エビ

関西の医学生です。好きな作家は村上春樹、平野啓一郎、辻村深月、宮下奈都。

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関西の医学生です。好きな作家は村上春樹、平野啓一郎、辻村深月、宮下奈都。

最近の記事

落選作品を振り返る#1

 昨年からポツポツコンテストに応募している。たまたま入選することもあるが、残念ながら落選になった作品も、というか99%は落選だ。このままフェードアウトも忍びないので一旦載せてみようと思う。恥ずかしくなれば記事ごと抹消だ。 公募ガイド TO-BE小説工房 【第72回課題】マスク 400文字×5枚(ショートショート)                 未来  万博公園駅の改札を出ると、赤井真司はホッと白い息を吐いた。つい先日関東で大雪が話題になったが、大阪もすっかり冬になった

    • 「そういうとこやぞ」とまとめてくる人が苦手だ。説明をサボっている。

      • ひみつ道具。

        最近、ドラえもんの漫画を読んでいる。 大好きな作家が影響を受けたのがドラえもん、というのが1つ目の理由。改めて読み直すと結構面白いというのが2つ目の理由。童心に帰りたくなるのか、それとも疲れているのか、というのが3つ目の理由。とにもかくにも、あの丸い青色短足ロボットが与える安心感は大きい。 この前古本屋に行ったときに見つけた『最新ひみつ道具大辞典』を、200円と言う大金で購入してしまった。200円分楽しむぞ、という気分でペラペラとページを捲る。これが大学生のすることだろう

        • 昨年応募した小説の公募の結果発表。デビュー作(と言うのもおこがましい)で、結果は選外。読み返してみるとまあそんなもんかとも思うが、心のどこかで期待していたので少し寂しい。硬くなりがちな文章を少し柔らかくしたいな、と思う。

        落選作品を振り返る#1

        • 「そういうとこやぞ」とまとめてくる人が苦手だ。説明をサボっている。

        • ひみつ道具。

        • 昨年応募した小説の公募の結果発表。デビュー作(と言うのもおこがましい)で、結果は選外。読み返してみるとまあそんなもんかとも思うが、心のどこかで期待していたので少し寂しい。硬くなりがちな文章を少し柔らかくしたいな、と思う。

          さてさて

          村上春樹といえば「いけすかない」「苦手」「小説がちょっと…」とネガティブなイメージが付きがちだ。Googleで村上春樹を検索すれば '嫌い' が出てくるぐらいなのだから。ファンの多い人はアンチも多い。「あの作家の世界観が好きで~」という言葉で自己の特別性を主張する割には他人の世界観は受け入れようとしないのだな、と思う。 しかし小説はさておき、村上のエッセイは非常に面白く、おそらく万人受けするだろう。 たとえば22で大学を出て、「さあ、一生かけてこれをやろう!」と思えるよう

          さてさて

          この人の新作が出ると心がウキウキする!という作家が1人でもいると日常が幸せになる、気がする。自分にとってはそれが宮下奈都さんで、新作のエッセイもやはり最高でした。

          この人の新作が出ると心がウキウキする!という作家が1人でもいると日常が幸せになる、気がする。自分にとってはそれが宮下奈都さんで、新作のエッセイもやはり最高でした。

          卵と壁。

          「卵と壁」というスピーチをご存知だろうか。 作家・村上春樹がエルサレム賞の授賞式で発表したスピーチである。当時ガザ地区で激しい内戦が繰り広げられていた中でエルサレムの地を訪れた、と言う報道で記憶されている方もいらっしゃるかと思う。実際、当時の記事を見ると賛否両論があったらしい。 スピーチの原文全文は割愛させていただくが、今回は強く印象に残っている部分を紹介させていただきたい。 簡単な挨拶、小説家としての想い、エルサレムの地に来るまでの経緯を話した後(本当はこの部分もとて

          卵と壁。

          文章。

          10個目の記事になる。 9個記事を書いてみて気づいたことだが、自分は文章を書くことが嫌いではないようだ。特にスケジュールや仕事が詰まっている時に書きたくなる。追い詰められれば追い詰められるほど脳がフル回転するのかもしれないし、あるいは自分にとって現実逃避の行為の一つが「書く」ということなのかもしれない。いかにも物書きっぽいことが言えたので鼻を膨らましている。現実はただの23歳学生。周りは働き始めているというのに。いや、5年後には社会に貢献している予定だから許して欲しいと言い

