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専門家主導から住民主体へ

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早稲田大学で「専門家主導から住民主体へ」をテーマに講義をしました!

早稲田大学で「専門家主導から住民主体へ」をテーマに講義をしました!

早稲田大学文化構想学部の高野孝子先生の授業で、代表の広石が「専門家主導から住民主体へ」についてお話しさせていただき、たくさんの感想をいただきました。そこから、スタッフも共感したものをピックアップしてご紹介します!

始めに一番多かった「人と人のつながり」の大切さ、社会との関係性などについて集まった声のご紹介です!

・「人を動かすには何をすればいいか」を徹底的に考えていらっしゃる点が印象的だった。

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COVID−19拡大下における住民主体

COVID−19拡大下における住民主体

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)が広がり、地域ケアにも大きな影響を与えている。今のところこの影響がどうなるか、見えていない段階であるが、今回の状況が今後の地域づくりに示唆することも多い。

今回、外出や交流機会の自粛が求められたため、行政や専門職による活動や場づくりも開催できなくなり、介護予防や生活支援のための機会も失われ、高齢者が孤立するリスクが高くなっている。

今回のように専門職

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高齢化する地域に 必要なことを 自らつくる地域へ

高齢化する地域に 必要なことを 自らつくる地域へ

◎介護サービス提供と地域づくりの視点の違い
地域包括ケアシステム、中でも総合事業が打ち出され、各地域に展開される中で、推進を担う自治体、地域包括支援センター、社会福祉協議会などの現場から「難しい」「どう対応すればよいかわからない」「関係者で考えが合わない」などの声が聞かれた。それは、事業の前提となっている見方・考え方(視座)が、これまでの介護サービス提供とは大きく異なっているからだ。両者の視座の違

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「住民主体」とは何か?

「住民主体」とは何か?

①まちを生きる、まちをつくる
「私たちは〝まちづくり〞はしていない。〝まちを生きている〞のだと思う」。

住民自治という時に、私はこの言葉をよく思いだす。これは、住民自治の取組みで有名な韓国ソウル市のソンミサンマウルという地域で活動する人に話を聞いた時に出てきた言葉だ。〝まちづくり〞という言葉は「まち〝を〞をつくる」という意味であり、〝まち〞を客体として、つまり〝まち〞と〝自分〞を分けて捉えている

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場づくりの実践から学ぶ「地域包括ケア×地域づくり」

場づくりの実践から学ぶ「地域包括ケア×地域づくり」

地域づくり、まちづくりで、「住民主体」という言葉がよく使われています。

この言葉が想定しているのは、地域で住民が助け合い、支え合いを進め、自分達で地域の課題を解決していく状態でしょう。

このような〝住民の主体性〞が、地域の福祉、防災、教育、地域活性化、環境など様々な分野で重要なテーマとなっています。

中でも、福祉の分野では「地域包括ケアシステム」「地域共生社会」の政策において、住民の支え合い

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