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[第五話]ミャンマーの田舎への旅。そこには日本では見られない景色が広がっていた。突然のクーデターに直面した瞬間。それでも僕らは生きていく《えむさんのリアルなミャンマー話》

[第四話]はこちら

この話は2021年にミャンマーで起こったクーデターを描くストーリー。第四話に続き私がミャンマーに来てからのこと、私が学んだこと。ミャンマーの田舎暮らしはどうなっているのか。今回はたくさんの写真でミャンマーの田舎を皆さんにもご紹介していきます。


ミャンマーはほとんどが田舎である

ミャンマー最大の都市はヤンゴン。首都はネピドーというところに移転されましたが、商業の中心は変わらずヤンゴンです。

ミャンマーの国土は日本の1.8倍あり、その多くが森林か山岳地帯。そんな広大な土地の奥地には多くの集落があり人々がひっそりと生活しています。

そしてその集落に行くためには果てしない荒野や地平線まで広がってみえる畑を通り過ぎ何時間もかけて集落にたどり着くのです。

途中、車で行くことができない場所にはバイクに乗り換えて道なき道を進んだり、ボートに乗り換えて、水路を進んだり。完全にアドベンチャーです。

(ヤンゴンの街並み)

はるばる集落まで家庭訪問に行く

仕事として多くのミャンマーの若者たちを相手に教育を行っていると、受入企業の社長達は彼らがどんなところで生まれ育ったのか。だんだんと気になってきます。

そこでミャンマーに来たときに日本で受入を決め、採用になった若者の故郷と実家を訪問しよう!という企画を作り、訪問される社長さんたちに提案。

皆さん、時間がある方は2つ返事でOKです。
場所によっては国内線にのり、そこから車を借り、さらにはバイクで乗り換えてようやくたどり着くなんていう行程もあることから、最低で一泊二日ほどの時間をとってもらうのです。

長いと三泊四日の旅なんかもありました。

一生に一度の経験なので、時間をとって楽しんでもらいたい。訪問する若者の家族にも喜んでもらいたい。という田舎のアテンド旅行になります。一つの旅をピックアップしてお話を進めていきましょう。


ヤンゴンから飛行機そして車に乗り換え
二泊三日の田舎への家庭訪問の旅

この旅は2018年。ちょうど3年半ほどまえのことです。ミャンマー人の若者を受け入れる予定の愛知県の建設会社の社長さんと一緒にザガイン州へ行く旅です。

朝早く起きて早朝のヤンゴン国際空港からミャンマー第二の都市マンダレーを目指してプロペラ機に乗り込みます。 ヤンゴンからマンダレーまで所要時間 約1時間。

( ヤンゴンからマンダレーへのフライト)

マンダレーは目的地ではありません。ここからが長い旅の始まりなのです。手配したワンボックスカーに乗り込み、目的地の「ザガイン州のダベイン」を目指します。

(道中の車内)

果てしなく続く道をひたすら走りつづけます。途中休憩しながら車窓から外を眺めたり、話をしたり。どんな場所なのか行ってみないと何もわかりません。とにかくひたすら田舎の景色が続くのです。

(シュエボーへの道中の一枚)

ようやく五時間以上車に揺られたどり着いたシュエボーの街。実家はどこなの?と訪ねると若者のミャンマー人はここからさらにかかりますと。

えっ!まだ先なのか.... 

たどり着いたシュエボーの町にあるホテルで一泊し、また早朝出発する事にしました。

(シュエボーで一泊したホテル)

町といっても周りにはなにもありません。すごいところだなあ... そして翌朝、またさらに進んでいきます。舗装されていた道路もいつしか土の道に変わり、ようやく彼の住む故郷ダベインという町にやってきました。

(実習生の住む村の入り口)

さらに土の道が続いています。周りは本当に何もない場所。広大な景色が広がっています。

(続く土の道この先に故郷の村が... )

そしてついに村に到着です!
長い道のりでした... 

(実習生の故郷の村)

とても辺境の地ですが、写真の通り電気は来ているようです。一応なりとも村はきれいな村並みに見えました。

実習生は実家に行く前に案内したいところがあると言います。この村のお寺です。この国ではどの村に行ってもお寺があり、仏教を進行しており、村にとって大切な存在なのです。

(この村のお寺の入り口)

中に案内されこのお寺の一番偉いお坊さんに寄付をします。そして、記念に写真も一枚。パシャリ。私も写りこんでいます。

(お坊さんに寄付をし写真を撮る)

そして、ついに目指していた目的の実家に到着!一日以上かけて、ここまでたどり着きました。

木造の立派な実家です。そこには、家族だけではなく、親戚や近所の村の人も大勢で出迎えてくれ、もう大賑わい!

やはり日本人がこんなところまでくるなんていうことははじめてなので、みんなで豪勢に出迎えてくれたのです。

ありがとう!村のみなさん!

(家族総出でお出迎え)

そして、すぐに食事がもてなされます。
もうありがたくて、涙ものです。こんな経験をすると、日常の嫌なことや、怒りの気持ちなんかちっぽけで、くだらないことで悩んでたんだなぁと、心が洗われていくんです。

人の温かさってありがたいなあと。

(実家でごちそうになった食事)

これから実習生が日本で働くに当たって、企業の社長として日本は厳しいこと。働くことは楽しいことではないこと。一生懸命頑張って、家族を支えることなどを両親と会話をし、はるばる時間をかけてここまで来た目的を果たしたのでした。

そして、食後に周りの畑を案内してもらいます。

(畑に続く道)

(広大に広がる畑)

(牛も飼っていました)

彼らは農業で生計を立てています。牛は一緒に畑を耕したり、穀物を運んだりする家族です。この地域では豆の栽培で生計をたてているそうです。

たっぷりと会話をし交流を深めたら、今度はまた帰路に就きます。早くでないとまた日が暮れてしまうからです。帰り道はノンストップでシュエボーを通り越しマンダレーまで。

(マンダレーへの帰り道)

もう帰りの社内ではみんなへとへとで爆睡。行きは長く感じた道も帰りは眠りに入り、知らぬ間にマンダレーに到着。もうすでに夕刻をすぎ日は落ちていました。

ヤンゴンへのフライトが終わっているためマンダレーのホテルで一泊し、翌朝のフライトでヤンゴンに戻ります。

(マンダレーのホテルでの夕食)

シュエボーのホテルはローカル色満載。さすがマンダレーのホテルは綺麗です。第二の都市だけあって。

夜遅くまで反省会という名のトークを繰り広げ、眠りにつくのでした。そして翌朝マンダレー空港まで行きそこからまたプロペラ機でヤンゴンに戻りました。


ミャンマーの田舎には発見がいっぱい

私はミャンマーに来てからこのような旅にでたり、田舎を巡るようななかなか体験できないことをたくさん経験し、その中で新たな気づきや良質なマインドが形成されました。

すべてに感謝しています。

学校の運営、教育の提供、ミャンマー人とのふれあい。そして、日本へ派遣する事業。田舎への旅。
ここで得たものはかけがえの無いものだと感謝し、私の全身に刻み込んでいます。

こんな生活を約五年ほどつづけて、楽しみながら過ごしていました。2020年のコロナウィルスの大流行までは.... 

[第六話]世界的なコロナがミャンマーにも。



次回はコロナが襲ったミャンマーについての執筆となります。引き続きお楽しみください。


今日も読んでいただきありがとうございました。
東南アジアより、えむさんでした。
また明日お会いしましょう: ) 

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