          文章。

          テーマパーク

          テーマパークに行くのは本当に楽しい。 関東ではディズニーランド、関西ではUSJが代表だろうか。誰と行っても、何度行っても楽しめる。みんなの前では「いや、なんともないですよ。」みたいな顔をしつつも前日からウキウキしている-そんな人は実は多いのではないかと僕は睨んでいる。 テーマパークは全ての建造物が大きいからそこが一番好きな点だ。USJのミニオン像、スパイダーマンの建物、バックトゥザヒューチャーの乗り物…あいにくディズニーランドに行ったのは3歳の時なので記憶に無いのが非常に

          テーマパーク

          特技。

          マッチングの季節だ。 マッチング、と言うのは医学生の就職活動だ。「医学部は就職活動が無い」としばしば言われるし、自分たちでも言ったりすることがあるが実際はそんなことはない。自分の希望病院を受験し筆記試験や面接試験を受け、採用された人が次年度より研修医として病院に勤務するのである。各病院には採用人数があり、人気病院はもちろん倍率が高い。中学、高校、大学と低くはない倍率を潜り抜けてきた猛者たちがやっぱり就職でも高倍率で勝負するのはなんとも厳しいことであるが、それは致し方が無い事

          特技。

          Twitter。

          僕の生活に占めるTwitterの割合はそこそこ大きいと思う。 朝起きてまず確認するのはTwitterだ。昨日寝落ちして聴けなかったラジオの流れが分かる。ある意味ネタバレだが、そこまで気にしない。少しスライドすれば、大学教授が政治批判をしている。ほぼ毎日特定の党を批判しているから、心の底から主義に合わないのだろう。そういえば、「人と話す時、宗教と政治、あと、野球は話題に挙げない方が良い」ということを聞いたことがある。 昼の空いた時間にも気づけばTwitterを開いている。一

          Twitter。

          やれやれ。

          煮詰まった時には、散歩をする。 noteに何かを書きたいという思いはあるのだが、何も思い浮かばない。誰も読んでいないと言われるとそれまでだが、読むのが自由なら書くのも自由だという主張の下、そこは許して欲しい。 試験期間が終わればパッと話題が思い浮かぶだろうと期待を抱いていたのだが、残念ながら疲弊した自分の脳はそのまま冬眠期間に突入したようだ。世間はこれからが夏本番だというのに。いや、それならいっそのことオーストラリアに行けば面白い事が起こるかもしれない。向こうは真冬だから

          やれやれ。

          ダサい。

          勉強にしろ、運動にしろ、何かに秀でている人はスペックという言葉が好きだ。 ポテンシャルという言葉が使われることもあるが、大体のニュアンスは同じだろう。ハイスペック、ロースペック。ポテンシャルが高い、ポテンシャルが低い。頭の良い人は、得てしてカテゴライズしたがる。 スペックの高い人達が1ヶ所に集まるとどうなるか。始まるのは凄まじいマウント合戦である。「周りより優れている」ことで己のプライドを守りたいというのが根底にあるのだろう。「俺はお前より賢い」「俺はお前よりモテる」「お

          ダサい。

          出汁巻き卵。

          誰も興味が無いと思うが、出汁巻き卵が好物だ。 まず、見た目が良い。シンプルな黄色い直方体である。「この出汁巻き卵の体積を求めなさい。」という問題文があってもよいのではないか。分割はされいても良いし、されていなくても良い。分割されていれば何人かで食べる時に喧嘩にならないし、分割されていなければ適当に分けることになるのだが、それもそれでまた分け方に個性が出るから面白い。 熱々ならばなお美味しい。少し冷たい大根おろしを乗せて数滴の醤油を垂らして口に運ぶ。出汁の甘さに、おろしの酸

          出汁巻き卵。

          何科。

          おそらく99%の医学生はこの類の質問をされたことがあると思う。 「何科に進む予定なの?」 この質問は親戚から聞かれることもあるだろうし、実習先の先生から聞かれることもあるだろうし、ひょっとしたら初対面の人に聞かれることもあるかもしれない。そして個人的にではあるが、聞く人が医療関係者やよっぽどの仲の人で無ければ、大半はその答えを気にしていないように思う。「内科です」と答えれば「そうか~、白衣を着てビシッとね」と言った感じだろうし、「外科です」と答えれば「手術、大変そうやね」

          何科。

          松坂大輔。

          「松坂世代」という言葉がある。 なぜかは定かではないが、スポーツの世界においてはその世代の目玉となる選手、顔的存在の名前を取って「○○世代」と呼ばれることが多い。僕は1997年生まれだから、もし高校で野球をやっていたとしたら「俺はオコエ世代やねん」と自己紹介していたに違いない。 インスタでモデルのような投稿をしていたり、見るたびにバッティングフォームが変わっているオコエ選手にはそろそろ本気を出して欲しいなぁ…という話はさておき、松坂選手が厳しい状況に置かれている。 頸椎

          松坂大輔。