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夏への扉/ロバート・A・ハインライン(2)

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ほんとうは水曜日に読み終わっていたんですけど、他に書きたいことがあって後回しにしちゃってました。
でもその書きたいことたちの記事はあまり共感を得られなかったみたいでちょっと落ち込んでます。
感性とライティングスキル(?)磨きたい。

とにかく、久々に心踊る本でした。
「わーおもしろーい」とか「ふむふむなるほど」みたいな文章とか物語はよく出会うけど、こんなふうに没頭して、読んでる間はもう物語のことしか考えられなくなって、なんならその世界で生きていくにはどうすればいいだろう?とかって、楽しく困惑したりして。
「この先どうなっちゃうの!?」なんて考えないで、ていうか考える隙も与えられずにただただハインラインの世界を生きました。

ハインラインの作品は初めて読んだんですけど、どうやらやっぱり私はSFが好きらしい。
思えばものごころついて最初に夢中になったおはなしはエンデのモモだったし、それから星新一とエンデに埋もれる日々だったし。
それらは今でも大好きだけど、大人になってからはどちらかといえばリアリティのある小説とかルポルタージュを好んでいるって思ってたのに。
中毒性あるなーSF。現実から逃げたいってそんなに強く思ってるわけではない(と思う)んだけど、それでも異世界に飛び込みたくなるってことなのかなー、とか。

個人的には主人公のダンが最後にはまた女を信じて友人を信じてってなるところがとってもいいなあって思いました。人の良さ!
できればダンには2001年で幸せに過ごしてもらいたいけど、物語が終わったあとにリッキーとジョンに騙されて世の中に失望してまたコールドスリープに入ってるんじゃないかな〜なんて想像してたり。

そうそう、1970年(と2001年)を舞台に、1956年に書かれた発明とか特許とかのお話なんだけど、やっぱり本の中での2001年はテクノロジーがめちゃくちゃでそれこそ夢物語って物もあるのに、今当たり前にあるものがまったくアイデアさえ書かれていなかったりして、人類の歩みって面白いな〜とか思いました。
だってこの本の中だと70年に既に家事をしてくれるロボットがいて(ルンバが万能になったみたいな)、2001年には風邪もないし映画は“動映”(3Dみたいなもん?)になってるし、金は人工で量産できるし、重力だって消せる。
でも携帯電話の発想はない。
すごいなーってなりました。ダンがではなくて(もちろんダンもすごいけど!)、電話を携帯すると思いついた人が。
できたらいいなーとみんなが思うことを実現するのでさえ難しいのに、できたらいいなーと思うことさえないような、まるで不可能だと思われるようなことをまず思いつくっていうのがすごい。
私もそんなふうに、いろんな考えとか思いつきができる人になりたいです。
でもとにかく、(タイムトラベルの実現していない)いつの時代もタイムトラベルは人々を魅了するんだなー!って改めて思った。私には到底書けそうにないよ……すごい。。






今日はお昼に焼肉を食べました。
食べすぎて案の定お腹壊しました。
お風呂入ってきます、おやすみなさい。

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