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戦うことから逃げていたら、ばちが当たってしまった by虎に翼

4月からスタートした「虎に翼」は
自分の感じる違和感に率直に向き合う
主人公のとらこがとても魅力的で
私の平日の楽しみの一つになっています。

モデルとなっているのは日本初の女性弁護士となった
三淵嘉子さんという方で
1930年前後の日本での女性の権利は
確かに今より制限されていると感じますが、
一方で
今もその延長にあり
共働きなのに
なんで家事負担も子育て負担も女性メインが前提?
なぜに日本における管理職の女性割合が
遅々として増えず?
などなど今感じているモヤモヤと重なり
昔は大変だったのね、という人ごと感は出ません。
正直、90年以上もたってる今なら
もっと不平等感が払拭されていても良いきもしますが。

今十分とは言えなくても
今の状態は先人が地道な努力を重ね
諦めずに戦って勝ち取ったものだ、ということを
改めて考えるきっかけとなったのが
タイトルに書いたドラマの中のセリフです。

主人公と共に法学を学ぶ女性の一人で
息子三人を育て
家庭をきりもりするも
弁護士の夫から見下され
あろうことか長男も夫と同じように
母親を見下すという現実について
語った言葉です。
自分さえ我慢していたらと
戦わないでいることで
大事な息子が、
最もそうなってほしくはない人間に
成長してしまった、と。

戦わずして、じっと我慢して
誰かが与えられるのを待っているというのは
違うんじゃないか。
今当たり前に思っているものは
先に生きた人が戦って後に生まれる私たちに
残してくれたものだったんじゃないのか。

そういうことを改めて
気付かされ、考えさせられました。

私が受けた義務教育は
先生のいうことを大人しく聞く
「良い子」であれ、という価値観が
やはり強かったと思います。

しかし働いていて思うのは
「良い子」じゃぜんぜん仕事が前に進まないな、ということです。
私の職場が男性多めの日本企業だからか
上司が考える正解を当てに行こうとするマインドセットを持つ人って
どうしても一定数存在します。
私自身も油断すると、
同じように正解探しをしてるのではと思う時があり
いやほんとに、やばい、と感じます。

不登校と言うマイノリティ側にいて
不登校の理由もこれまた千差万別ある中で
私たち当事者が
きちんと声をあげていかねばなと思います。
ちゃんと戦って
少し先の未来では
こんなことで苦しい思いをする子どもや
その親やきょうだいが減ることに
少しでも役に立てればと思うのです。

声をあげていくと
お前がいなければ
スムーズに事が進んだのに、
面倒くさいやつめ、と周りは思うだろうことは
ものすごく想像できます。
なぜなら、私もついそう思ってしまう
せっかちな人間だからです。

でも、自分の中の違和感をやり過ごさず
「はて?」を解決できる方法を
周りを巻き込みながら探っていく
地道な歩みが
おかしな当たり前を少しずつでも変えていき
次の世代に繋げる事ができるのかなと思います。

「虎に翼」ですが
戦う人々を愛情たっぷりに描いていて
それぞれの立場にある
様々な視点もとても公平に描いているように感じます。
ちゃんと戦わなきゃだな、と勇気が出ます。

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