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「プロジェクトも遊びも上手くいく三つのM」 vol.53

サイハテ村に移住してからコミュニティマネージャーとして数々のプロジェクトを立ち上げながらトライ&エラーを繰り返してきた事で、プロジェクトをどうマネジメントしているのか、聞かれる事が増えてきました。

ぼくは基本〝遊び〟がベースなので、ただ遊んでるだけと答える事が多いのですが、あらためて言葉にするなら「魅力×未知×モチベーション」からなる〝三つのM〟に集約されます。

ちなみにサイハテ村でプロジェクトをする場合、働きかける層は住人とプロジェクトに関わってくれる仲間たちですが、自分自身を含め仲間たちに三つのMをどれだけ訴える事ができるかがプロジェクトを成功させる鍵になります。


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例えば、2019年夏に立ち上げたプロジェクト「サイハテ村に〝あなた流〟のキャンプライフを楽しめる絶景フィールドを作りたい!」(https://camp- fire.jp/projects/view/189264) を例にすると、そもそもプロジェクトを立ち上げたきっかけは、何年も放置されていた事で人が入れないほどジャングル化してしまったサイハテ村の果樹フィールドを整備して、ただみんなをあっと驚かせたい!という衝動でした。

ただ、一体どこから手を付ければいいかと思うくらいに荒れ果てていたため、一人で地道に開拓していくのはモチベーションが続く気もしないし、時間をかけ過ぎては驚かすこともできないし、予算は一円もない。

普通に考えたら事業計画書を作成して、お金を借り入れ、業者を雇ってキャンプフィールドを作って、どう運営していくかとなる訳ですが、僕がしたいのはキャンプ場の運営ではなく、フィールドが生まれ変わった様を見て驚く人をみてニヤニヤしたいわけです。


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そこで僕の場合はまず、鬱蒼と生い茂ったジャングルを眺めながら、イメージを膨らませていきます。それは、ジャングルがあっという間に開拓された時のみんなの驚く顔や、達成した時の誇らしい顔だったり、露店風呂やホビットの家、サウナや原始生活のような自然の中で味わえる暮らしの体験に人生観が変わる人たちだったり、満天の星空の下、焚き火を囲みながら飲むビールの味だったりするのですが、今度はそのイメージを言葉に発してみます。

「あそこのエリアを開拓するのにどのくらいの時間でできると思う?1ヶ月?じゃあ1週間でできたらヤバくない?」「3000坪のこの斜面を好きにデザインしていいって言ったらどんな世界を作りたい?」「朝から夕方までボロボロになるまで開拓して、夜は焚き火して、 ドラム缶で風呂とか作って暮らす日々とか男のロマンだよね!」そんな事を住人やゲストに話していると、どこにみんなが魅力を感じているのかが見えてきます。

じゃあ場づくりを実践してみたい人たちを集めて、開拓する事を売り出したら面白いかもね、という未知な要素を付け加えていきます。そして物語の骨格が出来てきたら関わりたい人たちの接点をデザインするためにプロジェクトをデザインしていきます。


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プロジェクトが進み出したらスピード感が大事になってきます。あまり活動に進展がなかったり、逆に突っ走り過ぎても人は離れていってしまうので、遅過ぎず、早過ぎず、関わってくれる人たちのモチベーションをじっくり上げていくようにプロジェクトを進めていくことも大事です。

もちろん、全てが狙い通りに行くとは限りません。失敗すれば、信用もお金も時間も失うことになるでしょう。ただ、プロジェクトを遂行すると決めた時点で成功も失敗もある程度は予測しているので、失敗してもカバーできるバックアップや別のストーリーも用意はして臨みます。

それに僕にとっては、イメージを具現化する中で得られる〝経験値〟が大事だったり、〝予想を上回る展開や体感〟を求めてたりするので、そこまで細部に計画するでもなく、余白や〝事の成り行き〟を楽しむようにしています。


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言葉にして説明すると少し難しく感じるかもしれませんが、これはぼくが幼少期から〝遊び〟を通して繰り返していることとほとんど変わりません

どうしたら、みんなが体験した事がないような面白い遊びをイメージする事ができるか、どう誘ったら友達がノッテくれるかと想像や妄想をめぐらせることから始まり、実際に体感するために五感をフル動員させて、起点を生み出し、みんなが一緒に遊びたくなるような波を起こさせる。

つまり、遊ぶこととプロジェクトをマネジメントすることほとんど変わらず、〝魅力と未知とモチベーション〟からなる〝三つのM〟を意識することで遊ぶように仕事を生み出す事ができるのです!(多分。。)


次回は、vol.54「1000万円出資にJAXAが視察?!」です。フォロー、スキ、シェアしてくれると励みにります!^ ^

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