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管理とかマネジメントとか(仕事においても子育てにおいても)

私は企業で管理職についてるのですが、チームメンバーの仕事の進捗とか労働時間の管理なんかは本当に苦手です。チームのパフォーマンスを上げるマネジメントの方法については日々試行錯誤をしていて、できれば逃げ出したい、と苦悩しています。

そして同じような気持ちで試行錯誤し苦悩しているのが、子どもの家事分担や生活リズムのサポートです。
テレビやスマホ・タブレット・ゲームの時間のコントロールや、朝起きる時間、寝る時間を規則正しく整えるのは私にとってはとても骨が折れる、そして気が進まないことです。「そろそろ動画を見るのをやめようか」と声をかけて子どもからムッとされたり(いいところで消さなくてはいけない時に思わず機嫌が悪くなる気持ちはよく分かります)、自分でささっとやってしまいたい気持ちをこらえながら「洗濯を畳んでおいてね」と家事を促したり、私自身が何かに夢中になって夜が更けていることに気づいて、子どもに「はやくお風呂に入って寝る準備をして」と言わなくてはいけないことは、本当に心の負担です。
私自身が時間枠内できちきちとスケジュール通りに進行させることをしようとすると、人の1.1倍くらいのエネルギーを使っている気がします。何かに没頭しやすく、本を読んでいたりラジオをきいていたりすると、通勤の時でさえ降りるべき駅を通り過ぎるということをしてしまいがちです。別の仕事をしていると、気づけば打ち合わせの時間直前、または過ぎていてヒヤッとする、と言うことも私にとってはあるあるです。

自分のタイムマネジメントやスケジュール&タスク管理だって苦手なのに、さらに誰かのことについてまで管理するなんて、向いてないんだよね、と思います。

子どもが学校に行かなくなって、つらいことの一つは、この親としての「管理」の負担が増えてしまうことだと気づきました。
ホームスクーリングと言う道を選んだお子さんたちの好例は、ちゃんと自分で時間を管理して、生活のリズムを整えていることです。もちろんそこに保護者の方々の上手なサポートがあったんだろうなと思います。
我が家の場合は、課題はたくさんです。

朝はほぼ起きれません。
在宅ワークでリズムを整えることに関与しようとしたときもありましたが、どうしても自分の思い通りにならない子どもたちを横目に見ながら仕事をすることは精神衛生上よろしくなく、やめました。

日々家を出る用事がありません。
これは、高校生の娘の方は毎日家族の夜ご飯を作ることをはじめて、買い物のためにほぼ毎日出かけるようになりましたが、それ以外の外出はほとんどありません。
中学生の息子の方は、週に5日ほど2〜3時間、長い時には4時間ほどの散歩に出かけますが、日が暮れてから行きがちで、出かければ出かけたで無事なんだろうか?と心配です。

学校の勉強からはドロップアウトアウトしています。
娘も息子も勉強に対するモチベーションはなく、漫画や本は読んでいますが、その量が多いというわけではありません。

学校の仕組みが今の社会や価値観に合わなくなっているとはいえ、子どもたちの日々の生活のリズムを作ってくれる学校は、ありがたい存在です。学校に行くことができなくなったら、一気に全てが各家庭にゆだねられてしまうことの辛さを日々感じています。

子ども自身が動く気にならなければ話にならず、しかし子どもが動く気になるよう仕向けることは親の役割なんだろうなと思って、荷が重い、と感じます。こんなにハードル高いこと、他のご家庭はどうしているでしょう。

今の私の結論としては、自分だけでできると思うべからず、と言うことです。
仕事の場合一緒にしている大人に対して、もちろんこちらからの働きかけも大事ですが、完璧なマネジメントなんてできず、まして私のような向いてない感満載な人間はある程度相手の人間力を頼りつつ、持ちつ持たれつな状態で助けてもらえるんだと思うしかないところがあります。そしてそれがチームの中での力みも取れて、実はパフォーマンスが上がるのではないか、と信じたいところです。(もう、それしかできないと言う切羽詰まったところもありますし)
子どもに対しても、相手は子どもなのですが、相手の力を信じるといえば聞こえが良いのですが、もう賭けるというか委ねるしかないと思っています。

そう思うことの良いところは、子どもが自分の作品なんだというような勘違いから解放されること、彼ら彼女らの人生は親である私の力の及ぶところは大してなく、良い意味であきらめられるのでは、と思っています。
子どもがこの世的に褒められることが多いと、親としてやはり嬉しいです。世間から良い評価があると、もうそれだけで安心したり満足したりできます。
でも、世間からは全く「いいね」がつかない、むしろ眉をひそめられるような反応が多くなっても、それは残念だけど仕方ないよね、と肝をすえなくてはやってられません。

マネジメントも「正解やお手本」があって、その評価軸に対してこれってどうなの?と腰がひけたままだったり、誰かのジャッジを気にした瞬間にしんどくなるのかもしれないなと思いました。マネジメントもなまものです。人のやり方は自分とは違う、それはそれと割り切り、「私」なりの見通しを持ちいったんやり切ること。そして人が相手なのですから、相手の予想できない力も信じてみること。そんな姿勢でやってみて、自分が面白いと思えるスタイルをどうにかこうにか築いていきたいなと思います。

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