Yuki Sakai

ライター/編集者/エッセイスト/サイハテ村コミュニティマネーシャー/〝期待はずれの世界…

Yuki Sakai

ライター/編集者/エッセイスト/サイハテ村コミュニティマネーシャー/〝期待はずれの世界〟に絶望し、楽園を探し旅に出た男が〝最果て〟で見つけた景色とは?エコビレッジSAIHATEのアナザーストーリー〝小さな村が世界を変える。〟noteで公開中。

最近の記事

「プロジェクトも遊びも上手くいく三つのM」 vol.53

サイハテ村に移住してからコミュニティマネージャーとして数々のプロジェクトを立ち上げながらトライ&エラーを繰り返してきた事で、プロジェクトをどうマネジメントしているのか、聞かれる事が増えてきました。 ぼくは基本〝遊び〟がベースなので、ただ遊んでるだけと答える事が多いのですが、あらためて言葉にするなら「魅力×未知×モチベーション」からなる〝三つのM〟に集約されます。 ちなみにサイハテ村でプロジェクトをする場合、働きかける層は住人とプロジェクトに関わってくれる仲間たちですが、自

    • 「ユニット型新住人〝イナカデイエタテ〟」 vol.52

      モチベーション革命〝dead or alive〟騒動でサイハテ住人に対する存在意義が問われたことによって、子どもを含め古参メンバーが10人離村した時に、1万坪という広大な敷地やサイハテ村という文化、機能を維持させるための住人を増やす重要性を痛感しました。 しかし、サイハテ村は法人格もなければ組織でもない個人の集まりなので、新しい住人のための家を作る予算もない。たとえ材料費があったとしてもそれぞれ自分のことや家族を養うことが忙しく、新住人の家を建ててあ

      • 「成功するコミュニティを作る3つのデザイン」 vol.51

        起業した会社が10年以内に倒産する割合は93%と言われていますが、エコビレッジなどのコミュニティもその例外ではありません。 世界中のエコビレッジを調べた研究者によると、10年以上残っているのは1割にも満たないそうです。同じ志を持った仲間たちが集まっているにも関わらず、なぜ僕らは失敗してしまうのか。 様々なコミュニティに立ち会い、成功と失敗を目にしてきた経験と、開村から10年を超えることができたサイハテ村の成功の秘訣をまとめたいと思います、題して〝成功するコミュニティを作る

        • 「数値で測れない大事なもの」 vol.50

          新住人が入る事で、サイハテ村内の人間関係や行動パターンが変化するのは想定の範囲内なのですが、シングルマザーと4人の子供たちを受け入れることは正直なところ、大きな不和が起こると思っていました。 居住環境にしても、住む予定の家が白アリの被害が深刻で床や壁を剥がしての大きなリフォームが必要でしたが、経済的な余裕があるわけではなく、借金返済や家事育児などあらゆる方面からのサポートが必要でした。 サイハテ村に住んでいる住人にしても、経済的にギリ

        「プロジェクトも遊びも上手くいく三つのM」 vol.53

          「シングルマザーを受け入れるということ」 vol.49

          ふくちゃんの退村が決まった2019年春、サイハテ村の古参住人たちが相次いで離村することになりました。 理由は、「村づくりに対する想いはあまりなく、ただのんびり暮らしたかった」とか「家族の面倒を見るのが精一杯でサイハテ村のことまで手が回らない」や、「お気楽で自由なサイハテ村じゃなくなってきたから」など様々な理由がありました。 が、その変化を強く意識させたのは自分だということもあり、本当にこれが最善だったのかと考えることが今でもあります。

          「シングルマザーを受け入れるということ」 vol.49

          「大炎上した投稿〝dead or alive〟」 vol.48

          前回の話の続きになりますが、最年⻑住人ふくちゃんの退村がサイハテ村にとってどんな意味を持つのか、生産性で住人の価値を測ることがどんなことなのか。 そんな大事な話が無いまま、ふくちゃんがサイハテ村を去っていくことがあってはならないと思い、僕は2019年の1月7日 Facebookでこんな提案を投げかけました。 【サイハテ2019〝DEAD OR ALIVE〟を住人に提案する!】です。 簡単に言えば、2019年の抱負をサイハテ住人たちが宣言し、実現

          「大炎上した投稿〝dead or alive〟」 vol.48

          「お好きにどうぞが死んだ日〝最年⻑住人の退村勧告〟」 vol.47

          2018年当時、サイハテ村には60歳を超える最年⻑住人の大工の福ちゃんが住んでいました。 開村してすぐ住み始めた福ちゃんはお酒が大好きで、大抵は外に出稼ぎに出て、夕方にはサイハテ村の単身者コテージに戻り、独り晩酌しては19時か20時には酩酊している職人気質のおじいちゃん。 住んでいたコテージがサイハテ村の一番下にあるのと、ミーティングやイベント、宴があってもほとんど参加することもないので、新しく何かを生み出したり、サイハテ村の発展を考えるとい

          「お好きにどうぞが死んだ日〝最年⻑住人の退村勧告〟」 vol.47

          「働き者のアリと怠け者のキリギリス」 vol.46

          走るのが早い人と遅い人がいるように、人にはペースというものがあります。個人レースならそれぞれのペースで走れば良いですが、これがチームになるとペース配分を取るのが難しくなります。 サイハテ村にも〝ガンガンやろうぜ〟系の人も〝ゆっくり行こうよ〟系の人もいて、時にそのペースの差によって溝が生まれることがあります。 サイハテ村の早期発展を考え積極的に活動するアクティブ住人は、自分で企画を立てて、使われていない施設や場所に新しいプロダクト

