ゆっくり動く4、5月

小5の秋から学校に行くことがしんどくなり
6年生の2学期からはほとんど学校に行けなくなった息子。
今年の春から中学生だ。

中学入学をきっかけにして
朝起きて学校に行けるように
夫が積極的に働きかけたこともあって
入学式も別室でモニターを見るという形で
参加ができた。

特別支援の学級に教科書を全部置かせてもらって
4月、5月は週に1〜2日、午前中2時間ほど
学校に行くことができている。

6年生の後半は、放課後数分ほど
私が付き添って先生に顔を見せに行き
先生と私の話を横で聞いていることが精一杯だった。

その頃に比べると、
朝制服を着て(小6後半は制服も着なかった)
登校時間は通常より遅めだが
特別支援の教室に行って
お昼の時間前に帰る、ということをやっている。

今でも学校に関して
自分の気持ちを話すことはほとんどなくて
明日どうする?学校に行く?休む?
と聞いても曖昧に首をかしげるだけ。

行かない、と意思表示をしてくれれば
こちらも待たずに仕事に出かけられるのだが、
本人に行く意思があるかもしれない、と
淡く期待して、
ギリギリまで待って、
何なら仕事の約束時間融通してもらって
息子の登校に付き添おうとしている。

でも大方は本人の決心がつかないのか、
もとから
「行かない」と言うと責められるとか気まずいとか、
そういう気持ちが働いて
曖昧に肯定も否定もしなかっただけなのか、
結局学校に行かずに終わることが多い。

そうなると
「え?今まで待ってたこちらの気持ちは?」
となり
イライラとする気持ちを抑えながら
時には「早く言ってくれれば良かったに!」
と強く言ってしまい
お互いムッとしながら私は仕事に向かい
息子は自室に入っていく。

息子のペースは
私たちが想定しているものとは違う。
ワン、ツー、スリー、
と3つ数える間に
息子は1を数え始めるかどうか、
と言うようなイメージだ。

人にはその人のリズムがあるのだろう、
そのズレがあるから
自分以外の人の反応に
不安になったり、イライラしたりするんだろうな、
と考えている。

息子にとっての1日は
私の3日だったり4日だったりするのかもしれない。

1年前と比べたら
息子は学校との関わりも
持とうと動いているし
実際に新しい環境に飛び込んでいる。
それってちゃんと何かが動き出していることなんじゃない?
と思う一方で
もう少し早いテンポで物事が進展することを
期待してしまうのだ。

区の支援担当の方からは
「あくまで息子さんの意思が第一で
大人はそれをサポートすると言う姿勢で」
とアドバイスいただいている。

確かに、いつの間にか
自分のイメージ通り
私が好ましい行動をして欲しいと
息子にかける言葉の端々から
そして態度から
漏れ出てしまう今なのだ。

とにかく
息子の話を聴く時間をもう少しとろうと思う。
私がこうして欲しい、
明日はどうするの?
これからどうしたいと思うの?
最近はほとんどこの投げかけだけな気がする。

そんなこと言われたって
オレだって分からん、
と言うのが、息子の気持ちなのかもしれない。

そんなわけで
とてもスローなテンポで
私たちの新しい生活が動いている。
スローって早くするより
負荷が高い気がします。
筋トレみたい…

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