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えなじぃもとこ
2020年11月4日 14:52
『ウメの手作り愛』英輔が写真館の仕事を終えて帰り道は必ずえんむすび喫茶館に立ち寄る。いち早くウメに会いたいのだ。ある秋の夜英輔がえんむすび喫茶館に立ち寄り、女学生の糸とすれ違い糸が英輔に軽く会釈をして、えんむすび喫茶館から出て行った。「ウメ、ただいま。この空間はなぜ故にこんなに寛げるのだろう。ウメの作る空間が癒しを与えるのだろうね。しかし、あのお嬢さんは良くこの喫茶館
2020年11月4日 14:18
『鼓動』「じゃあ」実が素っ気なく言う「あ、あの」糸が呼び掛け、実が振り向く。「何かな、糸さん」「また、会えますか?」「また縁があれば偶然に会えるだろう、じゃあ、」実は言い放ち去って行った。糸の心は心が締め付けられる切ない思い、実への恋心を募らせた。実さん、また会いたい•••私はこの男性が好きなんだと更に確信した。心臓の鼓動が激しくなりメロディとなる。糸の
2020年11月4日 14:16
【覚醒】糸は雅子の思いに応えたかった、しおらしさと裏腹に情熱さが覚醒したのだ。「糸さん、お嫁さんに行く前のお嬢さんと2人きりになる事はよろしくないから、」実は糸を諭す。糸はなんで誠実なお方なのだろうと惚れ直す。「1分アトリエを拝見する時間いただきたいです。直ぐに帰ります。私も将来洋服のデザインをする仕事をしたいので勉強の参考にしたいのです」糸の言ったことは口実ではなく
2020年11月4日 12:51
【偶然】実に声を掛けられた。糸はあまりに思いもしない唐突な出来事に鳩が豆鉄砲を食らったように呆然としていた。「ごめんなさいっ」雅子は言い放ち走り去ってしまった。「雅子!」 糸は気が動転していた。実に恋心を抱いた瞬間から光の伝わる速さで糸の感情にも変化が出て来た。感受性が研がれて来たのだ。冷静さを取り戻し、泣きながら座り込んでしまっていたのを思い出した。
2020年11月4日 12:48
【革命】えんむすび喫茶館にて今までの経緯を話す糸ウメは糸に対し、彼女は外見的には大人びているけれど中身は純粋な少女であり、心を開いている人には話をするのであり、ウメは糸が自分に心を開いている事を確信したのでより話を聞き、寄り添う。「ウメさん、この苺の琥珀糖、とても美味しいです。初めてお目にかかるお菓子で口に含むとフワッと幸せな気持ちになります。私、こちらのお店居心地が良
2020年11月4日 12:42
『姉妹愛協奏曲』妹の雅子が糸の部屋をノックする。 「お姉様入るけど大丈夫?」糸はベッドに入ろうとしていたが「ええ、大丈夫よ」と答えた。 「雅子、どうしたのです?何かお話ししたい事でもありますか?」糸は妹をとても大好きで可愛がっていた。 朝友家の家族は仲がとても良い、父と母も愛し合っている。 兄妹もとても仲が良かった。だから眠くても雅子が何か話したいと思うなら親身に聞きたいと思った
2020年11月4日 12:34
いとはとても切なげな表情だった。ウメは糸が口を開くまでそっと見守っていた。糸は華族の家系である。苗字は朝友(あさとも)朝友糸は5人家族、兄と妹がいる家族全員、才色兼備である。5月のある日、朝友家の屋敷に1人の男性画家が家族が全員朝友家一人一人の肖像画を描きにやって来た。花村実(はなむらみのる)有名な画家、37歳、独身、長身で端正な顔立ち、無口であったが、誠実な
2020年11月4日 12:29
糸が口を開こうと言う時に菊と久子は遠慮なく私の恋を聞いて下さいよとウメの取り合いで横入り状態、琥珀糖を貪り食べながら天真爛漫に恋の話をする姿は本当に可愛らしいああ、もうこんな時間、続きを聞いて欲しかったのに残念と門限の時間に間に合うようにと久子と菊は急いでいる様子あれー、糸ちゃんは?『もう少しいるわ、落ち着いて読書をしたいし、洋服のデザインを考えたいから』
2020年11月3日 13:08
久子、菊、糸は17歳、とても純粋で可愛い女の子でした。無邪気なこひの話に盛り上がっている様子ウメは『お話し盛り上がっている最中申し訳ないのですがご注文は』久子、菊、糸は『きゃーどれにしよう』『全部美味しそうで迷っちゃう』『ここの喫茶館のお菓子はなんか乙女心くすぐるんだよねー』となんとも可愛い会話『では、こひするお嬢様方、本日のお菓子、いちごの琥珀糖はいかがでし
2020年11月3日 13:02
えんむすび喫茶館 第ニ楽章もう少し、私、ウメの自己紹介をさせていただきます。夫の英輔さんは写真館を営んでおります。子供も巣立ち、私達はお互いに好きな事をしております。家族共々、時空、時代の瞬間移動が自由自在に出来る不思議な力を持っております。お菓子の果物などはうちの畑にて育てております。林檎、苺、桃、蜜柑、かぼちゃ、人参今は残暑の季節勢いのあった蝉の
2020年11月3日 07:47
私はウメ、97歳今は昔、いや恋する乙女は今も昔も変わらない実は私、この令和と大正の時代を自由自在に行き来が出来る不思議な人間やはり大好きな大正時代に戻りたくてね、戻って来たのよ私は、お菓子、物作りをこよなく愛し恋する乙女、貴婦人、お姫様が どんなお菓子を食べると高揚し、幸せに、癒されるのだろうこれを身に付けると、お洒落、生活がどれだけ楽しいだろうといふ思いで