          「働き者のアリと怠け者のキリギリス」 vol.46

          「村づくりおじさんとコミュニティ疲れ」 vol.45

          皆さんは〝独り〟という言葉を聞くとどんなイメージを持たれますか?暗く寂しいイメージを持つのではないでしょうか?孤独、独身、独房など負のイメージが強いと思います。 実際、独りでいるより仲間や家族と一緒にいた方が良い、と多くの人が望んでいるからこそ、「村づくり」や「コミュニティ」などがホットワードに上がっているのだと思います。しかし、心の奥底では多くの人が〝独り〟を求めているのでは、と思うことがありました。 それは、大分県は移住促進で

          「村づくりおじさんとコミュニティ疲れ」 vol.45

          「3人目の出産、産小屋作りました」vol.44

          みなさんは子供を授かったらどうしますか?僕は嫁の希望を最大限叶えようとします。 嫁子が安心してお産ができる環境を作るのが男の役割だと考えているからです。 嫁に家が狭いと言えば大きくしなければいけないし、病院で仰向けにされてよく知らないおじさんに赤ん坊を取り上げて欲しくない、と言うなら違う方法を考えます。 一人目のお産は〝綺麗な海のある南の島で産む〟と決めた嫁のお産に立ち会いました。医者も産婆もいない南の島で、ストレスのない自然環境、健康的な食

          「3人目の出産、産小屋作りました」vol.44

          「革命を起こしたサイハテインカム制度」 vol.43

          僕と同じか、それ以上にスピード感の速い住人がいるのですが、それがウチの嫁です。「チンタラせんで、ちゃっちゃとやらんかい!」と、ズバッと言うような性格と、やると決めたらやる、という強い意志を持った女性なんですが、 住人だけでは村の維持管理もままならないし、ゆっくりペースに合わせることもできないとのことで、村づくりに専念できるスタッフが欲しいと要望がありました。 僕はその時ちょうど新しい社会保障制度である〝ベーシックインカム〟

          「革命を起こしたサイハテインカム制度」 vol.43

          「思い通りにいかない村」 vol.42

          コミュニティメディアが機能すれば、サイハテ村の認知度は飛躍的に上がり「ヒト、モノ、カネ」の流通量が多くなります。自己啓発系の人に言わせたら、情報発信力を上げれば自己実現力が上がると言ったところでしょうか。 簡単に説明すると、フォロワー〇〇万人のように情報発信力の高い芸能人や著名人が「音楽ツアーしたい」「サウナ村作りたい」と言えば、その想いは万人に行き渡り、望むべき未来がつくられていく。 逆になんの情報発信力もない人が「オーロラ見たい」「車が

          「思い通りにいかない村」 vol.42

          「文化を身体化させる、コミュニティメディア」 vol.41

          サイハテ村の住人がなぜ「村づくり」をするのか、一つの言葉で表すなら共同体(サイハテ)がしていることは “文化を作っている” ということ。 目指すのは、 持続可能な暮らしの探求、誰かに媚びたり崇めたりせず対等にお互いの存在を尊重し、それぞれが自身の内面の輝きや本領を発揮することで生まれる文化です。 僕らの暮らしは、まだまだトライ&エラーを繰り返している段階ですが、各々が目標に向けて学び、実践し、一進一退している様はまさに村づくりであり

          「文化を身体化させる、コミュニティメディア」 vol.41

          「五層からなるコミュニティの重層化」 vol.40

          村づくりをエンタメ化させていくことでサイハテ村に嬉しい変化が起こり始めました、それが〝コミュニティの重層化〟です。 今までの村づくりはそこに住む住人たちの手で進められてきたので、言ってみれば住人たちを核とした一層のコミュニティだったのですが、村づくりをエンタメ化させるという魅せる方向性を作ることでサイハテ村の発信を観る人が増え、一層を取り囲む形で村づくりに関わる新しい層が生まれたのです。 サイハテ村は住人からすれば暮らしの場を作る

          「五層からなるコミュニティの重層化」 vol.40

          「動く家?モバイルハウス!」 vol.39

          エコビレッジが世界に拡がりを見せていた頃、アメリカなどを中心に、物をなるべく持たずに自由に生きる〝ミニマルライフ〟という生き方を選択する人たちがいました。   彼らは豪華な家や大きな車を持つために人生を捧げるのではなく、必要最低限のモノの中で生きればもっと自由に生きられることを証明するかのような生き方をしていました。 自給自足のための菜園とタイニーハウスと呼ばれる〝小さな家〟で暮らしたり、中には土地に根ざすこともなく、キャンピングカーやト

          「動く家?モバイルハウス!」 vol.39

          「ビキニ農法の成功と失敗」 vol.38

          サイハテ村開村から5年目の2016年は、LIGでサイハテ村通信の連載などエンターテイメント性を重視して活動するフェーズとなった事で、エコビレッジ戦略的にも変化が生じた年となりました。 と言うのは、閉鎖的であった第一フェーズでは、コミュニティの核となる世界観や「ルールやリーダーがいない」「お好きにどうぞ」などの主格的な性格形成が行われ、第二フェーズでは村の基盤を作るためにクラウドファンディングを活用する事で、村づくりを村外へと開

          「ビキニ農法の成功と失敗」 vol.38