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「動く家?モバイルハウス!」 vol.39

エコビレッジが世界に拡がりを見せていた頃、アメリカなどを中心に、物をなるべく持たずに自由に生きる〝ミニマルライフ〟という生き方を選択する人たちがいました。

 
彼らは豪華な家や大きな車を持つために人生を捧げるのではなく、必要最低限のモノの中で生きればもっと自由に生きられることを証明するかのような生き方をしていました。

自給自足のための菜園とタイニーハウスと呼ばれる〝小さな家〟で暮らしたり、中には土地に根ざすこともなく、キャンピングカーやトレーラーハウスで移動しながら暮らしていたのです。

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夏は涼しい避暑地で過ごし、冬は温暖な地域で暮らすなんてことも可能なわけで、社会のしがらみから離れて自由を謳歌する人が沢山いました。

そして、近年ではここ日本でも、PCがあればどこでも仕事ができる人が増えたことや、ミニマルライフの再燃によって、トラックの荷台に小屋を建てるモバイルハウスや、箱型の車を寝泊まりできるように改造したバンライフ、バスを改造してしまうバスライフなど、多様なライフスタイルが増えてきました。

用途も寝室だったり、仕事場だったり、中には茶室だったりと個性的なものが多く、インスタグラムではお洒落な家と旅をする様子を投稿する「#バンライフ」が盛り上がりをみせています。

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そこで、サイハテ村としてもこの勢いに乗らない手は無いと、モバイルハウスを作ってみました。それがこちらのDIYハウツー記事「身軽な人生をDIYしよう。例えば、動く家−モバイルハウス。」です。

簡単に説明すると、モバイルハウスとは軽トラックや2tトラックの荷台の上に作る家なのですが、いろいろ調べてみると面白いことが分かりました。

まず、法律的にモバイルハウスは〝家〟ではないこと。どうやら家に車輪付けたら不動産から可動産になってしまうらしく〝建造物〟ではなくなるのです。

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もう少し詳しく説明すると法律で定められている「建築基準法」では、①地面に固定していないこと。(ジャッキアップ、車輪等により設置)②電気、水道、ガス等の脱着が容易にできること。③階段、デッキは本体と設置しないこと。といった条件を満たすと、建造物扱いにならないんです

つまり、農地や、都市計画区域、国有地などの家を建てられない場所でも設置可能で、固定資産税などの税金がかからず、難しい建築基準法に沿わなくて良いということ。

更地に家を建てて村を作っていくとなると、相当の歳月とコストがかかりますが、それぞれがモバイルハウスを持ち寄れば、たった一日で村ができてしまうポテンシャルを秘めているわけです。

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普段はそれぞれに書斎やコテージ、キャンピングカーとして使いつつ、召集があればコミュニティとして機能する移動式の村づくりは、災害時にも活用できそうですし、家庭を持たない単身者や若者向けに支持されるかも。

なにより、車で行ける場所なら好きな場所がどこでも家になるのです。夕日が綺麗な海の前でワインと読書を楽しむとか、山にドライブに行ったまま朝日を見たいから今日はここをお家にしようとか、美しい清流が流れる田舎でノマドライフが簡単にできてしまうのです。

キャンプ×テントというハードルの高さをなくして、もっと多くの人が〝身軽な自由〟を選択する機会があるって事は素敵なことだと思います。ある旅人から聞いた話ですが、人生には人間としての幅を広げてくれるものが三つあるそうですが、それは「人と会い、本を読み、旅をする事」なんだとか。

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●ノリで作ったモバイルハウスのPVはこちら「モバイルハウスをDIY! (( backpack ))

次回は、vol.40「コミュニティの重層化」です。フォロー、スキ、シェアしてくれると励みにります!^ ^

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