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【代表小笹が登壇!】AWS Startup Tech Meetup Online #3|イベントレポート

株式会社アンチパターン 広報です💁‍♀️

先日、弊社代表の小笹が「AWS Startup Tech Meetup Online #3」に登壇しました。AWS Startup Tech Meetupでは、小笹から「engineed」の技術的なバックストーリーについてご紹介。当日の内容をまとめましたので、ぜひご一読くださませ。

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AWS Startup Tech Meetup Onlineとは?

AWS(Amazon Web Services)を利用しているスタートアップによって形成されているコミュニティ「AWS Startup Community」が主催するミートアップです。毎回参加者は100名近く集まるミートアップで、スタートアップで働くエンジニアの交流や知見の共有を目的としています。エンジニアに関わらず、どなたでも参加いただけるイベントになっています!

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記事のアジェンダ
1. 自己紹介
2. engineedのサービスについて
3. なぜengineedを作ったか
4. engineedのサービスを支えるアーキテクチャについて
5.最後に

日本のソフトウェアエンジニアを憧れの職業にしたい

小笹:株式会社アンチパターンの小笹と申します。現在、アンチパターンは創業2期目のスタートアップで、全社員がソフトウェアエンジニアで構成されている会社を経営しています。

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今回は、僕たちが2月にリリースをしたAWSエンジニア特化型マッチングサービス「engineed」を中心に「なぜ、僕たちが engineed を立ち上げるまでに至ったのか」その背景などをお話しします。

まず、僕たちが掲げている理念が「日本のソフトウェアエンジニアを憧れの職業へ」です。

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ソフトウェアエンジニアは、いつでもどこでも働けて、世の中に与えられるインパクトも大きく、人と共同してものづくりができる、ワクワクする楽しい仕事だと思っています。兼ねてからこのソフトウェアエンジニアという仕事を広めたいと僕自身思っていました。

お話が少し変わりますが、現在の日本は少子高齢化という大きな問題に直面しています。またIT分野では、デジタルトランスフォーメーション(DX)の必要性が叫ばれ、エンジニアの人材不足が懸念されています。

そのような時代の中で、僕自身が3年前、ラスベガスで開催されたAWSのカンファレンス「AWS re:Invent」に参加する機会に恵まれました。そこで次々と知らない技術が発表される様子を目の当たりにして、衝撃を受けたと同時に、日本と世界の技術の差を痛感しました。

このままだと、日本と世界の技術的な格差が加速し、日本のソフトウェア産業は発展できない。そのような想いから数名の仲間とともにアンチパターンを起業しました。

理念の実現に向けて、僕たちは何をしているのか

小笹:僕たちが目指す「日本のソフトウェアエンジニアを憧れの職業へ」という理念が、実現されている状態は果たしてどのような状態かというと、「ソフトウェアエンジニアが野球選手のように好きでやっている人のうち、実力のある人が評価され活躍している状態、憧れの的になり、ソフトウェアエンジニアを目指す人が多くいる状態」です。

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では、僕たちは理念実現のために具体的に何をしているかというと

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・エンジニアの数を増やす
・エンジニアの質を向上させる
・正当な評価/報酬をエンジニアに届け、スタープレイヤーを生み出す

上記、3つの指針をもとに複数の事業運営をしています。

ソフトウェアエンジニア向けではエンジニアに特化したコワーキングスペース「HarborS」、大学生向けのエンジニア教育サービス「POSSE」などのサービスを提供しています。

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クライアント向けサービスでは、エンジニアの人材タレントプールを活用したソフトウェア開発の支援事業「Gateway」、AWSエンジニア特化型マッチングサービス「engineed」などを展開しています。

僕たちは、ソフトウェアエンジニアの人生に寄り添い続け、さまざまな欲求を満たすために必要なサービス提供をすることで、ソフトウェアエンジニアを幸福へ導き、理念を実現したいと考えています。

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ここからは、いよいよ本題である技術戦略の話をしたいと思います。

スタートアップでは事業戦略に基づいた技術戦略の設計が重要

小笹:まず、私たちのようなスタートアップでは、事業戦略に基づいた技術戦略の設計が重要と考えています。スタートアップの失敗のうち14%はテクニカルな問題という統計結果からわかるように、ビジネスの核を正確にとらえないまま技術開発を進めてしまうと、途中で必ず問題が発生します。

