でも、音楽や料理を長時間一緒にやったり、描きたいだけ絵を描いたり、工作したり、運動したり、授業の1コマ40分という時間の制約なしに、好きなだけ何かをやることは、「効率」という意味においても有効かと思います。

「旅」は壮大な社会科見学だとも思っています。現在までに息子は延べ2年半と30ヶ国を旅しています。国際情勢が好きな私は、行く先々の国で息子にその国の歴史、宗教、雑学などの話しをしています。

マレーシアでは、華人、インド人、移民国家の話。マラッカ海峡の重要性。ネパールでは、ゴルカ兵や大英帝国植民地の話。イスラエルでは、ユダヤ・キリスト・イスラム教と戦争の話。イギリス・ドイツでは、産業革命の話。モロッコでは、砂漠と気候の話。ボスニアでは、ロシアとEUに挟まれたバルカン半島の国々の話。クロアチアでは、アドリア海におけるジブリアニメの話。トルコでは、ローマ帝国やイスラム教の世俗主義についての話。スリランカでは、仏教の話。タイでは、リゴール・アユタヤの日本人町や江戸時代の鎖国の話。ラオスでは、中国の一帯一路、覇権の話。ベトナムでは、ベトナム戦争と東西冷戦の話。台湾では、国共内戦と、親日の話。

そんな話を、旅をしている時に雑談の様に、日常会話でちょいちょい挟んで話していました。学校の授業で黒板に向かって聞く話よりも、生で見て触って感じる方がいいと思っているからです。

科目としての「社会」だけでなく「理科」にしても、旅は役立っています。タイの宿で体長30cmのトッケイヤモリが出たり、モロッコでカメレオンの干物が売っていたり、スリランカの宿では2mのコモドドラゴン風のミズオオトカゲが庭を徘徊してました。

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生物・生命が多様だということは、知識として知っておかないと自分の身の危険に関係してきます。タイのヘビの50%は毒ヘビですし、カエルも毒ガエルが多く触ってはいけません。色々な生物を見てきたせいか、帰国後に図鑑を見ても、興味を持ち続けやすいのです。

ですから「旅」は、学校の否定ではなく、「旅」そのものが学校なのです。

小学校入学3ヶ月前に、半年の旅に出ることにしました。そこで12月に学区の小学校に連絡し、ホームスクールで教育したい旨を伝え、1月に校長室で、校長・教頭と私達親子3人の5人で面談を行いました。

話しは1時間ほどで終わり、ホームスクールは認めていただけることになりました。

ただ、手続きとしては少し特殊な手続きを行いました。そういうわけで、私達のホームスクールは、旅からの帰国後、順調にスタートしました。

現在、息子は小学6年生の学年になりましたが、何1つ問題なく、ホームスクールを続けています。

いえ、ただ1つ問題があるとすれば、同じ年代のこども同士での交流の少なさです。親があまり動かなかったせい(今いるホームスクール友達は3~4組いますが、全て向こうから連絡してきてくれました)もあるので、中学入学まで残り半年ぐらい親が積極的に更に交流範囲を広げていこうと思い、noteで書き始めたのです。いくつかの記事を読んで、息子と遊んでみようと思った方は、是非ご連絡ください。

中学入学後もホームスクールを続ける予定ですが、高校、大学はどうするのかは、また後日書きたいと思います。

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◆ 中学入学まで残り半年。親が表に出て友達を探すのは残り最後の半年のつもりで、noteで書くことによって息子のホームスクール友達を探しています。これから書くいくつかの記事を読んで、息子と遊んでみようと思った方は、是非ご連絡ください ◆

episteme-homeschool@yahoo.co.jp