エコノマ店主マイ

エコノマというバーの店主マイです。「エコノマという店を作るまで私の舌が覚えてきたこと」…

エコノマ店主マイ

エコノマというバーの店主マイです。「エコノマという店を作るまで私の舌が覚えてきたこと」という本を昔出してます。エッセイ、コラム書いたりもしてました。元境界性人格障害で今は寛解、カウンセラーの資格とってアホみたいに元気に生きてます。ちなみにバツ3。大槻ケンヂとみうらじゅんが好物。

最近の記事

心霊スポット

これは私が横浜でバーをやっていた時の話。 いつもは電車で来るので終電前には帰る常連の男の子が珍しく深夜に一人でやって来た。 その頃のお店の常連さんには何故か霊感が強い人が多く、彼もその一人。 なんだか困ったように見えたので、なんかあったの?と聞くと、聞いてくださいよ〜と事の顛末を話してくれた。 店に来る前、彼は久々に会う友達カップルと居酒屋で飲む約束をしていて、 その店に先に着いて一人で軽く飲みながらカップルを待っていた。 ほどなく手を振りながら彼らが入ってきて、テーブ

    • 一枚の絵

      これは私が20代前半で、まだ自分の店を持っていなくて他のバーで働いていた時、そこのマスターに聞いた昔話。 そのバーはそこそこの広さがあって、カウンターの前にボックス席が何席かあるのだが、 ちょうどカウンターに入ると見える真ん前が1枚の絵を飾ってある席だった。 いつものようにマスターが店を開けていると、夜中に常連の女の子2人組が来て、その席に座ったそうだ。 マスターがカウンターからその2人の会話を見ていると、どうも様子がおかしい。 「もー、今2人で話してるから」「ていうか自

      • 市松人形

        夏と言えば怪談かなと思いまして。 私は全然霊感ないんですけど、これまで私の周りで起こった怖い話などを書いてみようと思います。 これは私が小学生の時の話。 愛知県小牧市の一軒家住んでいた頃、私は一時エレクトーンを習っていて、自宅の和室にもエレクトーンが置いてあった。 ちょうどそれを弾くと背中側に、ガラスケースに入った50cmほどの大きさの、着物を着て長い黒髪で真っ白い顔の市松人形が置いてあって、練習する時にどうも視線を感じて幼心に何か怖いと思っていて、よく母に「怖いから別

        • 引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記~最後に

          人のことを変えたいと思う時は、自分が変わるべき時。その大切なことに気づけて本当によかった。 最初彼を変えたいからそれを文章にしたいと相談した時も、彼は「マイコがやりたいことなら何でも協力する」って言ってた。この時点で気づくんだった。 彼は変えなくていい人だって。 「俺は今まで人にしてもらってきた事の方が多いから、こっちから何かしたとしてもお釣りが来るくらいやし。だから自分が出来るタイミングで何かしたいし、何か返って来て欲しいとも思わない」 と今も彼は言う。 本当につくづ

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #15 わたしの過去

          "目の前にある現実を作り出したのは自分の思考。だから考え方や物事の見方、毎日の過ごし方を変えれば、起こる現実も変わる" 今回学んだことで、人生は誰でもない自分が作ってるんだという思いがより強くなった。 今目の前の現実が壮絶で、過酷で、「こんなの望んでない」「私のせいじゃない」と思う人も多いと思う。 環境を選べない幼い子供たちとか、事故や病気や天災なんかにあった人たちもそうだと思う。幼かった彼氏もそうだったかもしれない。 私も7歳の頃、近所の中学生に性的虐待を受けて、それ

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #15 わたしの過去

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #14 「なんとなく」が大事

          何の予定も無いお休みの日、いつも「マイコが行きたいとこ行こう」と言う彼氏が珍しく「あそこ行こう」と提案したので、以前行って素敵な空間過ぎて2人とも好きになってしまった観葉植物のお店へ行くことにした。 道中どうして行きたくなったの?と聞いてみたら「なんとなく」と返ってきた。 彼の「なんとなく」はいつもワクワクする。 前にも彼の「なんとなく」で出向いた所でなかなか会えない人に会えて一緒にお酒を飲んだことがあった。 打算のない直感で行く彼に委ねるのが一番楽しかったりすることが多

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #14 「なんとなく」が大事

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #13 願望への執着を手放す

          これまでを振り返って、私は何をするにも打算的だったなと思った。 「願いを叶えたい」が強過ぎて、ああしたら近づくかも、ここにヒントがあるかも、叶えるための出会いがあるかも、など計算して捏ねくり回して行動してた。 そしてそれが思うような結果を生むことはなかった。オールで漕ぎまくって必死で流れに逆らっていたからだ。 いつもニュートラルな彼を見てきて学んだ。 直感で動いた方がラッキーなことに出くわすことが多い気がする。 あれ食べたいな、誰々に会いたいな、ここに行きたいな、という打

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #13 願望への執着を手放す

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #12 願い事

          私は寺社仏閣巡りが好きだ。 お参りや風景も勿論だけど、場所場所によって違う狛犬の写真をスクラップしたりが楽しくて、彼氏にも付き合ってもらって色々巡っている。 その日も、とある神社に出向いてお参りしていた。お参りする時いつも私は 『お店の売上が上がりますように、あと文章の仕事来ますように、お風呂のデカい部屋に引っ越せますように、あとついでに痩せますように、それと』 など、叶えたい願い事オンパレードで眉間にしわ寄せて『神様頼むぞ〜』と呪いのよう願掛けしてた。 隣で彼氏も目