我々の場合だと、どのサービスにおいてもエンジニアの共通IDの基盤が肝になるため最初から入念に設計しています。また、基盤の上で動作するものはニーズの探索になるので、アジリティを重視し設計することを大切にしています。

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「Amazon Cognito」を使用した共通ID基盤の構築

小笹:そこで、僕たちが登用したのは「Amazon Cognito」です。共通の認証基盤とするためユーザープールを利用し、Anti-Parttern IDをエンジニアに付与していきます。認可は各アプリケーションで実装するようにしました。「Amazon Cognito」を登用した背景としては、使い勝手の良さ、セキュリティ面での信頼性、機能が豊富で、素早くアプリケーションを実装できるという点にありました。

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また、ユーザープールあたりのユーザー最大数が4,000万と十分なリソースクォータがあり、日本のIT技術者110万人と比較しても十分足りる量です。

「Amazon Cognito」では、認証機能において1秒あたりのリクエスト数に制限がかかるという難点があるものの、弊社ではピークタイムのあるサービスを運用していないため、十分活用できると判断しました。

「engineed」のアプリケーションアーキテクチャについて

小笹:改めて「engineed」のサービス特徴についてお話しします。「engineed」はAWSエンジニアにリーチできるマッチングプラットフォームで、AWS認定資格を持っているエンジニアのみが登録可能です。

彼らに対して、弊社が独自に作った実技試験を出題し、回答結果をもとにマッチングする仕組みになっています。この事業モデルをアプリケーションに落とし込むと、このようなアーキテクチャになります。

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SPIとAPIのシンプルなアーキテクチャです。認証にはAmazon Cognitoを利用し、JWTを用いてAPIにアクセスする構成になっています。

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実技試験のアーキテクチャというと、まず弊社のアカウント内で実施してもらうような構成にしています。AWS Organizationsを利用して、マルチアカウントをコントロールします。次にTerraformを利用して、試験用のアカウントを生成します。

試験用のアカウントにスイッチロールしてもらうことで、受験者本人から認証情報を受け取ることなく試験環境にアクセスが可能になります。また、SCPとOUを使ってガードレールを設置し、不用意な行為がされないように制御しています。

ここが注目ポイントなのですが、実技試験の結果は試験担当者が目で見て確認しています。実技試験は2段階で構成されており、要件に従い構成図を描く『構成図試験』と、実際にAWS上にアーキテクチャを構築する『構築試験』があります。それぞれ1週間程度の期間を設けて試験に回答いただいています。

試験の結果を、AWS Well-Architected フレームワークのベストプラクティスや、AWS公式ドキュメントのベストプラクティスに沿ってフィードバックを行っています。

AWS Well-Architected Frameworkや公式のドキュメントを参考にフィードバックすることで、受験者はさらにスキル成長できるし、企業側はフィードバックからその人のスキルセットを把握することができます。

最後に

現代のテクノロジー社会において、実力のあるAWSエンジニアが実力を証明できる場所を得て、企業から正当に評価される世界を作りたいという想いで事業開発に踏み切りました。

まだまだリリースしたばかりですが、登壇当日は沢山のお声をいただき本当に有難うございました。皆さんからいただいた声を僕たちのエネルギーに変えて、なんとかこのサービスを立ち上げていきます!

引き続き応援のほどよろしくお願いいたします!

(社名にも触れていただき有難うございます!!)

今回の登壇資料は、Speaker Deckに公開しています。ご興味ある方はぜひご覧ください。

早速、「engineedに登録してみたい!」「試験を受けてみたい!」とご興味をお持ちいただいた方は、下記よりご登録いただけます。

(※注)engineedのプロフィールに公式資格情報をご登録いただき、engineed 運営事務局でご確認が完了した方から順次「実技試験」をご案内しています。ご不明点 / ご質問に関しては support@engineed.ioへお問い合わせください。

次回のnoteは、engineedのコアコンセプト、アンチパターンのメンバーがどのような課題をセンターピンに捉えてサービス開発をしているのかについてご紹介させていただきます。

皆さん、最後までお読みいただきありがとうございました。引き続き宜しくお願いします!

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