卒業式

今日は息子の卒業式であった。
息子は小5から徐々に学校に行けなくなって
6年生の2学期からは授業時間に登校したことはない。

会場の隅で見守るようにして
出席しようかと息子と相談していた。
しかし、リアル卒業式に行くことは難しそう、と
1週間前に結論を出し、オンラインで視聴→
当日午後に卒業証書をいただきに
登校することにしよう、
と決めて、学校とも擦り合わせた。

しかしうまく行かず。
息子は卒業式の3日前の夜から
高熱を出して体調を崩してしまった。

卒業式当日もベッドから出られず。

うまく行かなかった、
そういうことが連続する。

それがじわじわと
本人や家族をしんどくさせるんだなぁと思う。

多くの子供達がそれほど苦にせずできることが
できなくなると
とたんに色んなことを自分たちで組み立てて
考えて
他とは違うけど
こういうことをよしとしていこう、
私たちにとって卒業式ってどんな位置付けで
学校とはどういう存在で
学ぶってどういう意味で
息子にとって必要なことは何で
今は何をしなくちゃいけなくて
どんなステイタスで
とか。
今までオートマ運転していたことを
全部全部いちいち立ち止まって
考え、問い直す作業が必要になってきて
とてもエネルギーが必要。

もちろんそれって
とても良いチャンスでもある。
毎日流していて
そんなこと考えなかった、
そんな視点がなかったということに
気付かされる。

ただ、やはり
立ち止まって
エネルギーをかけているのに
うまく行かなかったな、
と思うことが多く
疲れてしまうのも事実だ。

もやもやとうすぐもりで
肌寒い、
そんな今日の天気と
私の今の気分はとても似ている。

いつか暖かくなる。
息子は息子のペースで
きちんと成長していて
この霧の向こうに
前途が洋々と広がっている。

息子よ、
卒業おめでとう。
未来のあなたがきっと大丈夫だって
言ってくれていると思う。





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