エダマメ

メーカーで企画開発のお仕事をしてます。 思春期前後子ども3人の母。 子どもたちからの投…

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メーカーで企画開発のお仕事をしてます。 思春期前後子ども3人の母。 子どもたちからの投げかけは日々難易度が上がり 心のインナーマッスル鍛えられ中。そんな日常の出来事の記録です。

最近の記事

管理とかマネジメントとか(仕事においても子育てにおいても)

私は企業で管理職についてるのですが、チームメンバーの仕事の進捗とか労働時間の管理なんかは本当に苦手です。チームのパフォーマンスを上げるマネジメントの方法については日々試行錯誤をしていて、できれば逃げ出したい、と苦悩しています。 そして同じような気持ちで試行錯誤し苦悩しているのが、子どもの家事分担や生活リズムのサポートです。 テレビやスマホ・タブレット・ゲームの時間のコントロールや、朝起きる時間、寝る時間を規則正しく整えるのは私にとってはとても骨が折れる、そして気が進まないこ

    • 「小さい声でしか語れないこと」を聴くこと、話すこと

      内田樹さんの著書で「複雑化の教育論」の冒頭に「教室」について記述があります。良い教室は、小さい声で話してもきちんと聞こえるのだと言うのです。生徒のつぶやきや、何かを話そうとする息遣いも分かる、音の通りの良さがあることが大切だと。なぜならば、「生まれて初めて口にする言葉は大きくならない」からです。 「大きなはっきりした物言い」を求められると、人は定型的な言葉しか話さなくなってしまうと内田樹さんは指摘しています。教育の場は、今まで知らなかったこと・気づかなかったことに初めて触れ

      • 「育てにくさ」について

        息子が5歳くらいの地域の健康診断のときだったと思います。 心理士さんとの面談をしたあと、「お母さんは大変でしたね」と声をかけてくれました。 そのときはじめて息子は「育てにくさ」のある子どもなのかな、と意識したように思います。 「育てやすい」と感じることの一つには、思っていること・感じていることを即座に表現してくれることではないでしょうか。保護する大人側があれこれ想像したり考えたりという負荷がかかりにくいからです。 息子は即座に言葉にするのではなく、数十分や数時間、長いとき

        • 過剰にお買い物させることは、マーケティングの成功ではない

          私の仕事は、ドラッグストアで販売しているようなヘアケアやスキンケアといった化粧品の企画開発&マーケティングです。 あるときチームメンバーの一人から 「こんなにたくさんの新商品はいらないって思っているんですよね」 と言われたことが気になっていました。 正直、そう。 ある程度の商品数は、店頭で存在感を出すために必要になる側面があります。 また、ドラッグストアなどでは年2回、棚替えのタイミングがあり、そのタイミングで販売実績が伸びなかった商品は新製品や売れている他の製品との入れ替

        管理とかマネジメントとか(仕事においても子育てにおいても)

          戦略を考えることがなぜしんどいのか

          窓を開けて風を通していると気持ち良い GW中の気候の良さを活かして 大好き音声メディアを聴きながら 家の片付けと掃除をやっています。 今日は木下斉さんと林直樹さんが 農村戦略について語る会を聞きました。 (有料で前編・後編あり) https://voicy.jp/channel/2028/1140720 https://voicy.jp/channel/2028/1261431 農村戦略と言われましても あまり自分とは関係ないかも、と思っていたのですが 「カフェづくりとか

          戦略を考えることがなぜしんどいのか

          よく見て観察してからの抽象化

          福田平八郎という日本画家の展覧会を見きました。 https://nakka-art.jp/exhibition-post/fukudaheihachiro-2023/ 絵画って抽象化していくと 理解することが難しくなる、と思い込んでいたふしがあるのですが 全然違った!と言う体験をしましたので そのことを書いてみたいと思います。 福田平八郎さんは明治、大正、昭和を生きた 日本画家です。年代順に作品を見ると 初期は写実的な作品で とにかく10代、20代の頃から 植物も動物も仔細

          よく見て観察してからの抽象化

          お金を稼ぐため、ではない動機を大事にする

          コテンラジオの愛聴者の私なのですが ベッドリネンをコインランドリーで ワシワシと洗ったり 古い衣類を片付けたりしながら 番外編#102〜104を聴いていました。 福岡県田川市にある廃校を活用して 「なんでもできる場所」 を提供している「いいかねパレット」の 青柳社長をゲストに迎えてのトークだったのですが コテンレギュラーメンバー含めて4人の親密な会話に 笑いをこらえつつも、ついニヤニヤして 周りの人からご機嫌な人と思われてたかと思います。 #104回で、経済合理性は否定し

          お金を稼ぐため、ではない動機を大事にする

          娘が食事を作るようになって感じていること

          我が家では今 平日の夜は長女がご飯を作ってくれています。 2月頃からちょこちょこと始まって 4月では平日はほとんど。 食材の買い物にもほとんど毎日 近所のスーパーに行っていて レジの人に顔を覚えられているかもというくらい。 長女は高校生で 小さい頃は偏食で野菜がほとんど食べられず 3歳ごろは納豆ご飯、 いちごかりんごの果物 なぜかこれだけOKというブロッコリーを茹でたものを 毎日毎日食べていました。 小学校に入っても給食にはとても苦労していた その娘が ちゃんと野菜もたく

