パターナリズム(paternalism)
この言葉は,ハンセン病市民学会の交流集会,総括座談の中で,ハンセン病国賠訴訟西日本弁護団代表の徳田靖之氏と前九州大学大学院教員の内田博文氏からハンセン病問題を考えるうえで重要なキーワードとして提起された概念であった。
この概念について以前より知ってはいたが,それほど気にも留めていなかった。今回,両氏より「熊本県の黒川温泉ホテル宿泊拒否事件」を例に,このpaternalismの問題性が指摘され,さらに光田イズムの問題点との関連も含め,今後のハンセン病問題解決に向けた人々の意識