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【プロのトレーナーが教える】水中運動と柔軟性

今回は水中運動と柔軟性について書いていきたいと思います。
以前、体が硬い方に対して水中運動で有効なものはないか?というご質問をいただいたので改めて調べてみましたのでまとめます。

1番考えるべきこと

前提として、単純に特定の方の柔軟性を向上させることを考えるのであれば、なぜその方は体が硬いのか?について検査を行う必要があるかと思います。
そして、その原因に対して水中運動が有効であるならばお勧めするという流れが良いかと思います。

水中運動自体の柔軟性への効果

ただ、質問の意図としてはアクアビクスやスイムレッスンなどのグループレッスンでのお話だと思いますので、水中運動自体の柔軟性への効果を調べてみました。

柔軟性への効果としては、浮力が働くため抗重力筋の緊張が和らぐと言われています。
抗重力筋とは重力下において、重力に抵抗して姿勢を維持するための筋の総称です。
水中に入り、重力の影響がなくなることでこれらの筋の緊張が和らぎます。
抗重力筋の緊張で柔軟性が失われてしまっている場合は水中運動は有効だと考えられます。

また相反性抑制を利用したエクササイズによる柔軟性の向上も水中運動の場合、陸上より行いやすいものが多いかもしれません。
相反性抑制とは、拮抗筋(反対の働きをする筋)が収縮することにより筋が弛緩することを指します。
体が水中にある場合、常に水の抵抗を受けることになるので関節の往復運動を行うだけで相反性抑制による筋緊張の緩和が期待できるのではないかと考えられています。

また、少し飛躍するかもしれませんが、水中運動によるリラックス効果により睡眠の質が向上すると言われています。
副交感神経がしっかりと働くようになることで筋が弛緩しやすくなり、柔軟性の向上を期待できるのではないかとも考えられます。

このように

①抗重力筋の弛緩
②往復運動による相反性抑制の利用
③リラックス効果による副交感神経の活性化

を活用することで水中運動での柔軟性の向上は期待できるのではないかと考えます。

いかがだったでしょうか?
個人的には水中運動は柔軟性向上に効果的な側面が多いという印象です。
柔軟性を向上させたい方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
また、本当に柔軟性を向上させたい方はしっかりとした指導者のもとエクササイズやレッスンを行うことをお勧めします。
ただ水の中で体を動かすだけでも多少の効果は得られると思いますが、しっかりとした専門家の指導を受けた方が圧倒的に効果が得られると思います。
柔軟性はダイエットにも繋がりますので、体が硬いと思う方はプールへ行ってみてはいかがでしょうか?
この記事が何かのお役に立てば幸いです。


※この記事はこちらのオンラインコミュニティで投稿している記事の内容になります


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