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【プロのトレーナーが教える】糖質制限やファスティングの体重減少について

今回は糖質制限やファスティングを行なった際によく起こる3日で2〜3kg痩せた!というような現象について解説していきたいと思います。
ダイエットに取り組もうと思った時、糖質制限やファスティングを選択肢として考える方も多いのではないでしょうか?
ネットで検索すると数日でストンと体重が落ちた経験談や楽に痩せられるといった紹介のされ方も多いかと思います。
しかし、"体重が落ちる"="痩せた"というのは安易な考えかと思います。
一言に体重と言っても骨、筋肉、脂肪、血液などなど色々な組織が体にはあるからです。
今回はそんな様々な組織が存在する体内で糖質制限やファスティングを行うことによってなぜ数日間で体重が落ちるのかを解説していきたいと思います。

落ちているものは何?

まず考えなくてはいけないことは糖質制限やファスティングをすることによって何が落ちているのか?ということです。
数日間で数キロ体重が落ちるとダイエットに取り組んでいる場合とても嬉しいかと思います。
しかし、ダイエットで落としたいものは体重なのでしょうか?
これには個人差があるかと思いますが、多くの場合は脂肪なのではないでしょうか?
もちろん、体重制限のある仕事やスポーツなどをされている方は"体重"を減らさないといけないですが、一般の方のダイエットの場合、健康診断に引っ掛からないようにするためや見た目を細くするために行う場合が多いのではないでしょうか?
そうなると落とすべきものは脂肪ということになります。

ここで考えていただきたいことは1kgの脂肪を落とすのにどのくらいのカロリー消費が必要かということです。
脂肪を燃やすためには1kgあたり7200kcalのカロリー消費が必要と言われています。
そう考えると3日で3kg落ちた場合、それが脂肪ではないことは容易に想像がつくかと思います。
ちなみに一般の方や1日の消費カロリーは2400〜3000kcalが目安されており、活動量の少ない成人女性の場合は1400~2000kcal、男性は2000〜2400kcal程度が目安とされています。(引用:農林水産省HP)
自分の体を維持する場合、摂取カロリー=消費カロリーとなるようにします。
ということは、この目安量は1日のおおよその消費カロリーだと言い換えることもできるかと思います。
ますます落ちているものが脂肪ではないことがお分かりいただけるのではないでしょうか?

では、落ちているものは何なのでしょうか?
それは"水分"だと言われています。
糖質は水分と結合しやすい性質を持っています。
そのため糖質制限やファスティングを行なって糖質を体の中から減らしていくと、結合していた水分も体外へ出ていくため体重がストンと落ちていきます。
つまり、糖質制限やファスティングで落ちているものは脂肪ではなく水分なのです。

目的・体質に合う方法を選びましょう

糖質制限やファスティングの1次的な体重の減少は水分の減少だということは分かっていただけたかと思います。
ちなみに1日の消費カロリーよりも500kcal以上摂取カロリーが少なくなると筋分解しやすいと言われています。
つまりファスティングで摂取カロリーを減らしてしまうと筋分解が起こり代謝が落ちてしまうということです。(諸説あります)
もちろん体重は減りますが、そこから通常の食事に戻すと代謝が落ちた状態で元の食事に戻るのでリバウンドしてしまいます。
体重と代謝を落としてリバウンドをして、また体重と代謝を落としてリバウンドして…ということを繰り返したいのでしょうか?
そんなことは望んでいないはずです。
しっかりと自分の体の中で何が起こっているのかを理解して、自分が本当に求めている体を目指しましょう。
中には体質的にファスティングをしても代謝が落ちない方もいらっしゃるので、ご自身の体質に合うか合わないかも確認しましょう。
目的と体質に合う方法を選べるとダイエットは成功しやすいです。

いかがだったでしょうか?
糖質制限やファスティングは手軽にダイエットできるという印象がありますが、果たして自分に必要なものなのかどうかを確認しましょう。
また、今回ご紹介した内容は糖質制限やファスティングのほんの一部です。
興味がある方はご自身でも深く勉強してみてください。
この記事が何かのお役に立てば幸いです。


※この記事はこちらのオンラインコミュニティで投稿している記事の内容になります。


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