          娘が食事を作るようになって感じていること

          ポジティブな意味で「ダブルスタンダードを持つ」と言う話

          私は日本企業に20年以上勤めていて 転職をしたことがなく、 30代で3回産休と育休をとって ワーママをやっていました。 今もワーママといえばまあそうなんですが、 保育園や学童の送り迎えの時間にピリピリして どうやれば制限時間の中でタスクをこなしていけるのか、 帰ってからも子供にご飯を食べさせて お風呂に入れて 明日の準備をして そして自分のこともかろうじてやっておく、 と言うギリギリな感じは今はありません。 真ん中の息子が小学校高学年にさしかかり 末っ子も小学校に慣れてきて

          ポジティブな意味で「ダブルスタンダードを持つ」と言う話

          戦うことから逃げていたら、ばちが当たってしまった by虎に翼

          4月からスタートした「虎に翼」は 自分の感じる違和感に率直に向き合う 主人公のとらこがとても魅力的で 私の平日の楽しみの一つになっています。 モデルとなっているのは日本初の女性弁護士となった 三淵嘉子さんという方で 1930年前後の日本での女性の権利は 確かに今より制限されていると感じますが、 一方で 今もその延長にあり 共働きなのに なんで家事負担も子育て負担も女性メインが前提? なぜに日本における管理職の女性割合が 遅々として増えず? などなど今感じているモヤモヤと重な

          戦うことから逃げていたら、ばちが当たってしまった by虎に翼

          バウンダリー、または余白について

          学校に行くことが難しくなる背景にある 発達障害やHSPの傾向をもつ子どもたちに対して 特性に合った生き方を掴み取るため 親としてどうやってサポートしてくか問題に向き合っていると 「バウンダリー」ということを改めて考えるようになりました。 バウダリーは自分と人との境界線。 私がバウンダリーに対して誤解していたのは 人と境界線を引くことと 人に対して共感するということと トレードオフなのでは、 ということでした。 しかしそうではなく、 むしろきちんと自分というものの境界線を

          バウンダリー、または余白について

          HSCの子どもたちとその親か思春期の直面している今について

          現在我が家の子どもたちは 高校、中学、小学の高学年の年齢です。 真ん中の息子は小5から ほとんど学校に行けなくなりました。 今は週1フリースクールに通っています。 長女も普通校に通っていましたが 昨年から学校に行けなくなり 今年4月からな通に編入しています。 親の私から見ていると 長女は学校の勉強もスポーツも できるほうです。 今の日本の学校の仕組みに 合わないことはないと思っていたので、 学校に行けなくなったことは 予想していなくて 驚きでした。 一方で、子どもたち3

          HSCの子どもたちとその親か思春期の直面している今について

          ゆっくり動く4、5月

          小5の秋から学校に行くことがしんどくなり 6年生の2学期からはほとんど学校に行けなくなった息子。 今年の春から中学生だ。 中学入学をきっかけにして 朝起きて学校に行けるように 夫が積極的に働きかけたこともあって 入学式も別室でモニターを見るという形で 参加ができた。 特別支援の学級に教科書を全部置かせてもらって 4月、5月は週に1〜2日、午前中2時間ほど 学校に行くことができている。 6年生の後半は、放課後数分ほど 私が付き添って先生に顔を見せに行き 先生と私の話を横で

          ゆっくり動く4、5月

          卒業式

          今日は息子の卒業式であった。 息子は小5から徐々に学校に行けなくなって 6年生の2学期からは授業時間に登校したことはない。 会場の隅で見守るようにして 出席しようかと息子と相談していた。 しかし、リアル卒業式に行くことは難しそう、と 1週間前に結論を出し、オンラインで視聴→ 当日午後に卒業証書をいただきに 登校することにしよう、 と決めて、学校とも擦り合わせた。 しかしうまく行かず。 息子は卒業式の3日前の夜から 高熱を出して体調を崩してしまった。 卒業式当日もベッドか

          食べること、生きること

          沢田研二さんが主演されている映画、 土を喰らう十二カ月を観た。 冬は雪が深くなる長野の山奥一軒家で 畑や山のものをいただきながら 暮らす日々を描いた映画で 四季の山の表情や食材、台所仕事、 出来上がった料理や食べる情景がどれも美しかった。 橋本愛さんが主演された映画 リトルフォレストを思い出した。 ああ、美しいな、と思う一方で やはりただ1食を手に入れるためにある苦労を思う。 一つの食材を手に入れるために山に入ったり 畑の手入れをしたり。 口に入れられる状態にするまでも

          食べること、生きること

          ホワイトタイガー事件

          我が家でちょっとした事件が起きた。 三人兄弟の末っ子、小3娘が一番大事にしているぬいぐるみ(ホワイトタイガー)の背中が数カ所破けていた、というもの。 末娘の前では、飼い猫の仕業だね、と結論づけて 破れたところを縫いとじて 治療は終わったよ、ということで解決した。 しかし、これは猫ではなく 小学校不登校中の息子がやったことであった。 息子は受け取る情報量は非常に多いが、 それを咀嚼して自分の考えや感想として言葉にしたり 行動したりするのに時間がかかる。 対して末娘は、非常に

          ホワイトタイガー事件