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #12 願い事

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #11 点で見るわたし 線で見る彼氏

          後日彼とご飯を食べに行った時に、最近学んだことを聞いてもらった。 とにかく焦らないようにすること。 「ある」に目を向けて感謝するってこと。 人や出来事に変わって欲しいと思ったら、自分が変わること。 肩の力を抜いて、いつも大丈夫だって気持ちでいるってこと。 そう思ったら凄く気持ちが楽になったということ。 彼はほんまによかった、と笑ってくれた。 いつも私がお金のことや仕事のことで落ち込む時、何て言えばいいか分からなかったし、何かできることもないし、聞くしかできなかった、マイコ

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #11 点で見るわたし 線で見る彼氏

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #10 父の教え

          本に書いてあった「オールを手放す」ってのはどういうことかと私なりに説明させてもらうと、 本当はあるべき完全な(願いが叶った状態の)自分っていうのは必ず行く先にあるんだと。例えば私の願いで言うところの「お金に困らない私」「お店が毎日繁盛してる私」「モテモテの私」「食べても飲んでも太らない私」「文章を仕事にした私」などなど、が本当の私だと。 で、この物質世界でそれにそぐわない現象が起こった時に不足とか不快を感じるらしい。ズレを感じるから余計に願望が出てくるし強くなる。 だから

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #10 父の教え

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #9 エイブラハムの本に出会う

          書いてあったエイブラハムの答えをまとめると、 身近な人がネガティブだったり自分の足を引っ張っているように感じたとしても、その人を改造しようと思わないこと。 本の相談者の場合は夫、私の場合は彼氏。 彼の思考を変えようと考えていること自体が、彼の思考に引っ張られているのだ。 私の世界は私が創造しているんだから、その人が妨げになるかどうかを決めているのも私だった。 ここからは本の引用。 (本は夫だけどここは彼とします) 「彼のような身近な人でも私の引き寄せの作用点に影響を及ぼ

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #9 エイブラハムの本に出会う

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #8 彼を責めた

          その日は天気が悪いのもあってお店が暇で、もう途中から『こりゃ今日もダメだ』と思っていたら、 久しぶりの常連さんが顔を出してくれたので嬉しくなって、変にまた張り切ってしまった。 彼氏もいたので、その常連さんと好きな音楽の共通項あるやん!と思い、どうにかこうにか話が盛り上がるように必死になり、結果空回りして、 常連さんは気を遣ってしまうし彼は人見知り発揮して萎縮してしまうしで、 その日はその後お客さんも続かずに静かに終わった。 その帰り、お酒も回って酔っているのも助けてネガテ

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #8 彼を責めた

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #7 詐欺にあいました

          願いが叶う前に、その真逆の事とか試練とかが起こりがち、みたいな話も引き寄せの動画うんぬんで聞いてはいた。 潜在意識や脳が、変化することを危険と捉えて、自分を守るために「変化なんてしないよ!」「無理だよ!」「ほら怖いよ?やめとこう!」みたいな出来事に遭遇させて、ネガティブに留まらせておこうとする、みたいなことだ。 ネガティブな方が身を守れるから。 そうして人は生き残ってきたから。 我々の祖先がポジティブな奴ばっかりでわーい!いけるいけるー!ってマンモスとかに飛びかかっていった

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #7 詐欺にあいました

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #6 焦るとコケる

          私は常に物事を焦り過ぎていたなと思う。 ゆったりドンと構えて待つというのが苦手だ。 肩の力を抜いて、万事天の采配を待つ、ができない。 いつも「ない」ってとこから、埋めなきゃいけないと焦る。 これからも「ない」と困るから何か慌てて起こさなきゃいけない。 不安で不安で、焦って焦って、大事なものを取り逃したり、間違ったものを掴もうとしたり。 それに気づいたのは友達と音楽フェスに行った時だ。 みんなで好きな音楽を楽しんで、そのフェスからの帰り、私は自分のお店を開ける時間を決めて

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #6 焦るとコケる

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #5 堂々巡りのわたし

          私はこの時、村松大輔さん著「現象が一変する『量子力学的』パラレルワールドの法則」という本を読んでいた。 色々更に勉強して私も早く願う世界へ行くんだ〜!と目をギラギラさせて読んでいると、中に 兵庫県神戸市の鏑射寺(かぶらいじ)というお寺があって、そこは周波数が高いから自分自身も波動が整う、みたいな話が出てきて、これは行ってみたい!となったので、次の休みに行こう!と彼氏に話すと、 「それ、俺の育った施設の近くの寺だわ。そこの坊さんが施設に説法しに来てた」 と言うので、そんな

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #5 堂々巡りのわたし

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #4 彼氏が誘われた

          その頃彼氏が出張で多摩に一週間行くことがあった。 途中彼と電話を繋げると、ちょっと変な事があったから聞いて欲しいと言うので聞くと、 「ホテルの近くの公園でタバコ吸ってたら知らん女の子に急に『セックスして欲しい』って頼まれた」 ……めっちゃ変な事やん……てオイ なんだとぉ!!うちの大切な彼氏に何てことを!!(怒) そんで!どうしたの?!と続けて聞くと、 「いや無理やでって言うたけどしつこくて、そこの公衆便所でいいからしようって言うてくるから、あんな、大人はそんなとこでセ

          引き寄せ鈍ガメの傷だらけの追い上げ日記 #4 彼氏が誘われた